谷 好通コラム

2009年01月10日(土曜日)

2109.高知から四国を縦断して高松へ

高知での仕事を終えたあと、電車に乗って高松へ向かう。
四国の南にある高知から北東に位置する高松へ行くのだから四国縦断である。

 

新築なった高知駅を出てからしばらくは温暖な高知平野を行く。
(実際は今年の冬一番の冷え込みだが。)

 

 

山の中に入っていくと、急激に様子が変わる。
雪が降っているのだ。

 

 

しばらく行くと、山や民家に雪が積もってほとんど雪景色。

 

 

大歩危(おおぼけ)というちょっとふざけた名前の所は、
見事な侵食を見せている峡谷であった。
そこを過ぎると、また平野に出る。
1時間48分後には乗り換え地点の「丸亀」だ。
丸亀から快速電車に乗って約20分。「高松」に到着する。

 

 

高松では今年の年末、また素晴らしい実績を上げた天雲石油さんが
店舗の隣地にある巨大な看板を手に入れたので、
何をどう表現して書くのかを考えに行った。なかなかいい文句を提案できたと思う。
看板が出来上がったら是非また見てみたい。

 

 

午後4時過ぎに四国大橋を渡って、快洗隊・福山新涯店に行く。
この日は風が強く、四国大橋を通過中は車が蛇行するように風にハンドルを取られた。
私が運転していたわけではないが、かなり怖かった。

 

 

福山新涯店で、みんなの写真を撮ったが、
なぜか全部大きくぶれていて、とても載せられない。
また新涯店に行かねばならない。今度はみんなで呑もう。

Posted   パーマリンク

2009年01月10日(土曜日)

2108.酒こそパワーの源か、

今は、1月9日、高知から高松へ向かう列車の中。
高知⇒丸亀⇒高松
1時間48分+20分の旅である。

 

高知に土佐鉱油さんという会社があって、
どの店舗も素晴らしい実績を上げて、優秀な経営をしておられる。
この会社の店舗での手洗い洗車や、コーティングなどの値段は
私たち快洗隊直営店の値段よりも高い。
都心部を除いたら日本一高い値段かもしれない。

 

それでも、高知の市場の中ではずば抜けた実績を示しているのは、
この会社の洗車やコーティングを買う人が圧倒的に多いということなので、
比較的物価の低い高知において、とても不思議な存在なのである。

 

高くても売れる。
何か特別な仕掛けか、特典でも付いていそうだがそれもない。
圧倒的に高くても売れるのは、
「きちんとした技術で、お客様を納得させる仕上がり」
これに尽きる。

 

何も難しいことではない。
高いお金を払っていただく価値のある洗車やコーティングを提供しているだけだ。

 

この会社は接客も教育システムにも素晴らしい仕組みを持っている。
それが良くて定着しているお客様がいる。
しかし、いくら接客が良くたって、商品そのものが悪ければお客様は定着しない。
お客様の第一の目的は、やはり商品の良さなのだ、

 

これは実に重要なことで、
店舗で洗車とかコーティングなどのサービス商品を販売するものにとって、
つい考えるのは「売り方」であって、
商品の品質を高く維持する工夫や努力はおざなりになりがちだ。
これは、お客様の立場からすれば全くの顛末転倒で、
商品の品質をおざなりにして「売り方」ばかり考えている店舗が
お客様からすれば一番避けるべき店なのである。

 

土佐鉱油さんの周辺で
「キーパーコーティングを1台980円で施工をします。」と
広告を入れた店舗があったらしい。
もちろん正しいキーパーコーティングが施行されたとは思えない。
年末、980円の店舗はまったく混まず、
Mサイズでも6,500円いただく土佐鉱油のキーパーコーティングには
長い行列が出来たそうだ。

 

最近、私たちは「車美容」という言葉を良く使う。
洗車からコーティング、ルームクリーニングなど、
車をキレイにすることを総称して「車美容」と呼んでいる。
大切な車のことを考えたら、安売りだけの980円キーパーを「車美容」としてやるか?
少なくとも私はしない。
たとえ6,500円払ってでも、
間違いのないキレイさを作ってくれる所でやる。
大切な愛車の美容なのだから。

 

この土佐鉱油の人達は、実にアイ・タック製品のことを良く知っている。
「ファイナル1」や「ベースアップ2」がどんな性質を持っているのか、
いかに綿密に練り上げられているか、
どのように使えば、どんな性能を発揮するのか、
マニュアルに書いてあることだけでなく、経験上で、非常に詳しく知っている。
ある意味、我々の若い社員以上の知識を持っている部分もある。
一度、彼らと我が社の社員、特に快洗隊のセンスのいい奴とのディスカッションをやると、
非常に面白い製品のヒントが出てくるかもしれない。

 

彼らがここまで良く知っているのは、
何時も、本気でお客様のお車を、本当にキレイにしようとしているからなのだろう。
彼らのセンスはすごい。

 

