谷 好通コラム

2007年02月06日(火曜日)

1569.いつものドタバタ

今、新潟にいる。
アイ・タック技研主催のセミナーは計8回ですべて終わったのだが、
新潟の大きな代理店さんの主催で、
明日、同じ内容のセミナーを、ここ新潟でもう一回やることになっているのだ。

 

 

 

今日の朝9時からは直営快洗隊のマネージャーミーティングが開かれた。
そこで面白い事が分かった。
「昨年に比べて洗車の台数が少し減ったのだが、
KeePreの台数は減っていないか微増になっている。」
KeePreは減っていないので収益的にはむしろ上がっているのだが、
この傾向が、鳴海店を除いて、ほぼすべての店舗に言えるのだ。

 

鳴海店には手洗い洗車のドライブスルーがあり、
このところ“黄砂”が降っているので、ドライブスルーが非常に混んで、
洗車の台数が減っていない。
それどころかかなり増えていると言う。

 

他のすべての店舗で“キーパーが増えたのに洗車が減った”のは、
二つの原因が考えられる。

 

一つは、やはり“黄砂”。
快洗隊の手洗い洗車は、ある程度時間もかかるし値段も若干高い。
黄砂が繰り返し降る時には、すぐにまた汚れてしまいそうなので、
もったいないので洗車を控えている。
しかし、もう一つ上のランクのKeePreは汚れを落とすだけでなく、
「ツヤを出したり、塗装を守る」目的があるので、いつもどおり注文がある。
だから、簡単に短時間で黄砂を洗い流せる鳴海店のドライブスルーだけが繁盛している。

 

二つ目は、
私たちが全国のSSに対して「快洗隊流の手洗い洗車」を、
何千軒かに対して訓練させていただいたので、
手洗い洗車だけならSSさんに行けば良い。と言うような形になったのか。
SSさんでは、まだKeePreなどの“磨き”の商品まで買うには、
まだちょっと抵抗があり、その分が快洗隊に来て、かえってKeePreの売上げが増えている。

 

どちらもありそうで、考えすぎのような気もするが、
両方とも全くないことはないだろう。

 

今、快洗隊は、収益効率をより上げていくために、
高付加価値の商品へ、よりシフトするようになっていく。

 

快洗隊は、それぞれそれなりに経常利益を出してくれている。
収益効率も決して恥ずかしいようなものではない。
しかし、快洗隊がビジネスとして自己増殖が出来るほどまでの効率ではまだないと考えている。
あと30%効率が上がれば、
自ら単独としての力で店舗が増やしていけるような効率に届く。
それをどこに求めるのか。

 

手洗い洗車間ドライブスルーを持っている鳴海店が一つの答えであり、
ダイヤモンドキーパーとかアクアキーパーが、
たくさん売れている岡崎店の店の仕組みも一つの答えであろう。

 

あるいは、面積さえ十分に広ければ
その両方の要素を兼ね備えた店舗造りが正解なのかもしれない。

 

いずれにしても、
どこかで答えを出して、増殖を始めなくてはならない。
そして、そのノウハウを全国のSSさんに活かし、
「大切な車だからこそプロに頼む洗車文化」を作り出していく圧倒的な包囲網を
構築して行かなくてはならない。

 

今日は朝一番で、
快洗隊マネージャー会議に出て、
次に、ダイヤモンドキーパーについての大切な打ち合わせがあって、
そのあと来客が一軒あって、
また、少しだけ快洗隊マネージャー会議に出て、口を出して、
大急ぎで、前の喫茶店で昼ご飯を食べながらキーパータイムスの打合せをして、

 

 

午後1時半から名古屋市内のホテルで、
名古屋投資育成という半官半民のベンチャーキャピタルが主催する社長会に出て、

 

 

ちょっと暇つぶしに天井をメクラ写ししたら、きれいなシャンデリアが写った。

 

 

午後4時過ぎにはホテルを出て
途中、本社にちょっとだけ寄って、
中部国際空港に走る。
向かうは新潟。
午後6時20分発のボンバルディアDHC-Q400に乗って
“全く雪の無い”新潟空港に到着したのは午後7時過ぎ。

 

 

