2010年01月06日(水曜日)
2396.信じられないほどお金のかかる研究開発
私たちは研究開発部門を別の会社にしている。
秘密保持が一番の目的であり、より厳密にするためにずっとそうしてきた。
その費用はアイ・タック技研㈱としての決算書には出てこないが、
年間では、考えたくないほど大きな額になるのだ。
快洗隊直営店全店の売り上げが一か月分ゆうに吹っ飛ぶほどである。
研究開発とは新製品の開発のためだけではない。
現在ある製品の改良、品質管理、特にECOが叫ばれている今、
すべての商品について環境にやさしい材料に変換していかなければならない。
つまりケミカルが自然界に流れ出てから
バクテリアなどで自然に分解される材料でなければならないのだ。
材料一つ変えるだけで製品の性質はガラッと変わることがある。
あるいは製品の見た目が全く変わる時もある。
ただ単にA→Bと変えるだけでなく、
全体の組成を考え直さなければならないこともあった。
シミュレーションして選択し試作して、テストして、
それを何度も何度も繰り返し、苦労してやっとのことで完成する。
中には長期テストを必要とするものもあって、
その費用と手間は新しい製品を開発するのとなんら変わるものではない。
そんな費用を使っても製品価格に転嫁できるものではなく、毎度、中々の負担になる。
これは法律で強制されているものではない。
私たちの製品で法律に触れるような材料を使っているものは全くない。
すべて完全に合法的な製品ばかりである。
それでも、未来の地球を考えなんてオーバーなことではないが、
少なくとも世界で一番厳しいヨーロッパ基準にまではクリアして行きたい。
それが「わが製品は法律以上にすべて環境にやさしい」と
胸を張れる商品にしてきた。
自信を持って言えます。
私たちは環境を高いレベルで守るケミカル、あらゆる製品を提供しています。
そしてさらにもっともっと環境にやさしい最高の製品を作り上げていきます。
今日行った藤沢にある塗装に関する公的な試験施設。
ここでは実際の塗装にケミカルを塗ったものに
強烈な紫外線をテストピースに当て
自然界の何十倍かのスピードでの時間経過で、ケミカル効果の耐久テストを行う。
ウェザーサンシャインメーターというテストだ。
10cm×20cmくらいのテストピース一枚を300時間、
自然界1年分の紫外線耐久テストで○○万円。
そのテストピースを今12枚分お願いして
それで5年間分のテストをすると○○○万円。
ちょっと色や艶が変化しはじめた何も塗っていないテストピースに対して
わが製品のテストピースが
しっかりと艶も撥水も保って頑張っているのは頼もしくもあるが、
○○○万円かかった塗装板の”きれっぱし”を見ていると、はぁ~~っとため息が出る。
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