2025年05月10日(土曜日)
05.10.「楽をする事」が、利口な事で、得な事だと思う輩の罪。
店舗スタッフでいる時は、
みんなの先頭に立って積極的に働いていた人が、
何らかの役職に就いたとたん、皆を働かせる立場になったかのように、
自分は動かず働かずに、人に指図ばかりする人がいる。
そういう人は役職を上にすればするだけ働かなくなるので、
もう、決して上に上げない。
経営者が役職を上げる人とは、仕事が出来る人であり、実績を上げた人なので、
そんな人が、
役職を上げたら、自分は仕事をしなくなって
部下に指図ばかりするようになったりしたら、
仕事量は減り、当然、収入も減り、会社としては損失でしかない。
また、一緒に働いていたスタッフにとっては、
今まで一緒に働いていた仲間が、
役職が着いたとたんに仕事をしなくなって
スタッフ達に指図して、仕事をやらせようとするようになった。
とても、誰もそんな指図に従う気にはならない。
作業にも気が入らなくなった。
こうなると、店舗という小さな組織が大きく戦力ダウンしているので
当然、店舗としての実績も低迷します。
会社としては損失でしかありません。
経営者としては、そういう人を
それ以上の役職に上げないように極力気を付けます。
あるいは、早々に降格して悪い事態を収拾しようとします。
成長する会社とは、
仕事が出来る能力の高い人ほどいっぱい働いている会社です。
簡単です。
その反対に
いずれ消えていくような会社とは、
仕事が出来る筈の能力の高い人ほど楽をして、
頭も体も動かさず、そのくせ給与だけは人一倍高く、
いつも座って、威張っています。
或いは、能力のない人がバタバタと働いているだけの会社も、あります。
いずれにしても、
仕事が出来るはずなのに、自分が楽をすることを優先してしまう人は、
自分が楽な仕事ばかりをして、
す・べ・き・仕・事・を・せ・ず、
そのせいで、部下たちが苦労していても、
それが自分のせいであることに気づきもせず
逆に、励ましたりしていることすらある。
しかし、
こういう人は自分が悪い事をしているという自覚が全くないので始末が悪く、
とやかく考えず、排除するしか方法はありません。
本当に、意外と、そうするしか方法がありません。
「楽をする事」が、利口な事で、得な事だと思う輩は、
役職を上に上げるまでは、全くそんなそぶりはなかったのに、
上に上げた途端にそれが表面化する人は、けっこういます。
これは組織にとって意外と大きなダメージになるので、
こまめに摘み取っていくしかありません。
ただし、
この事は、自分が現場に出て実際を見ないと絶対に分かりません。
決定権のある者が、
事務所に閉じこもって楽をしている会社では、この事は絶対に分からないので、
排除されるべき人が居続けていて、
役職が上に行くほど、
楽をして、すべき仕事をしていないので、
能力のない人がバタバタと働いているだけの会社になりがちです。
そうならないように、
自らが、「楽をする事」が、
利口な事で、得な事だと思うような輩にならない事です。
楽をする事より、思いっきり仕事をしていた方がうんと楽しいし、幸せですよね。
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2025年05月09日(金曜日)
05.09. 1か月で約500人応募とは、ちょっと過剰か。
今後、既存店の充実と新店のペースが上がることを前提として、
4月、募集活動に力を入れました。
今までは、全員社員体制を続けてきましたが、
軽い仕事を主に任せられるアルバイトの存在を見直しして、
関東圏を中心にアルバイトの募集も始めてみました。
(もちろん社員の募集が主体ですが。)
6月決算の翌7月からのベースアップを先取りした給与↑と
アルバイト時給も↑と、
加えて夏季(6,7,8,9月)に限ってブース外での洗車(空調が無い)作業に、
若干のインセンティブを付けたり、
「洗車がうまくなる。」とか「楽しい。」とか「お客様が喜ぶ。」など、
ポジティブな語調で表現したり、いろんな工夫をして募集を出しました。
どこの部分が良かったのか、
もちろん給与↑、時給を↑したのが良かったことは大きいでしょうが、
それだけでは、よく分からないほどの応募が、今来ているのです。
1ヵ月月ほどの間に、
応募人数だけで約500人。(正確には472+α人)
しかしネットでの募集だから、なのか、特にアルバイトでの応募の人は
応募者へのこちらからの連絡に、半数以上が電話も通じません。応答なしです。
