2020年01月13日(月曜日)
1.13.叱るよりホメよ? 冗談じゃない。
子供を育てるのは大変で、つい、叱ってばかりになることをたしなめて
「叱るよりホメて育てよ。」と言われるが、
小さな子供についてはそうかもしれないが、
会社において社員を育てていくには、そうはいかない。
少なくとも、急成長を果たしつつある発展途上の会社においては
絶対にそんな訳にはいかない。
発展途上で、ぐんぐん大きくなりつつある会社では、
組織が大きく成長する過程で、
係長とか課長とか部長などの役職者を、
短期間でたくさん造って行かなくてはならない。
たとえば、誰かを所長にする時、
その人が所長としての能力と人格を身に付けてから所長にするのではなく、
所長として成長する可能性があると判断したら、
その人が所長としての能力や人格を備える”前に”
とりあえず所長にして、
所長としての仕事をする過程で、
所長としての能力と人格を育てようとする。
だから、
彼は所長という役職になっても、
まだ、所長としての能力と人格を持っていないので、
所長としての仕事は間違いだらけで出来ない。
失敗して行く過程の中で、懲りて、学んでいくことになる。
もちろん、その過程で部下や会社、世間に対して迷惑をかけることになるが、
彼が所属する組織が急成長しているので、ある程度仕方がない。
彼はまだ所長としての能力も人格も身に着いていない
言って見れば、
まだ「ナンチャッテ所長」なのだから、
その所長の上司が気を張って、
皆さんにご迷惑をかけないように気を配るしかない。
だから、叱る。
何かがあって、成長途中のナンチャッテ所長が間違う度に、
「それは違う、君は間違っている。」と、厳しく叱責して、
短期間に学習して、成長するように、しょっちゅう叱ることになる。
ホメられるような事が出来るまで待っていたりしていたら、
そのナンチャッテ所長は、
世間や部下に対して間違った行動や言動で、
迷惑を振り撒き回ることになる。
会社が急成長する中で、そんなナンチャッテ所長がたくさんいて、
世間に迷惑を振り撒き回っているのに、
成長のためにホメることが出来るまで叱ることを控えたりしていたら、
そんな無責任な会社はひとたまりもない。
ナンチャッテ所長が、何かしでかす先に回って、
ご迷惑をかける前に「叱ってたしなめる。」
そのたびに、ナンチャッテ所長は懲りて、学習して、成長する。
そして、短期間に成長して、所長としての能力と人格を身に付ける。
ホメている余裕などないのだ。
しかし、多くの場合、そうはいかない。
辞令が出て所長になった人は、
所長になったとたん、所長としての能力と人格を備えたつもりになって、
自分が、まず、ナンチャッテ所長として、
いっぱい失敗して、叱られて学習せねばならない立場である事を忘れ、
「所長”らしく”」ふるまい、
「所長”らしく”」扱われることを求め
ひどい場合は、所長の役職に就いたとたんに威張り始めて、
かえって謙虚さを失って、
横暴に振る舞い、
叱られることを嫌がり、
叱られるとかえって反抗するようになると、
その人は、所長としての能力や人格を身に着けることは出来なくなって、
ナンチャッテ所長のままで学習も成長もせずに、
単に空威張りするだけの馬鹿者になり下がって、
去っていくか、うまく行っても格下げされることになる。
上に上って行く者は、
上に上げられた途端に今まで以上に叱られ始めることを知っていて、
上に上げられた途端に、
今の自分ではだめだと強く思うようになって、
より謙虚になって
叱られるたびに学習して、
その上の役職にふさわしい能力と人格を備えようとする。
上に上がれない者は、
上の役職にした途端に、威張って仕事をせずに楽をするようになって、
叱られるたびに反発して学習が全く出来ない傲慢な者で、
早く下げないと取り返しがつかない。
信賞必罰というが、
信賞は簡単だし、誰からも喜ばれ称賛され、
ホメた本人も気分が良いが、
必罰が的確にタイムリーに出来る人は少ない。
人は叱るよりホメて育てよ。とは、冗談じゃない。
そんな悠長なことをしていたら、会社はあっという間につぶれる。簡単だ。
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2020年01月13日(月曜日)
1.13.大あさり焼きがうまそうに思えた自分
年初の初めの頃は、
先の事が明るく照らされるように見えて
10年後は4倍増間違いなしと本気で思えたりするのですが、
お正月も半ばになって、普段の仕事が普通に動き始めたりすると、
細かい事でネガティブな要素が見えてきたり、
当たり前のことがいまだに出来ていないことに気が付いたりして、
ふと、仕事にいけない姿勢でのめり込んでいる自分に気が付いて、
12日の日曜日、
気晴らしに
家族が新聞で見つけた「菜の花祭り」に行ってきました。
場所は愛知県なのですが、
知多半島に相対してある「渥美半島」の先っぽの「伊良湖岬」。
伊良湖岬は、
私がまだ新婚の、22才の頃、だから45年前、
鳥羽から伊良湖岬行きの伊勢湾フェリーに乗って、
それが比較的小さなフェリーだったので、湾から出たとたんに大きく揺れて、
連れ合いがひどい船酔いになって苦しかった思い出しかなかったが、
久しぶりに行った伊良湖岬は、
ビニールハウスがぎっしり建っていて、
花やフルーツの大生産地として、驚くほど豊かな町であった。
なぜ、岬の先っぽの立地がハウス栽培に適しているのか、
「日当たりが良い?」「暖かい?」
岬の先っぽだからといって日照時間が長くなる理由が分からないし、
暖かい理由も思いつかない。
しかし、
不思議なほど近く所(車で1時間半)に、
別世界のような、南国と海と砂浜の観光地があったのです。
菜の花畑自体は、そんなに驚くようなスケールでもないし、
菜の花祭りの二日目だったからなのか、
それほど華やかには花が咲いていず、
少しがっかりしたのですが、
伊良湖岬の南国の観光地然とした意外さに、
ほんの気晴らし程度のつもりで行ったのに、
けっこう、昔に戻ってちゃんと観光をした気分になったのでした。
で、どうだったのか。
私は昔から遊びがものすごく苦手で、
行楽や観光に行っても、それに付き合っているだけで
自分はそれを楽しむような気には中々ならなかったのですが、
今回は、伊良湖岬に行って、
丘のてっぺんのホテルに泊まってみたいなと思ったり、
海岸に沿って売店が並んでいて、
そこに「大あさり焼き」なんて書いてあると、
思わず口の中に唾が出て来たりして食べたいと思ったのは、
私は歳をとって、
行楽とか観光とかが出来るようになっているのかもしれない。
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