2013年04月13日(土曜日)
4.13.ニワトリが先か、卵が先か。 販売が先か、技術が先か。
「ニワトリが先か、卵が先か。」とは、
昔からよく引き合いに出される言葉ですが、
これは簡単です。
「卵が先」に決まっています。
鶏になる遺伝子を持った卵からしか、鶏は育たないが、
鶏以外の遺伝子の鳥から、鶏の遺伝子を持った卵は生まれることはあります。
つまり、
鶏の卵は、
鶏が産むとは限らないのです。
しかし、鶏の遺伝子を持っていない卵から鶏が育つことはありません。
この世に最初に出現した鶏は、
鶏に成長する遺伝子を持った卵から育ちました。
そして、その「鶏に成鳥する卵」は、
鶏以外の遺伝子を体内に持った鶏ではない鳥が産んだのです。
鶏になる卵が、
鶏以外の鳥から、先に生まれ、
その卵から鶏が成長して、後に鶏になったわけです。
だから、「卵が先」なのは当然なのです。
では、「販売が先か、技術が先か。」はどうなのでしょう。
これも簡単です。
「技術が先」に決まっています。
「販売がなければ施工も少なく、技術の熟練がないので、
まず販売して、たくさんの施行をして、
技術の上達を目指す。まず売ることだ。」とは、一理がありそうですが、
そうでもありません。
キーパーコーティングの技術は、
それがピュアキーパーであれ、クリスタルキーパーであれ、
技術研修をキチンと受けて、
会社あるいは身内の何台かの車で、
集中して一生懸命練習すれば、
キチンとコーティングできるようになって技術資格検定に受かります。
つまり、お客様に提供できるレベルのキーパーコーティングが施行できます。
キーパーコーティングは変に習熟を要するような技術は必要ではなく、
キチンと一工程ずつ、キチンと集中して施行すれば、
何年もキーパーコーティングを扱っているベテランと、
なんら変わらないキチンとした仕上がりのコーティング施工が出来ます。
キーパーコーティングの技術とは、平明で明快なものなのです。
その上で「技術の向上」とは、
一日に何台も施行しても、
たとえ他の事をやりながらでも、
イレギュラーな車の塗装状態であっても、
100%の仕上がりをコンスタントに作り出し、
しかもその作業がカッコよく、
美しく、しかも、見事に速く、早く、
施行を見ているお客様が「この人にやってもらって良かった。」と、
思わずつぶやいてしまうような、
そんなキーパーコーティングができるようになる事です。
お客様に満足していただけるようなキーパーコーティングは、
研修を受けたばかりでも、一生懸命に集中してやれば、必ず出来ます。
最初はたとえ遅くとも、
一生懸命に集中して、何台も施行していれば、
技術が身に染みてきて、上達して、速く、正確に、早く出来るようになります。
キーパーの技術とは、最初から、キチンと正確に施工する事なのです。
そうすると、お客様が喜んでくれます。
キーパーコーティングは、キーパーの技術で、キチンと施行すれば、
必ずお客様は喜んでくれます。
キーパーコーティングはそれだけの大きな商品力を持っています。
キーパーの技術で、キチンと施行すれば、お客様は必ず喜んでくれます。
すると、キチンと施行したその技術者は、
だんだん自信が付いてきます。
どのお客様にも喜んでいただける自信がついてきます。
キーパー商品にも、自分の技術にも自信がついてきます。
すると、お客様にクリスタルキーパーなどのキーパーコーティングを話しても、
自信あふれた言葉、自信あふれた態度になります。
お客様にとって、コーティングという商品は、
買う前に、形として見える商品ではないので、
評判とか、説明の確かさとか、パンフレットとかを頼りに、
信用できるのかどうかを探ります。
そんな時一番の決め手は「施行するスタッフの商品への自信」でしょう。
自信があるかどうか、
これは大きな決め手でしょう。
説明が上手どうか、説明する人の感じがいいかどうか、
それより、その人が、その商品に対してどれくらい自信を持っているかどうか。
その方がはるかにお客様に影響を与えると思います。
スタッフが自信を持っている商品ならば、
責任を持って、施工もしてくれると思います。
販売のもっとも大きな力とは、
スタッフの自信ある言葉と、自信ある行動でしょう。
自分達に施行をされていただければ、お客様を絶対に喜ばせられる。
この自信と、
お客様を喜ばせたいという意欲、欲求が、
ものすごい大きな販売力のエネルギーになります。
「技術が先か、販売が先か。」
絶対に「技術が先」です。
キチンと施行をするというキーパーの技術をおろそかにして
「販売を先に」では、
お客様が喜ばないのでスタッフの自信にもつながらず、
技術力が低いだけでなく、販売力まで低いものになってしまいます。
絶対に「技術が先」なのです。
「ニワトリが先か、卵が先か。」は、
「いや、ニワトリが先だっ。」と言われれば、
どちらでもいいので、
抵抗もなく、
「ハハ、そうかもしれませんね。」と譲りますが、
「技術が先。」これは譲れません。
プライドを持ってKeePer。
