谷 好通コラム

2006年07月02日(日曜日)

1427.本番の年度を迎え

6月決算であるアイ・タック技研にとって、
6月30日は大晦日であり、
7月1日は元旦である。

 

普段は月初の5日過ぎの土曜日に行なわれる所長会議を、
今月はこの7月1日に行なった。
新しい年度に当たっての所信をみんなに伝えておきたかったからだ。

 

平成19年度となる7月1日以降、
今の会社の構造を根本的に、かつ細かなところにまで変えていかねばならない。
会社の規模が一回り大きくなると、それまでスムーズに行っていたことが、
途端にうまく行かなくなることがよくある。
何がどうしてということでもないのだが、
少ない人数同士のコミュニケーションが、人数においてある限界点を越すと、
途端に、コミュニケーションが途中で途絶えてしまうようだ。
会社のあらゆるコミュニケーションを仕組みとして構築していかないと、
それぞれがバラバラになって収拾がつかなくなってしまうのだ。

 

コミュニケーションに大切なことは相互に交わされるところであり、
一方通行のものでは決してない。
自分が相手に発信して、相手が返信をする。
相手が発信してきて、自分が返信をする。
その両方があって、はじめてコミュニケーションと言える。

 

受けるだけの人がいるとしたら、
その人にとって相手からの発信は、ただの“音” “字”であり、刺激だけである。
マス媒体であるテレビの発達で、
受けるだけのコミュニケーションが当たり前になり
一方的に情報が消費者に流され、より刺激的な情報が勝ち残って、
強い刺激で“受ける”側の感性が麻痺しつつある。
強い刺激にだけ反応する“鈍(ドン)”な人々が、
相互の正常なコミュニケーションを見失っている風潮がある。

 

そんな時代に、有効な相互コミュニケーションを会社の中に構築するのは簡単ではない。

 

会社という組織を最大限有効に機能させていき、
最大の成果を生み出していくために、
あらゆるセクションが相互に情報を発信し、
仕組みによって有効な情報に処理され選別されて、組織全体を有効に機能させていく。
概念としてはこんな構造だろうか。

 

いよいよ本番の平成19年度。
どのような仕組みを会社の中に造っていくことが出来るか。
どのような仕組みをもって、世の中に貢献できていくのか。
この仕組みづくりが、本番である今年以降の勝負の分かれ目になるだろう。

 

※ヨセミテの近くセコイヤの巨木の森で、
巨大なセコイヤ杉の表皮に、巨体を支える繊細な仕組みに感動する。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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