2009年04月12日(日曜日)
膝の痛み、かなり良くなりました
今日は豊田スタジアムでサッカーの観戦をする予定であった。
キーパーコーティングのキャラクターとして
オリバー カーン氏に出てもらっているのに、
私はサッカーの試合を生で見たことが無い。
これではイカンなと思って、
サッカーおじさんである大貫君に頼んで今日の試合のチケットを取ってもらい、
浦和レッズvs.名古屋グランパスの試合を見に行くことになっていたのだ。
しかし、上海でまた膝を痛め、
歩くのがしんどいくらいになっていたので、
月曜日からのタイトなスケジュールも考え、今日はジッとしていることにした。
せっかくのサッカーの試合初体験の機会だったが、
仕事の予定を確実にこなすことを優先すべきと考えた。
それで、不思議にも
痛みが昼頃にほとんどやんだ。
車の中で暖かい日光が膝にあたって、膝が温められたからみたいだ。
その後も今日一日ほとんど歩くことも立つこともなく、
じっと暖めていたら、痛みが不思議なほど引いた。
去年にも一度、膝が痛んだことがある。
ちょうど今頃の季節だ。
考えてみれば、ちょうどパッチを履かなくなる頃ではないか。
膝まであったかくしてくれるパッチは、それを脱いだ時に
どうも膝を冷やすらしい。
上海からのブログで「膝が傷んでいる。」と書きっぱなしで
ご心配をいただいた方もいましたが、
申し訳ありません。
原因は、膝が冷えたからだったようです。
これからは、サポーターを買って暫く着けていようと思います。
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2009年04月12日(日曜日)
2183.中国で考えたこと、想った事
中国、上海の街は相変わらずであった。
人の話には世界不況が必ず上るが、
相変わらず、道は混んでおり、レストランは賑やかで、ネオンが眩いていた。
しかしふと気がつくと、新しいマンションの建設現場を見かけなくなったような気がする。
話によると、
上がり続けたマンションの値段は下がり気味で、
ある人が北京に持っていたマンションを相場以下で売りに出したが、
ちっとも買い手がつかないと言っていた。
それでも来年の2010年上海万博を目指して、
道路工事の工事車両が走り回り、
少なくとも、土木工事は活況のようである。
しかし、工事でひっくり返した土砂からの土埃で街中が恐ろしく埃っぽく、
とても車の窓を開ける気にならない。
中国では北京オリンピック後にバブルが崩壊するのではと警戒されていたが、
ほとんど同時期に世界金融危機が起こって、
中国からお金の出て行く所がどこにも無く、留まってしまったのか。
金融には全くうとい私であるが、
そんなことを何となく思った。
それでも、中国の不良債権はすでに天文学的な数字になっているとも聞いた。
中国の不良債権の規定は、
日本や欧米諸国の規定に比べて非常に甘く、
日本ならば金利が払われていても
元金の返済が止まったその時点で不良債権に勘定されるものが
中国では金利と元金の両方が完全に止まってから、半年経って、
やっと不良債権に振り分けられるそうだ。
あくまでも世話ばなしの中だけでの不正確な話だが、
だとすれば本当の不良債権額は、中国が公表している額の数倍にも及ぶだろう。
安い労働力で得られた低コストを力に、
世界中からかき集められた莫大な“ドル”が、国=銀行の破綻を防ぎ、
本来ならばとうに破綻しているバブルを支えているのかもしれない。
一方、テレビか何かで
「アメリカでの新車販売台数を、中国での新車販売台数が越した。」とも聞いた。
巨額の貿易黒字の大きな部分をアメリカに頼っていた中国が、
アメリカの消費減によって打撃を受けていないわけがない。
それでも、14億人とも本当は16億人とも言われる世界最大の人口が、
底なしの内需を生み出してどんどん成長していることで、バブルが維持されているのか。
それにしても山間部と沿海都市との所得格差は許容を逸している。
