2012年10月17日(水曜日)
10.17.日本は山国、ドイツは平らな国、だから
ドイツは日本に比べて、
人が住める平地の国土面積が圧倒的に広いのですね。
山ばかりの日本は、
北海道を除いたら、国土全体の15%足らずの平野部分に、
ほぼすべての人間が集まって暮らしています。
15%の中に、田んぼもあれば畑もあり、
工場もあれば商業施設もあり、
その中で住居もひしめき合って存在しています。
ドイツと日本は、
人口の総数も、国土全体の面積も似たりよったりですが、
実質的に有効な人口密度は、
日本はドイツの5倍以上のはずです。
そのことが、日本とドイツの違いのすべてなのではないでしょうか。
ドイツは、
国土がどこまでも平坦で、
畑と牧場が続き、食料自給率が高く、
木々が茂る緑の森を存分に保護しても土地が有り余り、
ほぼすべての人が大きな庭がついている家に住み、
季節も北海道とほぼ同緯度で過ごしやすく、
乾燥することなく、緑をはぐくむ土壌に恵まれ、
地震も台風もないので、
古い歴史ある建物を残すことができ、
発達した工業で、豊かな暮らしを、ゆったりと形成している。
道路だって、
平らな国土だからこそ
平坦な道路を作るのは日本よりはるかに簡単だろう。
日本の新東名のように道路がトンネルか橋の部分しかないような、
高価な道路にならざるを得ないのとは大きな違いです。
個々の家の大きさや多くの文化的な建物を見ると、
ドイツでの生活は日本に比べて、
あまりにも豊かであり知的な生活であるように思えますが、
その違いを生んでいるのは、
ドイツのように国土が平らなのか、
日本のように山ばっかりなのか、の違いでしかないのかもしれません。
山が多い国が知的ではないという意味ではありません。
山が多く、狭い平野部に人が集まって、
ぎっしり高い密度で人が住んでいると、なにか余裕がなく、
余裕のある知性を感じられないとするならば、
それは正しい部分もあり、正しくない部分もあるということです。
空から見ると、
平らな土地に広大な牧場と畑と森が広がって、
まるでまだら模様を見ているかのように、民家の集落が点々と広がっている。
こんなところでの生活は、どんな風なのでしょうか。
自然にあふれ、知的な生活が出来そうな気がしませんか?
でも、土地が平らであるから出来ることでしょう。
※モヤがかかっていて写真が鮮明ではありません。
写真をクリックしてみて下さい。
うらやましいと思いますが、
でも、うらやましいと思うだけです。
私はやっぱり日本がいい。
何がどうしてというわけではないが、日本がいい。
日本に今朝8:30に帰って来ました。
当然ながら「時差調整日」などなくなっており、
ただ今午後4時半、時たま、瞬間気を失うような睡魔が襲ってきています。
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2012年10月17日(水曜日)
10.17.帰りたくもあり、帰りたくなくもあり、初めての複雑
今日16日はドイツから日本に帰る日です。
昨夜の内に、あらかたの荷物は片付けたのですが、
いつものように、海外の旅行で一番緊張するのは、最後の帰る日です。
百回以上の海外出張で、
まだ一度も飛行機に乗り遅れたことはありませんが、
それでも緊張するのは「何事もなく、家に帰りたい。」の現われなのでしょう。
しかし、今回は違います。
「帰りたい」と、
「帰りたくない」「もっといたい」の気持ちが半々なのです。
帰りたくもあり、
帰りたくなくもあり、
複雑な気持ちです。こんなのは初めてです。
もっとここにいたいなんて思う旅なんて、本当に初めてかもしれません。
もう、ホテルを出発する時間です。
・・・・・
・・・・
・・
ここから、飛行機の中で。
ミュンヘンからフランクフルトに飛び、さらに国際線に乗り換えて、
中部空港に飛ぶ飛行機の中です。
東向きに飛ぶ飛行機では絶対に寝なくてはいけないというのが鉄則です。
というよりも、自分がそうしているというだけですが、
夜が6時間くらいに短くなる飛行なので、
時間を惜しんで寝なければならないのです。
そう思って、
飛行機に乗ってからすぐの食事で随分アルコールを飲みました。
日本時間では10時を過ぎていても、ドイツ時間で言えば午後3時、
アルコールの力を借りないとやっぱり寝れません。
しかし、斜め後ろのビジネスマンらしき白人二人が、
やおらお喋りを始めて、
気になって眠れません。
しかも、声が低音なので耳栓をしても響いてくるのです。
眠らなければと周りのみんなは一生懸命なのに、
自分勝手な、マナーの悪いビジネスマンです。
でも、耳栓をしっかりと詰め直して、寝ましょう。
明日の朝、帰ったら、
予定では「時差調整」にしてありますが、
どうせ仕事はいっぱいあるでしょう。
なかったら、それはそれでびっくりで、最高ですが。
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