2015年07月25日(土曜日)
7.25.靴屋さん、100円ショップなど居抜き物権、大好き。
キーパーLABOの新店のプランニングをする時、
店舗をハイペースで増やしたいなら、
店舗の要素をモジュール化して、
それを土地の形などに合わせて、
積み木のように組み合わせていくのが良いのでしょう。
あるいは、
K,sデンキさんとかステーキの宮さんとかのように
まっ四角の店舗にして、どの店舗も見分けがつかないくらい同じ形と構造で、
立地にほとんど左右されずに建設をして行けば、
早いスピードでの出店が楽なのだろうと思います。
店舗やブランドのアイデンティティも、明確になります。
しかし、それは分っているのですが、
私達の店舗はそういう造り方はしていません。
まず、新店のための物件が出てきたら
それがどんなにたくさんの件数があっても、
その立地あるいは物件の条件を、
私あるいは東西の事業本部長のいずれかが見に行きます。
つまりLABOをよく知っていて物件可否を判断できる者が必ず現場に行って
その者がOKとしたら、
その物件での店舗プランニングを行うために
その現場に私と東西の両事業本部長が行くことにしています。
そして、いちいち、
その立地を踏まえた形と構造の新しい店舗をみんなで考え出します。
基本形は何パターンかあるのですが、
それでも、通行人、入ってきたお客様の視線などを意識して店舗を考えます。
一番大切にするのは作業をお待ちいただくお客様の視線です。
いかにお待ちいただくお客様がイライラせず作業をお待ちいただけるか、
出来れば作業を受けている愛車が見える場所で待ちたいと思われるはずなので、
そんなことを意識しながら配置を組み立てて行きます。
この商売はリピートが一番肝心なので、
“客よせ的”な発想で店舗を考えず、
待っていただくお客様の居心地を最優先にして考えます。
もちろん、
働くみんなのことも忘れてはいけません。
働きやすい環境と動線、これも高い優先事項です。
しかしこんなことをしていては、
出店のペースが上がらないのではと思うこともありますが、
一軒一軒を確実に成功していかないと、
どこかで新規出店がストップしてしまうので、
どんな件数がかさんできても、こんなプランニングをやめることはありません。
出店と店舗プランは、
最も仕事が出来るはずの者、つまり役員がやるので、
件数がかさめば、休みなしで仕事をすればいい訳で、
役員の休日出勤と残業はまったく問題ありません。
(社員は別途キチンと休ませます。)
幹部役員のみんなは現場をよく知っていて
こんな仕事が大好きなので、まったく問題ありません。
慣れてきたこともあって、どんどんペースを上げています。
当然ですが、日常の本業はまったく手を抜いていません。
特に面白いのは、「居抜き物件」で、
現在の直営37店舗中の約半数が、以前何らかの商売をしていた店舗を閉鎖した物件で、
今後も相当の居抜き物件が出るはずです。
ガソリンスタンドの閉鎖物件が一番多いのは、
そのインフラがLABOの商売と似ているので改造は一番簡単です。
あとは、カーディラー、コンビニ、珍しい所では靴屋さんの跡がありました。
こういう物件は、発想の豊かさが物を言って、私は得意です。
最近改造プランを造ったのは、
100円ショップ跡と、本屋さんの跡、ゲームセンター跡です。
私は、これが大好きで、すごく得意です。
どんな物件が来ても、最初からLABOとして造ったような、
元が何だったかなかなか見破られないような改造をします。
こうやって造ってきた店舗は、
何年か前にLABO北神戸店を大阪トレセンに転嫁したことはありますが
それ以外は、まだ一軒も閉鎖していません。
減損会計の対象にもなっていません。
これはどこまで続くか分りませんが、
一軒一軒大切に造って行けば、この記録は続くのではないだろうかと思っています。
たとえばLABO宝塚店は元靴の量販店でした。
明日もまた、猛暑を予感させる夕焼けです。
「ガリガリ君」の出番です。みんなに会いに行きます。
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