谷 好通コラム

2025年07月16日(水曜日)

07.16.  10年前の夢のごとき。超真面目の二人の導きで株式市場上場。

この会社が株式上場をしたのは、今から10年前。

証券会社の人が突然やって来て(もちろん事前の℡でのアポイントはあり)、

「この会社は株式上場を出来るので、どうですか、しませんか。」

と、言われて、

「上場すると、社員の集まりがすごく良くなります。」

の、誘い言葉に乗って、上場への道に乗っかってしまったのです。

その誘い主が「市川さん」と「南出さん」

彼らの導きに乗っかって、

この会社はまんまと上場してしまったのですが、

それからのKeePerの上昇ぶりは、私たち以上に、

市川さんと南出さんは驚いていました。

 

と言っても、私達はその時その時で最善を尽くしただけで、

こうなろうと上を目指してこうなった訳ではありません。

短く言えば「こうなっちゃった」だけです、

 

10年前、東証マザーズに上場して、

翌年には東証一部に市場替えしました。

それから9年間、数えきれない程のIRで投資家さん達の話をたくさん聞いて、

それが、新製品のヒントになったり、

マーケティング戦略のきっかけになったり、

いずれにしても、

自分の中で考えをこねくり回して間違ってしまうのを

その場、その場で何度か修正されたりして、結局ここまで来た。

 

間違いなく、あの時に上場していなかったら、

今のKeePer技研株式会社が無かったことは疑う余地がない。

 

 

商売は、お客様が”買う”のだから、お客様が欲しいと思わなければ買わないし、

買って良かったと思わなければ、買い続ける事は無い。

逆に買うんじゃなかったと思えば、次から買わないし、その店にも来ない。

その店が繁栄するかどうかは、お客様が決める。

私達は、お客様が欲しいと思う価値を作り、お客様に知っていただき、

買っていただいて、買って良かったと思っていただき、買い続けてもらい、

生かされることによって、繁盛し、繁栄する。

決定権は、すべて、お客様側にある。

だから、

マーケットのニーズを統計的に見つけて、

そのニーズに合わせた商品を研究室の中と机の上で科学的に開発し、

売り先を効率よく見つけ、

欲しいと思わせる手段、方法を考え、工夫して作り、

こちらの売る為の工夫とか、売る手段の開発やら、努力やら、

そんな売る側の問題では、解決しそうで、実は何も解決しない。

売る側の都合と工夫だけでは、

はっきり、売れっこない。

売れても瞬間的だけで、継続的な販売にはつながらない。

 

 

それと同じようなことが、

会社の経営にも言えるところがあって、

会社を経営している者が個人事業者の延長でしかない者ならば、

経営者個人が儲かること、

個人の蓄財、経営者個人の為の事を考えてしまいがちだ。

しかも、

そういう発想で経営していても、銀行にしても、仕入れ先にしても、

それに反対すると自らの損に繋がる事もあり、ご機嫌取りばかりになりがちだ。

会社の社員にしても、特に幹部社員、役員なども、

経営者の利己的な考えや行動に反対すると自分の損になる事が多いので、

経営者の周りはイエスマンばかりになりがちだ。

すると、こういう会社は経営者の蓄財ばかりが進んで、

当然、会社の投資や利益につながらず、会社としての成長は無くなる。

 

それに対して投資家は会社の利益が少なければ配当も生まず、

経営者の利己的蓄財を優先し投資が無ければ会社の成長も無いので、

それを認めない。

だから、その会社の利益と成長を望む投資家は、

上場会社なのに個人事業者のような利己的蓄財志向の経営を許さない。

投資家と言っても、

目先の自分の利益だけを考えるギャンブラーまがいの投資家もいるので、

一概には言えないのかもしれないが、だいたいそうだ。

だから、

まともな投資家の発言は、

相手の会社を、社会的な意味での会社として扱うので、

経営者の利己的な視点よりも、

社会的意義としての会社の経営的視点で話すことが多いので、

少なくとも、会社の経営的には有益なことが多い。

 

これは上場する時に、

しつこいぐらい市川さん達や東証の担当者の人達からも刷り込まれた。

もちろん、相手の資質を見極めなければならないが、

まともな投資家の人達の言う事は、

だいたい参考になるし、勉強になる。

下手な有料・経営アドバイザーより、よっぽど経営の役に立つ。

だから、

勿体ないので、

上場した当初から投資家向けのIRは、

ほぼすべて自分でやってきた。

よくあるIR担当者に任せるなんて、とんでもなく勿体ないのです。

 

たぶん、それは市川さんや南出さん達が、

いつも自分の仕事に真面目に誇りをもって、

私たちにつけ入るスキも与えず、下手な妥協を許さず、

真正面から相手をしてくれたことが、私の基本になっているのだと思います。

10年も昔の事だが、その事はよく覚えています。

私達は、そういう意味で、すごく運が良かった。

昨日は、9年ぶりに飲んだ。

 

私は、昨日久しぶりに飲んで予行演習が済んでいるだけなのに

嬉しくて、はしゃいでかなり飲んでしまったので、

久しぶりの「飲酒⇒休ブログ」になった。

帰宅すると、リンダと子ミミが迎えてくれる。

 

今日は、月二回の恒例の店舗プラン会議で、

店舗部に新しく「LABO知立店の富上前店長」が初参加です。

 

今日も新店舗4軒のプラン検討と10件の物件検討で、

割とすぐに✖を付けた物件が多かったので、早く終わりました。

 

 

そのあと、全社の店長と課長以上の約200人をリモートでつなぎ、

KeePer技研株式会社新年度のキックオフのミーティングです。

本当は、この期初の集まりは全員が本社に集まって行うのですが、

今回は8月19日に「40周年パーティー」で、

全社員+家族+多分約3,000人(予想)のPRO SHOPの仲間たちが集まるので、

今回だけリモートだったのです。

 

この画面が8枚、続いています。

 

この会議の中で、期末の158店舗の現状の日本地図へのブロットと、

5年後に目指す450~500店舗の、

自動車の分布に基づいた根拠のあるプロット地図です。

これをみんなで食い入るように読み、皆でその実現を誓う。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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