そして、彼らは、実によく飲む。
昨日の夜7時半の飛行機で高知空港に到着し、
迎えに来ていただいたスーパー中西課長と、店舗の責任者の方たちを加えて、
高知ならではの食べ物をというご配慮で、
「マグロの鎌トロシリーズ」「塩で食べるカツオのたたき」など、
今まで食べたこともない、
メチャクチャ美味い肴で、酒を呑んだ。
私はこのところ呑み過ぎであったことと、高知に来る前の脅威の経験が尾を引いて、
午後11時には失礼をしたが、
翌朝、聞くと、午前4時ぐらいまで呑んでいたらしい。

 

この人達のパワーは、酒から来るのかもしれない。
やっぱり、酒が呑めないようでは、いい仕事は出来ないということか。
私にはもうとても着いて行くパワーはないが、
いい仕事だけは、負けずにしたいと思う。

 

うまい、うまい、うまい。

 

 

きゃー、うまい、うまい、うまい。

 

 

マグロの鎌を焼いたのは、またまた絶品であったのだ。

 

Posted   パーマリンク

2009年01月10日(土曜日)

2107.小さくても唯一の存在

(これは昨日、1月9日に書き始めたものです。)

 

今、高知に向かう飛行機の中。
高知行きは「中部国際空港」からではなく
小牧にある昔の名古屋国際空港、今の「県営名古屋空港」からの出発だ。

 

もう憶えていないが三年ぐらい前であろうか
愛知万博が始まる前に中部空港が出来て、
それまでの名古屋空港から国際便とほとんどの国内便も中部空港に移って、
高知便、秋田便、松山便の一部、熊本便の一部などなど
ほんの一部のローカル便が、
JALのボンバルディアCRJ-200という
40人乗りのコミューター機で運行するのみとなった。

 

三年前、名古屋空港から一斉に引越しがあったあと、
長年利用した名古屋空港の設備が悲しいくらいに縮小されて
その姿が寂しくて、名古屋空港を利用するたびに昔を懐かしんだ。
今回、名古屋空港を利用するのは1年以上ぶりである。
あれから色々と修正したのであろう、
久しぶりに来たら、ちゃんと小さいなりに馴染んでいて何となくほっとした。
小さくなっても、
ちゃんと空港としての役割を果たし、
大きな空港に対して惨めったらしいところは微塵もない。
キチンとした役割を果たしていることについては
何の遅れも取っていない。
ちっちゃくても空港は空港、堂々たる存在感なのだ。
働くスタッフも堂々としていたのは良かった。

 

 

その前に、今日はすごい経験をした。
今まで映画でしか見たことのないスケール感を持った光景を経験したのだ。
それが何なのか言えないのが大変残念だが、致し方ない。
雄大さの中で
自分がとても小さな存在に思えてしまう経験は今までも何度もしたが、
今回のは最大級だ。

 

昨年の1月に、グッドカンパニー大賞の授賞式で
日本商工会議所のビルで表彰を受けた時、
権威のある建物の中で、
権威のある人達から威厳を持った式で表彰されると、
晴れがましいよりも先に、自分がとてもちっぽけな存在に思えて、
ずいぶん居心地が悪いような思いがあったことを憶えている。
一緒に受賞した会社は、どの会社も自分の会社よりもずっと立派に見えるし、
その社長たちは私よりもずっと立派な経営者らしく見える。
権威があり、しかも知らない所へ出て知らない人達に混じると、
とたんに意気地がなくなるのは、誰でも同じようなものらしく、
パーティーの時、一緒に受賞していた人の中に私と同じようなことを言った人がいた。

 

いずれにしても、
大きな存在、権威ある存在の中では
自分がいやになるほど小さく見えることがある。
しかし、考えようによっては、
どんなにでかいものでも、
地球全体から見れば小さなものであるし、
どんなに緻密なものでも、
地球が持っている生態系全体の緻密さからすれば実に大雑把なものであろう。
大きさも、緻密さも、何かに比べた場合に相対的な意味があるわけで、
大きさとか、緻密さは、絶対的な意味を持ち得ない。

 

どんなものでも本当は
大きさとか、緻密さで評価されるべきものではなくて、
それが持つ存在としての真意にあるのだろう。

 

そして、その真意がとても大きくて、深く、緻密で、高いものならば、
その真意を永く未来に残すために、
その意味の大きさと、深さと、緻密さと高さを持った入れ物が必要なのだ。

 

いろいろな意味でそう思う。
とても大きなもの、緻密なものを見た時、
「うわ~~~、でっかい。」と、大きさだけに目をとらわれがちだが、
その大きさの意味と、緻密さの真意を分かっておかないと、
ただ単にそれは大きかっただけになる。

 

私1人1人はとても小さな存在だが、
しかし誰もが唯一無二であり、
その存在は全宇宙の中にあっても、同様に唯一無二である。
そういう意味において、
1人の小さな存在とは、それぞれがものすごく大きな意味を持っていて、
宇宙全体と1人の大きさは同じであり、
同様の意味を持っていることにはならないか。

 

巨大なる大きさと緻密さは、宇宙全体とその全時間の真意を表現し、
同時に1人1人の人間の心の中にある真意の芽を表現しているのではないか。

 

ずいぶん考えさせられた一日であった。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2009年1月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.