それでも、
絶対数がすごいので、
まだ面接が進んでいない部分もあるのですが、
現時点での実際の採用は、社員応募を中心に三桁を楽に越す勢いです。
アルバイトは、大学の自動車部部員など「車好き」が目立ちます。
それも私達が人手を一番必要とする土日を希望する人が多く、
若いママさんが多いのも特徴です。
仕事を覚えた(仕事が面白いかどうか?)上で
社員になる希望も多いです。
いずれにしても、
人員の補充を必要としていたLABO店舗はみんな喜んでいるのですが、
なぜこれが、人員の補充の必要に切羽詰まる前に出来なかったのか。
人時生産性の数字のマジックがあったのです。
これは、一人が1時間当たりにどれだけの売り上げを出したかの指数ですが、
これが上がると店舗の生産性が上がり、収益性も上がる事になります。
だからこの数字が上がること自体は歓迎すべき事なのです。
しかし、この指数が上がり過ぎると、
店舗スタッフのオーバーワークにつながり、
場合によっては、危険信号でもあるのです。
だから、
人時生産性には標準数値が設定され、オーバーワークを防ぐのですが、
逆に、
その数値が大きく下回ると、店舗がダレテしまい「店が腐る」と言います。
この状態が続くことは、店舗の収益性が落ちるだけではなく、
接客も悪くなり、商品品質も落ち、スタッフのモチベーションが下がって、
お客様から必要とされない店になってしまう事があるので、
人時生産性が下がり過ぎないようにする事は、大切な事です。
しかし、今、問題なのは人時生産性が高くなり過ぎることです。
人時生産が高いという事は、
十二分なご来店があるという事が大前提で、
つまり、大変ありがたい事に沢山のお客様に必要とされているという事です。
しかし、オーバーワーク気味になっているスタッフにとっては、
ありがたい事でありつつも、自分が追い詰められることにもなりがちで、
ご来店されるお客様をありがたいと思わなくなるどころか、
被害者意識すら持って、
ご来店を促進するためにあるWeb予約の枠を締めにかかり、
無言のうちにお客様をお断りするようになってしまう事があります。
そういう店舗では、店舗がお客様を嫌ってしまっているような所があります。
つまり、店舗のスタッフがお客様を歓迎しなくなっていることがあります。
そうすると、しばらくの間は圧倒的なマーケットの濃さでカバーして、
高い実績と高効率を実現し続けますが、
やがて、歓迎されなかったお客様=嫌われ、断られたお客様が多くなって、
つまり、もう来なくなったお客様が増えて=来店客数が減って、
何かのタイミングで実績がドスンと落ちます。
人時生産性が高すぎる状態が続くことによる、店舗の自然崩壊です。
しかし、それはよく分かっていたので、
人時生産性が高くなり過ぎないように、赤信号で表していたのですが、
根本的な部分で間違いがありました。
人時生産が高くなると、みんな本当に大変なので、
「ご苦労様」の意味で手当てを給与に付けていたのですが、
この手当てが、人時生産性の数字が高くなればなるほど増えて、
しかも、上位の役職の物ほど大きくなっていたので、
まるで人時生産を高くすればするだけ、
褒められていたようになっていたのです。
だから、人時生産を危険なまでに高くすることを
会社が奨励しているかのような形になってしまっていたのです。
どこで、どうなって、
こんな仕組みになってしまったのか、
これでは積極的に人員を充足させることにはなりませんでした。
よく分からないところはあるのですが、分かったからにはすぐ修正です。
今までのやり方では、
結果的に、積極的に人員を充足させることにはなりませんでした。
そこで、本気になってやってみたら、
とりあえず1か月で、500人の応募があって、
少なくとも100人以上の戦力確保は確定で、まだまだ増え続けます。
はっきりした問題点は、
その内、徐々に解決していくのではなく、
やるなら、今すぐ一挙に、
解決する方向で、過剰なくらいにまずやることです。
しかし一発で、500人もの応募獲得とは、ちょっと過剰すぎでした。たぶん。
上記の話とは、下の絵は何の関係もありません。
ただ、面白いと思ったまで貼ります。
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2025年05月07日(水曜日)
05-07 新倉庫の皆と、新店KeePer LABO藤枝店の皆、
昨年の暮れに出来上がったKeePer技研の新倉庫は、
