2015年10月03日(土曜日)
10.03.下ばかりを見ている小さなお山の大将。目的と目標の差。
知識とか優れた考え方とは、
自分よりも優れた上の方の人から、
知識として上から下へ流れて来て、与えられ、学ぶもので、
だから
上からものを見たり、
上からものを言う人は、
何も学ぶことは出来ない。
学ぶべき知識は、
上から下へ流れてくるものであるから。
自分が
謙虚に、学ぶべき人より下手にいれば、
川の流れように上から流れてくる学ぶべき物事が得られ、学び、進化できる。
しかし、
自分が上にいて、
上からものを見て、上からものを言っていたのでは、
下から上に与えられるような知識はないので、
何も学ぶべきものが得られないので、自らはもう進化できない。
何かを目標にして、
上に上にと上がってきて、
一つの過程として、その目標に至った時、
ひょっとして、”てっぺん”に立ったと勘違いしてしまうと怖い。
持っていた目標が、
一つの過程にしか過ぎないと分っていれば、
そこからもっと上があるので、
上から与えられ、流れてくる知識を得て、もっと上を目指すことが出来るが、
もう“てっぺん”に立ったと勘違いすると、
てっぺんの周りは、下ばかりなので、
上を見ず、下ばかりを見て、指示を与え、能書きばかりを垂れるようになる。
上から来るはずの知識の存在に気が付かず、
だから、進化もせず、
そのてっぺんにいることだけを自らのアイデンティティーとして、
そこに立ち続け、周りの変化にも気が付かず、
時間の流れとともに古びていく。
ある目標を持って、その目標を目指して行くことは良い。
しかしその目標は、
もともと持っているはずの、
その人の生きる目的を達するための一通過点であり、
一つの過程でしかないことを見失うと、
その目標が、達すべき目的と勘違いすることがある。
ただの過程でしかない一つの目標を、
目的と勘違いした時、自分はてっぺんに立ったと勘違いして、
てっぺんの周りは下ばかりのはずなので、
上から下ばかりを見始める。
まだ登るべき上があるのに、登ろうともせず
上から流れてきて与えられるはずの新しい知識も得られず、止まる。
一度止まったら、時代において行かれるのは早い。
KeePerが昔に比べればはるかに有名になって、
所属する会社KeePer技研㈱が株式上場して、しかも本人が昇進でもしてしまったら、
勘違いして、
お山の大将になった気分なのか、
ちっぽけなお山のてっぺんから下へものを言い始める者がいないか、
そんな者がいっぱい出て、
この会社がいつの間にか、ちっぽけなお山の大将みたいな会社にならないか
そんなことが、今一番の心配です。
今、広島に向かって新幹線に乗っています。
広島営業所と福岡営業所の合同営業会議と久しぶりにLABO新涯店に行きます。
その新幹線の中から、今大人気の国宝姫路城が見えました。
その偉容と共に、キレイに改装されたとしても
根本は建設された昔のままの古い木造建築であることが魅力です。
そこで思い出したのは、
名古屋城の天守閣を木造に作り変えるというアイデアがあるそうです。
木造にすると姫路城のように何百万人という観光客が来て、
その経済効果で、何百億円という木造への建築費もペイして、
地元に大きな経済効果がもたらされるというものらしいと聞きました。
しかし、
姫路城⇒古い原形のまま⇒木造であって、
名古屋城⇒木造としても、
昔のままである姫路城とは意味が全く違うので、
単に木造で新築した名古屋城を見たいとは思いません。
「目的」と「目標」の違いほどの差があります。
シックイがまだ真っ白で、不自然に白い姫路城。
雪が降ったように見える。
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