谷 好通コラム

2007年02月19日(月曜日)

1581.とてもつらい時差

今回は、ひどい時差に悩まされている。

 

日本とロスには17時間の時差がある。
日付変更線を越えているのでそういう事になるのだが、
解りやすく言うと
日本の時刻に7時間足して1日戻すって感じだ。

 

逆に言えば、
ロスの時刻から7時間引いて1日足すと日本時間になる。
だから今、ロス時間で19日午前6時だから、
7時間引くと「18日の午後11時」、これに1日足すから日本では「19日の午後11時」となる。
かえってややこしいかな?

 

とにかく、日本からロスに来ると時刻が7時間先に進んでいる。

 

午後7時発の飛行機で、
約9時間かけてロスに来たが、
ロスに到着したのは日本時間では午前4時、熟睡どきなのだが、
ロスでは午前11時でみんなが活発に活動をしている時間。
飛行機の中では無理やりに短い夜を作って、一生懸命寝るのだが、
やっぱりほとんど眠れるわけではない。
だから、ロスでの午後は、
徹夜をした上で動き始めたようなものなのだ。

 

眠たい!
強烈に眠たい。
目を開けているのがツライ。

 

空港に迎えに来てくれたトニーが気を使ってくれて、
午後3時過ぎから3時間半ほど仮眠の時間を作ってくれたが、
その3時間を泥のように眠った。
しかし、午後7時からトニーのなじみの居酒屋さんで食事を取っている間も、
自分の脳みそに薄膜が被っているかのようにボーっとしている。
だから喋っていても、いまいちピントはずれの話になってしまう。
失礼なことだがどうしようもない。

 

ロス時間の午後11時、ホテルのベッドに入り、
次の日の午前5時半までぐっすり眠った。

 

睡眠時間は十分である。
すぐにシャワーを浴びて、今一度、体の目を覚まさせ、わりとすっきりした。
これで時差解消、今日の大切な仕事が出来るはずだ。

 

しかし、今日の仕事を終えたら、
明日にはまた飛行機に乗って日本に戻る事になっている。
また今度は7時間戻る事になるのだ。

 

時差はいつもツライ。
でも今回はなぜか特にひどく時差の症状が出て、とてもつらかった。
歳のせいなのだろうか。

 

さぁ、そろそろ森君が朝食に誘いに来るはずだ。

 

昨夜、トニーの車でフリーウェーを走る。

 

 

Posted   パーマリンク

2007年02月19日(月曜日)

1580.ゆっくり喋ってね

(これは、成田⇒ロスの飛行機の中で書いたものです。)

 

私達は洗車というビジネスについて、
「伝える」ということを活動の中心に置いている。

 

自分たちが習った技術を伝え、
洗車に対する考え方や知識を伝え、
販売ノウハウを伝え、
我々の商品の存在や使い方を伝え、などなど
伝える事が私たちの仕事であると言ってしまっても構わない。

 

伝える事とは、
自分が知ったことを、
知らない人に伝えることであって、
自分が伝える相手とは、
まだ知らないという事が前提である。

 

だから、知らない人が聞いても理解できる言葉で喋らなくてはならないし、
知らない人が見ても、理解できる写真なども使わなくてはならない。
当たり前の事のようだが、
私達はそのことをよく忘れる。

 

自分たちが身内でいつも使っている特別な言葉、
つまり、その会社の中の方言みたいな言葉を、
他の人との会話に平気で入れてしまったりする事がよくある。
これは聞いているほうからすると、
実に不親切であり、閉鎖的である印象を受ける。
もちろん、理解など出来るわけがない。

 

また、自分はそれが何であるのか分かっているので面白い写真だと思っても、
それが何なのか知らない人が見ると、
さっぱり解らない写真を撮ってしまうこともある。
これも不親切であり、
身勝手な姿勢である事になってしまう。

 

自分が言おうとしていることについて全く知らない人に、
それを伝えるには何をどう説明すればいいのか。
決して簡単ではない。

 

そして、たまたま自分は知っているが、
それは知る機会があっただけであって、
知らない人に対して優位性を持っていることではない。
知っている者として、知らない人に何かを伝える時、
知っている事に高慢な気持ちを持つと、反発だけが返ってきて、
何も伝えられなくなってしまう。

 

物事を伝えることとは、いかに相手の気持ちになれるか、
いかに、相手の理解を自分のこととして感じられるかという事になる。

 

