2012年12月06日(木曜日)
12.06.新しいことを始めると終わりが無くなる
キーパープロショップの生みの親というか、
言いだしっぺ的な存在である酒井さんに電話をしました。
私からはただ単に「また、飲みましょうよ。」だけだが、
酒井さんが
「じぁその時に、事業継承の進み具合がどんな風か聞かせてよ。」とおっしゃる。
そう、事業継承の時期がもう1年と10ヶ月に迫っているのです。
今年の3月25日、
私の還暦である3月18日の誕生日と、ブログ3000話に引っかけて
「KeePerの近未来を見る会」という会を、かなりの人を招待して行いました。
その時のスピーチで、
私は、2014年9月、アイ・タック技研㈱の30周年を期して、
現役の社長職から引退し、
次の世代に会社の経営を譲ると宣言したのです。
2014年9月といえば、あと1年と10ヶ月足らずの時間しかありません。
だから私自身の引退三カ年計画を立て、
かなりの意志の強さで実行してきました。
私は「引退して楽をしたい」が、引退の動機では”ない”ので、
この会社の存在意義をもっと伸ばして行くためには、
経営トップの新陳代謝が絶対に必要だと考えて引退を宣言したので、
かなり一生懸命になって、真剣に努力をしてきました。
そして現状はと振り返ってみれば、
私自身の仕事の量はあまり減っていません。
かなりの種類の仕事を、役員に振り分けて、
仕事と共に権限の委譲もしてきたつもりではあります。
だから、
私の携帯電話はプライベート以外まったく鳴らなくなっていますし、
Eメールも、C.C.かMLの中の一人として送られてくるものがほとんどで、
直接送られてくるメールは、ほぼ私が送ったメールへのRE.であり、
ちょっと寂しくなってくるくらいです。
何年か前までKeePerタイムスの記事も、
かなりの部分を私が書いていましたが、
今はほとんどの部分をみんなが書いてくれています。
ただ、初校会議での私の発言で、かなりの部分が修正になりますが、
その量も少しは減ってきたはずです。
営業所、店舗の達成会にもほとんど出なくなりました。
担当の常務がすべてを仕切ってやってくれています。
店舗巡回すらも、以前に比べると半分以下の頻度になっています。
間違いなく日常の仕事の種類と量は格段に減りました。
なによりも、今年のキーパープロショップ研修会では、
ほとんどの会場で100名を越す参加者があったなか、
20会場開催中8会場の開催に私は出ることなく、
常務二人が手分けして、部長、営業所所長と共に実施したということです。
今までも、スケジュールの関係で私が抜けた開催もたまにはありましたが、
半分近くの開催を彼らだけでやったことはありません。
初めての事です。
少なくとも開催の段取りについては、私はまったく関与せずに進みました。
昔、何でもかんでも自分で采配していた頃を思うと、隔世の感があります。
確実に私以外の経営者である役員に
仕事の両と質とも、権限も含めて確実に委譲されてきています。
会議中でも、その会議の内容に集中すると私がしゃべりすぎるので、
意識を少しそらす意味も有って、このブログを書いたりする事もあります。
新幹線とか飛行機の中で原稿を書いたり、計算をする等の仕事をする事も減り、
出張に出て移動時間があると、
やたら、たくさんのブログの本数が上がるのはそのせいです。
実際、私のやるべき仕事の量は減りました。
たまにでますが、午後6時くらいに帰ることもあります。
本社事務所でボーっとする時間もたまにあります。
でも、仕事が減ったという実感を持つことは余りありません。
自分の時間が出来てしまうと、何か新しいことをやりたくなって、
つい、何かを始めてしまうのです。
新しいことと言っても、新商品を作り始めるとか、新しい商売を始めるとか、
そんなことではなく、今の仕事の中で新しい創造意欲が出てきて、
日常的なルーティン作業ではない、クリエイティブな部分です。
だから、企画の連中が大変なのです。
でも、それが本当は会社の成長に役立つことだとも気がついて、
面白くなってきているところが始末の悪いところで、
いい加減にしなければなりません。
新しいことを始めると、終わりが無くなってしまいます。
いつまで経っても、どこまで行ってもキリがありません。
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