谷 好通コラム

2012年06月17日(日曜日)

遠くから見ると、その巨大さが見える不思議。利尻富士。

昨日までの旅で、
帰りの礼文島から稚内へ渡るのを、
“利尻島経由”稚内行きのフェリーにした。
利尻富士を一度間近に見たいと思ったからだ。

 

残念ながらフェリーの構造上、甲板から前方は見えなかったので、
利尻島に到着後、桟橋でUターンをした時にやっと利尻富士の全貌が見えた。
で、間近に見た利尻富士は視界を覆うほどにデカかったかと言うと、
そうでもない。
意外と小さく見えたのは驚いた。
むしろ遠くから見た方がデカク見えたのだ。

 

通称利尻富士、正式には利尻岳、
海上から突然に山が始まり標高が1,721mもあるので、
その巨大さは超が着くほどの容積であるはずなのだが、
間近であり、真下から見ると山頂が遠くに見え、
山頂がとんがっていてその容積の巨大さがピンと来ない。

 

 

ところが、
フェリーが利尻島を後に出航して徐々に離れていくと、
次第に全体像が見えてきて、その巨大さと、山頂の高さが実感してくる。

 

 

遠くに離れれば離れるほど、山が高くなっていくように見えるのだ。

 

 

山が高くなったように見えませんか。

 

 

この地域全体がうすくモヤっていたので、
対岸の稚内近辺から見ると、ぼやっと海上に浮き上がる利尻島は、
数10km離れ、圧倒されるような巨大な火山島である。

 

 

目の錯覚であることは解っているが、
近くから見るよりも遠くから見た方がその巨大さが分かるのは、
富士山がその例で、5合目から見た山頂は今にも登れそうに近く見えるが、
遠くから見ると五合目と山頂がはるかに遠く、はるかに高低差があって、
それを登るのはとんでもなく大変なことであることが想像できる。

 

同じようなことをスカイツリーでも経験した。
うんと近くでスカイツリーを見るとその巨大さがかえってピンと来ない。

 

利尻島の港から望遠で利尻富士の山頂を撮る。

 

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