未だに本格的に進化した姿になっていません。
今までの出荷倉庫は、その場しのぎを十年以上も重ねてきて、
例外だらけの属人化の塊のような状態になってしまいました。
これ以上、
会社の成長のままには放置出来ないような状態になっていたので、
新倉庫完成の今回をいい機会として、
根本的な解決を図ったのですが、
途中で選択を誤って、
根本的な解決は初めからやり直しになっています。
しかし、こうなれば、
一人残らずの皆で力を合わせて、
成長を続けるKeePerをしっかりサポートしていくしかありません。
せっかく出来上がった
新しい機能を持ちうる新倉庫と新装備を、
皆でしっかりと稼働させていこうと思います。
これから思い切った手を打ちながら皆で改革して行かなくてはなりません。
今まではそうだったからという癖をオールクリアして、
合理性のある現場に、皆で改革して行かなくてはなりません。
会社が大きく成長し続けるには、皆で改革して行くしか方法はありません。
静岡県初の直営 KeePer LABO、
新店 KeePer LABO藤枝店のキックオフミーティング。
静岡県は、日本で一番 LABOが密集している愛知県の隣県でありながら、
一軒もKeePer LABOが無かったが、ようやく直営新店が開きます。
静岡県藤枝市には、
私がコーティングの勉強を始めた時の同級生鈴木さんが住んでいます。
それ以外には不思議と縁がなかった静岡県に、
初めてのLABO直営店が、
ホームセンター”カインズ”の8軒目の併設店としてオープンします。
KeePer LABO藤枝店
増田S店長
だいスタッフ。
こんどう君。
やまだチーフ。
なかむら店長
はっとり地区担当。
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2025年05月07日(水曜日)
05.07.ビジネスにおけるティッピングポイント・不可逆的臨界点。
前話で、
環境問題などにおけるティッピングポイント・不可逆的臨界点を書きました。
そこでは、ティッピングポイントとは「後戻りできない転換点」。
そして、ビジネスにおけるティッピングポイントとは、
Tipティッピング (使えそうなループを見つけて最大化する。)から
Dominate・支配的(ドミネイト・圧倒的な差をつけて一番になる。)
となるポイント、臨界点と書いてあった。
ここでの、
ティッピングポイントとは、
そのマーケットにおいて支配的状態になる一歩手前の状態で、
ここで何を、どのように行動するかによって
ドミネイトの状態に至ることが出来るという意味だ。
そして、ドミネイトの状態にまで至れれば、そう簡単には元に戻らない。
環境問題においての「不可逆的」は、
「元に戻れない。」の意味だったが、
一方、
ビジネスにおいての「不可逆的」とは、
「元に戻らない安定の状態になる」という意味のようだ。
KeePerは、今、まさにティッピングポイントにあると言えます。
キーパーコーティングは
① その実用的な「性能」において、他を圧倒し、
② 高質品を造り出すための「施工技術」おいて、質、数、共に他を圧倒し、
・全国20カ所の技術拠点トレーニングセンターがあって、
・100名を越す実践的インストラクターが日常的に活動し、
・年間延べ60,000人を超す研修生が技術を学び、磨く。
・その技術を年一回の技術コンテストで5,000人以上が競い、刺激し、学ぶ。
③ 「知名度」においては、全国くまなくあるKeePer看板などで他を圧倒する。
④ 「評判」において、ほぼ全店が品質にこだわり高い評価を得ている。
⑤ お客様からの認知度と支持は、その質と量において他を圧倒している。
KeePerは色々な面で他を圧倒していて、
KeePerと同じようにチェーン店を作り得ている競合ブランドはいない。
しかし、
有力な競合となるべくビジネスを進めている同業者は存在している。
KeePerは現状で、
ビジネスの規模と市場からの評価において一番ではあるが、支配的ではない。
だから、
決してドミネイトではなく、
ただ、ティッピングポイントにいることは間違いない。
この時点で一番危険なのは、
一部のマーケットの濃厚な地域において、
自意識の強い者が、多くのお客様から支持されている事を思い上がって
お客様より。自分の都合を優先することを当たり前と勘違いするようになる。
すると、お客様に対して不遜な態度を取ったり、
商品の品質をおろそかにしたり
色々な形でお客様をお断りしたりして、
