谷 好通コラム

2015年10月30日(金曜日)

10.30.「遊んで暮らす」は最高であって、幸せなのでしょうか。

この会社の休日は1年間に114日あります。
これは協定によって決められていることですが、
社長である私とか取締役の皆さんには関係のないことで、
土曜日とか祝日になると、
事務所で仕事をしていてもかまわない役員は、
堂々と出てきて、仕事をしています。
これはこれで、いつもの平日とは違うペースで仕事が出来て最高です。

 

仕事は楽しい。私は大好きです。

 

以前、書いたことがありますが、
「宝くじ」に億円単位で当たった人の70%の人が会社を辞め、
仕事をやめて遊んで暮らすそうです。
仕事をやらされていて、
仕事は苦であって嫌いな人にとっては、
「遊んで暮らす」は最高であって、夢なのでしょうか。
ずっと遊んで生きていくことは、幸せなのでしょうか。

 

人間は根源的に社会性を持った生き物です。
だから人間は、たとえば家族や、友達、仲間たち、つまり
自分以外の人の為になり、役に立ち、必要とされる関係の中で幸せになるのでしょう。
思い思われ、愛し愛されることで幸せを感じます。

 

そう考えると、
他人のためになって、役に立ち、必要とされるから、
それに見合った報酬を得られる。
つまり、これって「仕事」そのものです。

 

「仕事」と「幸せ」とは、その構造が非常に似ていて、
たとえば、美味しいものを食べて満腹になり幸せと感じるのは、
それは肉体的な快感であって、自分の喜びであって、
「幸せ」と似ていますが、違うものでしょう。

 

幸せは、人や生き物との関わりの中で生まれるもので、
自分が美味しかったり、
気持ち良かったり、遊んで面白かったりするのは、
自分の快感だけのことであって、自慰と大して変わりないでしょう。

 

「幸せ」とは、自分以外の人の為になり、
人の役に立ち、人から必要とされる関係の中で生まれます。
ならば、人の役に立ち、人から必要とされる「仕事」と同じです。
仕事が出来る人は、仕事が大好きで、だから多くの人は幸せです。

 

遊んで暮らすことが幸せとは思いません。
その一つの証拠に、
億円単位の宝くじに当たった人の60%までが、自己破産をするそうです。

 

遊んで暮らして、幸せであるはずの多くの人が
働かず、つまり人の役に立って報酬を得ることをやめて、
自分の為だけに楽しく遊んで、
報酬が得られていない人は、
それは仕事でもなんでもなく、
たぶん幸せでもない。
働かず、遊んで暮らすことは、たぶん幸せではない。

 

思うのですが、
仕事は、たいていの場合、幸せをくれるはずだと思うのです。

 

だから、
働かず、稼がず、遊んで暮らすより、
少々しんどくても嬉々として仕事をしている方が、はるかに幸せなはずなのです。きっと。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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