2007年07月06日(金曜日)
1671.いい名前つけねば
深刻な水不足で洗車が禁止されていた福岡に、
記録的な大雨が降っている。
記録とは塗り替えられるためにあるとも言うが、
あまりにもしょっちゅう塗り替えられるのも、不気味なものがある。
これも地球温暖化の影響なのであろうか。
地球は熱帯化への道を止まるどころか、いまだに加速中なのだろうか。
怖い事である。
いつも思うのだが、
「地球温暖化」なんて名前が良くない。
読んで字のごとくならば
“地球が温まって暖かくなる”なんて、
地球のどこに行ってもハワイのように暖かくなるようで、
寒がりの人には「そりゃいいじゃん」なんて感じがする言葉だ。
「地球総熱帯化」
あるいは、
「地球熱地獄化」なんて言葉だったら、
事の重大さと危機感が伝わって非常にいいと思うのだが、どうだろうか。
その物事にたまたま付いた名前が、
物事そのものの運命を変えてしまう事がある。
私は「洗車収益」という言葉も良くないと思っている。
「洗車」とは、読んで字のごとくならば「車を洗う」ことになるが、
お客様が、我々に、“洗車”を依頼された時、
お客様が期待しているのは、
私たちが車を洗うという行為をすることではなく、
“自分の車がキレイになる”ことを期待しているのだろう。
だから、洗えばいいのではなく、車が“キレイ”にならなくてはならない。
お客様の目的は“キレイ”であって、“車を洗う行為”ではないのだ。
洗ってもキレイになっていなければ、お客様はお金を払う意味がない。
もっと進めて言うならば、
お客様は、お金を払って、自分の車がキレイになることを買うのならば、
自分の車がキレイになる事が目的であるならば、
その手段は、何も「車を洗うという方法」でなくても、
「車を磨くという方法」でもいいのだ。
“磨く”という方法が、“洗う”という方法よりも、もっとキレイになるならば、
それをもっと高いお金を払ってでも、
喜んで買ってくれるお客様もいる。
“掃除する”方法もあれば、“護るものでコーティングする”方法もある。
そのすべての手段を提供し、
お客様の車をキレイにするビジネスから得られた収益を、
「洗車収益」と表現する(特にSSでは)のは、ちょっとおかしいと思うのだ。
「洗車収益」なんていうから、
“車を洗う”ことばかりに気を取られて、
キレイにする事を忘れることもあるのではないか、
あるいは、洗うという手段にとどまってしまうのではないか。
お客様が欲しいのは、
自分の車がキレイになることなので、
洗うだけでなく、磨いたり、掃除をしたり、
車のキレイさを護るコーティングをしたいこともある。
なのに、仕事として「洗車収益」を頑張っている人は、
「洗わなくっちゃ」とやみくもに洗おうとする。
車をキレイにするビシネスを「洗車収益」と呼ばないで、
何か良い表現はないかと、はるか昔から考えているのだが、
「美的収益」とか、
「キレイ収益」では何かピンとこないし、
何かピタリと来る名前はないものだろうか。ホントにずっと前から悩んでいるのだ。
誰か名案はありませんか?
●塗装に対する悪影響ゼロなのに、
超強力に“水垢”を取る事が出来るクリーナーが、「爆白!」
これは我ながら最高のネーミングであった。
●「車の塗装を守り、もっとキレイにする」という意味の「Keep uP care」
略して「KeePre」も良かったと思う。
●坂本龍馬の「海援隊」にちなんで、
洗車の世界でのパイオニアであって欲しいと「快洗隊」と名づけられた。
これは、私の友達でコピーライターの中村さんがつけてくれた。
これは本当に良かったと思っている。
もう何十種類もの名前をつけてきたが、
名前が商品の成功の何割かを担っているような気がする。
ネーミングは本当に大切なことなのだと思う。
ひょっとすると日本の洗車を変えるかもしれない「純水機」が出来上がった。
8月上旬の新発売である。
しかし、まだ名前が決まっていない。
早く名前を決めないと間に合わなくなってしまう。しばらくの間、頭が痛い。
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