折角、たくさんの人が勝ち得てきたお客様からの支持を、
ぶち壊しにしてしまうような愚を、犯して、
本人が気が付かぬまま、
事業全体のティッピングポイントを外してしまう事がある。
そんな愚を回避するために我々はどうすべきか、何をするべきか。
折角多くの人たちの手でつかみ取ったティッピングポイントを活かす為に、
我々はどうすべきか、何をするべきか。
謙虚にして、
わが身を問い、見直して、初心を取り戻さなくてはならない。
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2025年05月06日(火曜日)
05.06. ティッピングポイント・不可逆的臨界点 あるいは
ティッピングポイント(tipping point)とは、
日本語に訳すと不可逆的(後戻りできない)臨界点とか、転換点などと言う。
ティッピングポイントの解説を見ると、
特定の現象がある閾値を超えた瞬間に、急激に変化が起きる現象
※「閾値」とは、ある反応を起こさせる刺激の最小値を指す。
ティッピングポイントとは、特定の現象がある閾値を超えた瞬間に、
急激に変化が起きる現象のことを指します。
この概念は社会、環境、経済などさまざまな分野で用いられています。
例えば、社会運動やトレンドがティッピングポイントに達すると、
一部の人々の行動が広がり、指数関数的に影響を及ぼすことがあります。
この過程は、少数の支持から多数の人々へと移行することが特徴です。
この言葉は環境問題を考える時によく使われるので、
その観点からの解説を探すと、
—————————————————————————–
物事がある一定の条件を超えると一気に拡がる現象をさし、
一般的には「転換点」と訳される。気候変動問題については、
この転換点を過ぎると、気候変動が一気に進む恐れがあることが指摘されている。
ただし、この転換点はひとつのものではなく、
氷河の崩壊や融解、森林火災や永久凍土の融解などによる二酸化炭素の放出、
海洋の酸性化による海洋生態系の崩壊など複数の現象に関連し、
それらの相互作用により気候変動が加速するとされている。
ティッピングポイントがいつ到来するかについては、
必ずしも科学的に一致した見解はないが、
IPCCが警告する、産業革命以降の地球温度の1.5度Cの上昇を超えると
その可能性が高いと言われている。
ただし、一部の現象については、
すでにこの転換点を超えているとの見方もある。(2022年3月作成)
と、ここまではネットで調べたことの丸写しです。
いずれにしても、
環境問題を考えた場合。
今が正に、そのティッピングポイントの真っ最中にいて、
もう後戻りできない点を越してしまうかどうかの瀬戸際であり、
ひょっとしたら、
人類滅亡のティッピングポイントの分かれ目を、
トランプ大統領の出現がそれを越してしまったのかも知れません。
そんなことは、今ここで、どうこう言ってもどうしようもありませんが、
人類滅亡のティッピングポイントは、他にもいくつもあって、
原水爆の存在そのものがいくつかの閾値の到達と偶然の重なりで、
容易にティッピングポイントを越すでしょう。
あるいはAIの急速な発達が、人類を滅ぼす方向性を持たないとは限りません。
確率的には限りなくゼロに近くともゼロではありません。
あの車いすの天才科学者スティーブン・ホーキンスが、
人類はその存続の為に、他の惑星に移住すべきだと言っていました。
人類は地球上に留まって繁栄し続ける事に悲観的だったという意味でしょうか。
以下、ホーキング博士:
わたし個人としては、宇宙開発をもっと追究したいですね。
もちろん最終的な目標は、移住に適した惑星に人類を入植させることです。
われわれは、もはや引き返せないところまで来てしまいました。
地球という星はすでに狭すぎるのです。
世界の人口は危険なまでの速さで増えつつあり、
人類が滅亡する危険すらあります。
環境破壊や壊滅的な核戦争の結果、自滅するのかもしれません。
だとしても、人類があと1,000年生き延びようとするなら、
別の生き方を積極的に模索してゆく必要があります。
ティッピングポイントには、
ビジネス面において、もう一つの意味があります。
Tipティッピング (使えそうなループを見つけて最大化する。)
⇒Dominate・支配 (圧倒的な差をつけて一番になる。)
この話については、またあした。
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