なぜ、こんなことを思うかというと、
このシンガポール航空のスチュワーデスさんたち、
若くてスマートで、やさしく感じが良いのだが、
とにかく英語が早口で、何を行っているのかよく解らない。
もうちょっとだけゆっくり喋ってくれればいいのに、
たっぷりの笑顔で、
でも相変わらずの早口でペラペラっと喋ってくる。
こちらもぜんぜん英語が分からない訳ではないので、
もうちょっとゆっくり話してくれればいいのにと、
そう思っているうちに、だんだんイライラするようになった。

 

これはきっと私たちにも言えることなのだろう。
自省する。

 

もうすぐロスに到着である。

 

Posted   パーマリンク

2007年02月19日(月曜日)

1579.でかい飛行機神話

今、ロサンゼルスに向かって乗っているのは、
ボーイング747-400
現役としては、ほとんど最新であり世界最大の旅客機である。

 

飛行機は大きい方が安心か?
小さい方が安心か?

 

揺れを感じさせないのは、やっぱり大きな飛行機である。
全体としての質量が大きいので、気流の乱れがあってもその影響が鈍い。
ということは、
揺れてもゆったりと揺れて、体にあまり感じさせない。
日本⇔アメリカなどの長距離の飛行は、眠らなくてはならないので、
大きな飛行機の方がやっぱり楽ちんだ。
車で言えば、
大型の長距離バスに乗っているようなものか。

 

飛行機はでかければでかいほど安心できる。
でかい飛行機神話は絶対である。

 

それに比べて小さい飛行機は、
質量が小さく、ちょっとした気流の乱れでも、細かく、鋭く揺れる。
車で言えば、
車体の軽いスポーツカーか
あるいはレースカーのようなものか。
たしかにレースカーでは長距離はつらい。
だから、長距離を走るレースを“耐久レース”といって、
耐えなければならないのだから、楽なわけがない。

 

では、どちらが面白いか?
それは間違いなくレースカーである。
鋭い反応のハンドルと固いサスペンションで
細かいカーブでも物凄いスピードで駆け抜ける。
加速もブレーキングも、鈍重な観光バスとは比べ物にならない

 

大型機とか観光バスは乗せられるものであり、
レースカーは操るものである。
と言うものの、
いくら小さな飛行機であっても、
自分で操縦するわけには行かないので、
操縦している“つもり”になれる飛行機であるという事になる。

 

長距離は大きな飛行機がいいが、
ちょっとの時間の飛行ならば、
私は断然、小さな飛行機が好きだ。
小さければ小さいほど、私は好きだ。

 

ずいぶん以前だが、
広島西空港から出雲空港へ飛んだ時、
とても小さな飛行機に乗った事がある。
デハビランド・ダッシュ8とか何とか名前であったが、はっきり憶えていない。
横に1席と2席で、全部で5列ぐらいの15人乗りぐらいの飛行機。
スチュワーデスさんは乗っていない、
しかも、操縦席と客室の壁が無いのだ。
だから、一番前の真ん中の席(1B)に座っていると、
自分が操縦席に座って、自分で操縦しているよな気分になった。
特に着陸に向けて降下し、
真っ白な雲に突っ込んで行く時など
あまりもの感動で涙が出るほどであった。

 

あの飛行機はまだ、
定期便として飛んでいるのだろうか。

 

いつか、山陰で仕事が出来たら、
名古屋空港から直接に米子まで飛んだりせずに、
わざわざ広島まで行って、西広島空港から「あの飛行機」に乗って出雲まで行こう。
そして出雲から山陰のどこかへ行こう。
少々遠回りになったって構やしない。(“少々”ではないか)
そんな事はあと一度あるかどうかだ、一度くらい構やしない

 

ああ、こう書いていたら、
無性にあの飛行機に乗りたくなって来た。
やっぱり飛行機は小さい方が絶対に面白いのだ。

 

現役世界最大のジェット旅客機B-747-400の、
ビジネスクラスの大きなイスに座って、
ゆったりとしながら、飛行機に乗っているような気がしない。

 

飛行機はやっぱり小さい方が楽しいのだ。

 

先日、福岡から松山に乗ったサーブ340
出雲に飛んだあの飛行機に比べれば、はるかに大きい飛行機ではあったが、
それでも、プロペラを回すターボプロップ2発の
定期便用の飛行機としてはもっとも小さい部類に入る、好きな飛行機であった。

 

ねっ、いい感じで小さいでしょ。

 

 

プロペラとエンジン部が戦闘機っぽくってワクワクする。

 

 

機内は3列席、多分、7列ぐらいの全部で21名定員ではなかったか。

 

 

それに比べて、今乗っている飛行機は軽く400人は乗っているだろう。
私はこの中の400分の1です。

 

 

面白くも何ともないでっかい飛行機だ。

 

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2007年2月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.