私は経済のことは全く分からないので、素人考えでしかないが、
いずれにしても、中国は危ういところでバブルの崩壊を免れているようだ。
あるいは必死で、あらゆる手段を持って中国政府が支えているのかもしれない。
だとすると、上海万博のあとが本番なのか。
それとも、日本が昔、大阪万博の時に民族大移動にも匹敵する動員を得たのと同じように
上海万博によって得られる内需の爆発に期待し、
それまで持ちこたえればあとは何とかなると考えているのか。
いずれにしても、人件費と食料品などが先進国に比べて数分の一以下の低さなのに、
不動産の高さだけが、ゆうに先進国に匹敵する状況は、
その国土の広大さを考えに入れ、
富の集中を考えても、やはり異常であり、バブルそのものだ。
今までの歴史上、世界中で崩壊しなかったバブルは存在しない。
そんなことを思うと、
これから中国はどこへ行くのか。
どう進化していくのか。
地球の環境は、日本、欧米諸国など先進国の消費によって、
環境を破滅的にする限界の、より以上の二酸化炭素を溜めこんでしまっており、
今後、同様の大消費を、遥かに大きな人口を持つ中国、インドなどに許容する余裕は地球にはない。
後から発展した国々が「不公平だ。」と言っても、
人類が住む地球そのものを破壊してしまっては、
富も贅沢もないだろう。
地球の中で、あくまでも限られた地球の中で、
中国は何を選択し、何を価値観として、何をし、どうなっていくのだろう。
「いらぬお世話だ。
お前たちがすでに享受している富と贅沢を
私達が得ようとすることの何が悪いのか。
私たちも、お前たちと同じように贅沢が出来るようになってから、地球のことは考える。
まず、私たちが豊かになることだ。
お前たちはお前たちの心配をしていろ。私たちの事は私達が考える。」
中国の人にこう言われたら、
なんと答えればいいのだろうか。
私には、まだ
「・・・・・・・・・」としか答えられない。
今日、新聞を読んでいて面白い記事があった。
韓国の現代自動車がこの不況の時期に、
アメリカでの販売台数を伸ばしているのだそうだ。
アメリカ・日本・ドイツ等の主要自動車メーカーが-30%もの売上減に苦しんでいる時に、
「新車を買って1年以内に失業したら返品を受ける。」というキャンペーンで、
失業の不安を持つ消費者が、このキャンペーンに飛びついているらしい。
今までに蓄積した莫大な利益を使って、
この機に、アメリカでのシェアを大きく伸ばそうという施策らしい。
他のメーカーを買収する魅力を惑わされることなく、
シェア拡大の方向性を選択した現代自動車。
あるいは、この不況に「在庫の調整」に全力を挙げた日本のメーカー。
「電気自動車の開発」に全力を挙げているらしいトヨタ。
輸出の減少を、内需の爆発的拡大で補おうと躍起になっている中国。
ならば、絶対にバブルを崩壊させるわけには行かない。
そんなことが出来るのか。
この時期だからこそ、なすべきは何なのか。
私たちは何をすべきか。
私は何をすべきか。
いずれにしても、
先に経済的進化を果たした日・欧米諸国などの先進国と言われる国々が
地球上の富を独占し享受し続ける事はできないだろう。
物理の世界では絶対的な「エントロピーの法則」が、
経済の法則としても成り立つのか
あるいは、進化の頂点を極めた人類が
エントロピーの法則の内に溶けて無くなるのか。
※中国の労働環境は決してまだ進化していない。
何十年も先、このままではないはずだ。その時、競争力はあるのか。
上海から杭州に向かう道路沿いは「油菜花」と書く菜種油を採るための花が延々と咲いていた。
黄色い絨毯のようだ。
地球は営々としてその営みを続ける。
若木に隠れた地球=生き物。
毛虫が嫌いだった人がいたら、ごめんなさい。
でも、あまりもの美しさに見とれてしまいませんか?
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