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2013年04月13日(土曜日)
4.13.【技術情報】撥水低下と側面のシミについて、北陸での調査
ただ今、キーパー選手権降雪地域特別戦が行われていますが、
その特別戦の対象である「北陸」から一つの情報がありました。
車の側面、上面ともに撥水が2~3ヶ月で低下してしまい、
うっすらとシミが着いて「消雪パイフクリーナーWDC」でも取れない車がある。
というものです。
すぐに開発担当の尾形スタッフが現地に行き、調査を行って解決策を見出してきました。
原因は「錆の混じっていない無機物被膜」でした。
消雪パイプの汚れは、通常ミネラルで出来た「無機物」と
地下水の「錆」が混じった汚れであり、
錆を溶かす能力のある消雪パイプクリーナーWDCで、
錆を溶かして汚れ全体の構造を崩す方法で汚れを除去していましたが、
この例においては、その汚れの中に錆が混じっていなかったため、
WDCが効かなかったものです。
これに有効だったのは、今まで日陰の商品であった「グラスアップゼロ」でした。
詳しくは添付の報告書をお読みください。
●調査内容
北陸地方において、クリスタルキーパーの撥水が、
クルマのボディの上面・側面どちらも、
施工後約2か月~3か月経過した時点で低下するという情報があり調査しました。
●現状:問題が発生している二台の車を調査
トゥアレグ(紺色)約3か月前にクリスタルキーパーを施工(月1回以上洗車している)
車全体的に撥水が低下していたが、特に側面の撥水が低下していた。
また、側面にはうっすらと水シミのようなものが付着していた。
オデッセイ(黒)約5か月前にクリスタルキーパーを施工(月1回洗車している)
車全体的に撥水が低下しており、全体的にうっすら水シミのようなものが付着していた。
●原因:消雪パイプから出る地下水のミネラル分が無機質だけの被膜を形成。
以前、今年1月頃に、消雪パイプの錆に
「消雪パイプクリーナー(WDC)」が反応しないということで石川県へ行きました。
そこでの調査で、消雪パイプから出る地下水のミネラル分が、
汚れ層の表面に錆を含んでいない無機被膜を形成していて、
WDCが溶かすべき「錆が混じった汚れ」まで届かないので、
WDCでは汚れが落ちないことを確認していました。
今回も同じような原因ではないかと考えました。
●解決方法: 「グラスアップゼロ」を、ダイヤクロス(キーパークロス)につけて擦る。
無機物の膜が表面を覆っていたので、
これはある程度の物理的な力が有効であると考え
物理的な汚れ除去能力のあるグラスアップゼロを、
ダイヤクロス(キーパークロス)にスプレーして、
汚れをかき取るようにタテヨコに動かして拭き取ってみました。
すると水シミに見えていた汚れがキレイに除去できました。
右側半分が汚れをかき取った面です。すごい灰色の汚れが取れました。
これは消雪パイプから出るミネラル分、融雪剤が
排気ガスなどによって汚れたものが付着して膜になっていたのだと思われます。
車を見たときには若干くすんでいるように見えましたが、
汚れを取ってみると良いツヤ戻りました。
撥水も復活して、この汚れが撥水低下の原因であっただとわかります。
●今回のような汚れの取り方
1.洗車後の水のかかった状態の車で作業します。
2.グラスアップゼロを、キーパークロス(ダイヤクロス)にまんべんなくスプレーします。
3.グラスアップゼロがついたキーパークロスを、タテヨコに動かして汚れをかき取る。
4.クロスの面、あるいはクロス自体を変えて余分な白く残ったケミカルをふき取る
以上で簡単に汚れを取ることができ、
クリスタルキーパー本来のツヤ、撥水が復活します。
レジンとクロスを使った撥水阻害被膜除去の方法でも、
汚れを取ることはできますが、時間がかかりすぎてしまうので、
この汚れの場合は、
グラスアップゼロとキーパークロスを使った方法が、作業が早いので便利です。
●北陸地方の特殊な汚れにもクリスタルキーパーは有効だった
今回の2台ともクリスタルキーパーのコーティング被膜が
犠牲被膜となって汚れを受け止めているため、
上記の作業で非常に簡単に汚れをかき取ることができました。
クリスタルキーパーの高い塗装保護能力を改めて感じた調査でした。
●グラスアップゼロは、当初ダイヤ・クリスタルキーパーの下地剤として開発された。
「グラスアップゼロ」は、キーパーの商品カタログにも載っていない商品です。
これは当初、クリスタルキーパーを施工する塗装の下地が悪い場合に、
これで塗装を摩擦する事によって下地を整える役割を持っていました。
しかし、下地が悪い場合、いっそのこと軽研磨を掛けたほうが良く仕上がるということで、
このグラスアップゼロは、表に出ないままの存在でしたが、
今回の「錆が混じっていない無機物被膜」が消雪パイプで付いた場合の解決策に、
非常に有効ということが解かりました。
改めて、ここに「グラスアップゼロ」をご紹介します。
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