谷 好通コラム

2009年04月25日(土曜日)

2192.要らないなら、捨てればいい

新聞を読んでいて一番痛ましく思うのは、
子供を虐待して、殺してしまう事件だ。
その家にいるしかなく、されるがままに傷付けられ、
殺されていく子供を思うと、あまりにも悲しく言葉が見つからない。

 

その親たちにとってその子は不必要な子であり、
邪魔で憎い子であったのだろう。
だったら、
殺したりせずに、生きたまま、捨てればいいのに。
傷付けて、苦しめ、殺さなくても、
要らない子ならば、何処か人目に着くであろう所へ、
そっと捨てればいい。
身元が判らないようにして、捨てればいい。
そうすればその子は助かったのに。

 

親にとって、その子が不要で邪魔な存在であったら、
要らないなら、捨てればいい。
邪魔ならば捨てればいい。
誰かが助けてくれるであろう所へ、
そっと捨てればいいのに。
あるいは、誰かに上げてしまえばいいのに。

 

親が自分の子を、
あるいは仲良しになった異性の相手の子を、
不要と思い、邪魔だと憎んだとしても、
その子は、この世に生まれてきたのだから、
その子は、親と関係なくなったとしても生きていたいのだから、
生きたまま、自分たちと関係のないところへ、放ってやればいい。

 

わざわざ、
要らない子をいじめる手間などかけずに、
邪魔な憎い自分の子供、
あるいは他人の子供を傷つけるような手をわずらわせなくても、
さっさと何処か人目の着く場所に忘れてきてしまえばいい。
そうすれば、
殺人罪にも、死体遺棄罪にもならず、
新聞やテレビに極悪人としてさらし者にならなくても済む。
要らない子のいない、邪魔な憎い子のいない生活を楽しむことが出来る。
心底からせいせいして、
快楽の生活をむさぼり求める生活を続けることも出来る。

 

 

あるいは、抵抗の出来ない子供をいじめ、
自分の支配下にある弱い者が、苦しみ、もがき、痛がる姿を見るのが好きで、
それが快感で、子供をいじめ、殺してしまう親がいるならば、
それは親でもなく、そもそも人間でもないので、
一刻も早く、子供を救出しなければならない。
その子供をいじめ、傷付けている者は、すでに人間ではないので、
親の権利も、人間としての権利すらも、
何も有していないと考えるべきで、
そんな権利を尊重している間に子供が死んでしまったら、
それこそ許されざるべき罪なので、
そんなものは踏み潰してでも子供を救出するべきだ。
何をおいても救出すべきである。

 

極論すれば、
救出するためにその親の存在を抹殺せねばならない場合があったとしたら、
それは抹殺すべきである。

 

一方的に無抵抗のまま殺されようとしている人間と、
自分の身勝手で殺そうとしている人間がいて、
今まさに殺そうとしているとしたら、
そしてその事態を止めるためには、
殺そうとしている人間を殺せねばならないとしたら、
そうしなければ殺されようとしている人を、結果として殺してしまうようなことになるならば。
あなたはどちらを殺すか。
殺すのがイヤで、殺される人を見殺しにするか?
殺そうとしている人を抹殺して、殺されようとしている人を助けるか?

 

これは極論であるが、

 

虐待されている子供が、毎日泣き叫ぶ声を聞きながら何もしなかった人達。
顔に何度もアザを作っているのを見て、親に面談を求めても、
親に会う必要がないと言われて、それ以上何もしなかった人達。
つまり、殺されようしている無抵抗な子供を、結果的に見殺しにした人達。
それを罪なことであると自覚しない社会。
それが現代の文化だとしたら、
なんとも無慈悲で、グロテスクな文化なのであろう。

 

要らない子供がいたら、
邪魔で憎い子供がいたら、
生きたまま、どうか、捨てて欲しい。
何処か人目の着く所へ、その存在を忘れ、捨てて欲しい。
そうすれば、まだ生きたい子供を、こんな文化でも救うことが出来る。

 

子供を殺させてはならない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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