迎えの本郷君のバン車の狭い助手席に乗ってホテルに着き、
明日のセミナーを主催する大きな代理店さんの部長と楽しく晩御飯を食べる。

 

 

外には全く雪は無い。
今年は、いくらなんでも、冬がなさ過ぎる。

 

 

ホテルに戻ったのは、もう、夜11時過ぎ。
早く寝なくてはならない。と思いながらこれを書いている。
今日もまた充実の、ドタバタの一日であった。
いつものことである。

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2007年02月06日(火曜日)

1568.穏やかな気持ちに

今日は不思議に心がとても穏やかだ。

 

久しぶりに二日続けて睡眠をたくさん取ったので、
今朝起きた時、頭がボケていた。
会社に出てきてからも、
自分でも不愉快になるほどボォーっとしていたので、
冷たい水で顔を何度も洗ってみたり、
こめかみにシップを貼ったりして、何とかして頭をすっきりさせようとしたが、
結局効いたのは、池本常務が左の肩甲骨の下を指圧してくれた効果であった。

 

頭がすっきりしたら、
今度は不思議と心が穏やかであった。

 

大切なお客様と仕事の話をして、
ひょっとしたら話のバトルになるかもしれないと思っていたのが、
すっかり穏やかな話で終わり、
今、東京に向かう新幹線の中でも、心が緩んでいるかのように穏やかである。
列車も、速い「のぞみ」ではなく、少しゆっくりな「ひかり」にわざわざ乗った。

 

暖かい。
二月初旬と言うのに、春がやってきたかのように暖かい。
これでは間違って花を開いてしまう桜が出るのではないだろうか。
四月の陽気である。

 

昨日、地球の温暖化について書いたばかりなので、
この暖かさを異常気象と関連付けて書きたいところだが、
暖かさは、そんなギスギスした話よりも前に、
心を穏やかにしてしまう効果がある。

 

春がいい。
寒さは、痛みに通じていて、
その寒さから開放される春は、
痛みから解放される麻薬のような甘味がある。

 

春よ来い。春よ来い。
歩き始めたミヨちゃんが、赤い鼻緒のジョジョ履いて、
おんもへ出たいと泣いていた・・・

 

思わず鼻歌までが出てしまう。

 

でも、残念ながら富士山は見えなかった。
浜名湖から牧の原の丘くらいまではよく晴れていても、
静岡に近づく頃には雲が少し出てきて、
富士に出るいくつかのトンネルをくぐると、どんよりと低く垂れ下がった雲ばかり。
なのに、富士を抜けて小田原まで来ると雲が切れ始めて青空が見えてくる。

 

富士山の周辺は関が原あたりと同じで、
その前後が晴れていても、雲がいつもかかっているのは、
気象の法則のようだ。

 

珍しく穏やかな心が、少しガッカリした気分になった。

 

穏やかな心の時は、
雑踏の中にいても、一人一人がよく見えて、
みんなそれぞれが、
何故そんな格好をしているのかが理解できるような気持ちになる。
やさしい気持ちと言うのか、なんというのか、
すべての人を大好きであるような気持ちでいられる。

 

ああ、こんな気持ちを仏様はずっと持っているのかな。
だったらそれは、ある意味、理想の姿であろうし、
ずっとこんな気持ちでいれればどんなに幸せだろうかと思ったりもする。

 

しかし、私はあくまでも凡人。
すぐに悲しんだり、怒ったりする気持ちが起きてきて、
いつもの自分に戻るのだ。

 

生きているうちは誰でも凡人であるし、
それを不満にも思わない。
むしろ、凡人である自分の心にいとおしさすら感じる。
それでいい。
今の自分を今の自分としてそのまま受け入れる。

 

富士川から見る富士山方向は厚い雲

 

 

三島を抜けたらもう雲が切れてきて青い空がほのかに見える。

 

 

小田原まで来たら、雲はもう無く、夕焼けである。

 

 

そんなに高くもない山に、富士山のような笠雲がかかっていた。

 

 

東京都内に入ってくる。

 

 

もう都心。すっかり暮れた。

 

 

大人の話である。

 

 

おととい見た関が原の雪景色。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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