2006年09月15日(金曜日)
1476.広い広い関東平野
昨日から関東に来ている。
関東は広い。
南の横浜から、北の宇都宮まで新幹線の駅にしていくつあるのだろう。
東海道新幹線「横浜」「品川」「東京」、
上越・長野・東北新幹線「上野」「大宮」「熊谷」、「小山」「宇都宮」
8つ。
あれ?意外と少ないか。やっぱり多いか?
しかし関東圏のすごいのは、
そのすべてがベターっとした平野に続いていることだ。
関東を自動車で走っていると、
どこまで行っても同じような平らな土地に家並みが続き、
山が無いことに今更ながら違和感を覚える。
我々が住んでいる濃尾平野と関東平野の広さは桁が違うように感じる。
とにかく、何処まで行っても家、家、家、家、家・・
下関出身の畠中君が、
「名古屋に来たら、どこに行っても山が見えない事に驚いた。」と言っていた。
確かに下関など山口県では何処に行っても必ず山が周りに見えていた。
その驚きと同じようなものを私は関東に感じたのだろう。
関東圏
東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、
この6県で日本の人口の四分の一あるいは三分の一を占めているのではないか。
そんな風に感じる。
景気の好転によって、求人倍率もようやく安定して一倍を越えたようだ。
東京都が求人倍率四倍以上、愛知県でやっと二倍以上、
しかし、青森県などでは0.2倍そこそこの倍率でしかなかった。(不確実な記憶)
人は急速に都心に集中して、
地方の過疎化はますます拍車がかかっているようだ。
関東圏はますます人が集中して、
人が溢れかえってくるようだ。
そんな関東でアイ・タック技研は
首都圏で弱い体質を解決できないでいる。
その原因を、
私たちが全国展開を始めた頃、
つまり当初のメンバーである私、谷好通と現専務である谷清隆が、
酒のうまい東北とか、景色のいい北海道とか、肴のうまい九州に好んで出張し、
首都圏など人口が集中している地域をおざなりにしたからだと、
酒を飲んだ時には言っているが、
決してそんなことはない。(少しはあるか?)
日本で活動するならば関東が非常に大切な存在であることは十分に認識している。
だから真っ先に環境の良いトレーニングセンターを作ったのも東京であるし、
会社のエースを東京に配置してきたつもりだ。
それでも、いまだに東京を苦手しているのは、
やはりマーケットの大きさに対する人不足なのであろう。
しかし今は、
東京営業所・岩崎所長、青山君。
横浜営業所・藤村所長、富澤君。
そして全国の営業を束ねる鈴置部長。
SS以外の大きな会社を担当する直売部の?見部長で、
総勢六名。
いずれも信頼がおけるアイ・タックのベストメンバーである。
加えて、もうすぐ東京営業所には楽しみな新人が加わる。
いまだかつてない強力な布陣だ。
昨日は横浜で、
藤村所長の神奈川県下のお客様からの信頼を目の当たりにした。
鈴置部長の的確な状況判断を頼もしく聞いた。
今日は丸一日、岩崎所長とたっぷりと話をした。
いずれも今後の関東が大きく飛躍することを予感させるものであった。
しかし関東は広い。
広いだけでなく、移動に果てしない時間がかかる。
どこもかしこも人が溢れているのと同様に自動車が溢れ、
道路がすぐに詰まってしまう。
実際の距離以上に時間距離がものすごく長いのだ。
東京に住んで、東京に居ついてしまった人間が「東京は便利だから。」と言うが、
どうしても私には理解できない。
インターネットがくまなく普及した今、
どこででも、何でも手に入るし、どんな情報でも入ってくる。
ならば、人間だらけ、車だらけ、情報過多の東京よりも、
静かな地方都市、いっそのこと田舎の方がよっぽど便利なのではないかと思う。
なのに、
なぜ首都圏に果てしなく人が集まり続けるのか。
どうしても私には理解できない。
ひょっとしたら、東京圏に弱いのは、
私がそんな部分を理解できないからなのかもしれない。
北海道の新入社員・佐藤大樹君は、
東北の生まれ育ちであるが、
どうしても北海道に住みたくて、わざわざ札幌に移り住んできたのだそうだ。
北海道の景色は素晴らしいし、自然が美しい、
東北よりも厳しい気候でありながら、何故か明るさがある。
私には彼が札幌に移り住んだ気持ちは理解できる。
しかし、
今も、圧倒的な数の人々が地方から東京・関東圏に移り住みつつある事実は、
私にはなかなか理解ではない。
その気持ちを理解できなければ、
いつまで経っても、私は東京に強くなれないのならば、
しばらく東京圏に通ってみようか。
でも、東京に来ると、他の所へ行くよりも何倍か疲れるし、
う~~ん、どうしようか。
今朝、宇都宮での夜明け。
このまま晴れが続いてくれれば嬉しいのだが。
熊谷駅の新幹線ホームから。
駅前には「高利貸し」と「風俗」の看板ばかりが目立つ。
都会の便利さってこれのことか?
イヤそんなことはない。
これは日本国中の隅々まで行き渡ってしまった風景だ。
何かがおかしい。
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