谷 好通コラム

2022年04月27日(水曜日)

04.27.過去36年分の数字を並べて睨んでいたら泣けてきました。

必要があって創業以来36年分の事業実績の数字を

たくさんの資料をひっくり返して、ある程度の精度でしかありませんが、

出来るだけ正確に出してみました。

 

36年間の「経営実績」を
「売上」「売上総利益(粗利益)」「経常利益」で連動して出しましたが、
それぞれの数字は、 36年間の途中、

約20年前、「分社化」を積極的に実行して

組織の活性化を図って見たりした時代があったことを思い出したり、
改めて、

一つ一つの数字が、自分の葛藤の歴史を如実に表していて、

その数字の意味を思い出しながら、

見て、噛みしめているうちに泣けてきてしまいました。

しかし、本当に苦しかった時の事、

あるいは、後で後悔してしまうような事は

案外、人間とは自分で一生懸命に忘れるように出来ているのか、
本当に忘れていたことに自分でも驚いています。

 

人生とは、本当にたくさんの事があるものです。

一人一人が、今という時間を大切にして、

あとになっても思い出したくなるような

そんな充実して堂々とした時を過ごさなくてはいけないなと思いました。

 

 

明日は、5月の新店「KeePer LABO富山店」のキックオフミーティングです。

今、毎日、一日一日が最高に充実しながら仕事が出来ています。

きっと、今が一番の幸せなのでしょう。

 

明日のキックオフミーティングの資料

オープンDMは、これを”たたき台”にして、しっかり造り上げで行きます。

完成予想図

四月25日現在の工事進捗状況です。ここから先は、結構、早いのです。

広々とした大型ブース。

もう少しです。

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2022年04月26日(火曜日)

04.25.決まった予定が入ってない日まで、何でこんなに忙しいのか

今日は午後4時までの予定しか入っておらず、

明日は午前中にしか予定が入っていない。

明後日は、夕方から5月新店「LABO富山店」のキックオフが本社で入っているだけ。

更に29日は、朝のトレーニングだけで

30日はいよいよ本番、東京で大緊張の時間があるが、

1日は、昼何もなく、楽しみなレストランに夕方行くだけで、

2日は、幹部会など集中すべき連続した時間が続くが

3日は朝のトレーニングがあるだけ

5月4日は、スーパーGTの富士戦に日帰りは強行軍だが楽しみだ。

5日は何もなく、

6日は朝のトレーニングあるだけで

7日は、大切なミーティングが2つあるが、

8日は、まるで何もなくただの休暇になっている。

 

今は、第ちょうど第3四半期(3Q)決算前の「サイレント期間」なので、

機関投資家からの取材(IR)を受けられないので、その関係の仕事ほぼ全くない。

だから、5月10日3Q決算開示の”後”からは、

ほぼ隙間が無い状態で、6月中旬まで日程がびっしり入っています。

 

言って見れば、

5月10日までは、私は無罪放免のような楽々スケジュール。

の、はずなのですが、

今日も、朝からずっといろんなことがあって、午後7時半まで会社にいて、

びっしりの仕事になってしまいました。

忙しい事は大好きですが、

まるで待ち伏せされたかのように

次から次へと仕事を持ったスタッフと用件に待ち構えられると、

思わず、「あ~、早くビールが飲みたい。」と呟いてしまいます。

 

私のスケジュールソフト「サイボウズ」は、

誰が見てもいいようになっているので、予定が空いているが判ると、

シメシメと、私の所に押しかけてきたり、待ち伏せをするようになります。

それはそれで大変うれしいのですが、

結構、疲れます。

 

しかし用もないのに、

時間稼ぎのように、無駄に「いて」

「いる」事で金を稼ごうとする情けない人もいる中で、

目いっぱいの仕事をして、

疲れて、美味いピールを飲める自分は本当に幸せだ。

反対に、必要とされないことほど寂しく辛い事はない。

 

逆に、自分が心から必要としている人が、

病に苦しんでいたり、

ウクライナの虐殺のように、

人から愛され必要とされている人間が、

くだらない独裁者の身勝手で、無意味に殺されることほど苦しい事はない。

 

これからの連休を含めて5月10日まで「空き」が多くなっているが、

またびっしりの用件と相談などがあって、

ヘロヘロになりながら、

もっと美味いビールを飲むことが楽しみだ。

 

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2022年04月24日(日曜日)

04.24.透明で穏やかな幸せを感じさせられたフィンランドの”模様”

私はドイツSONAXに今までに多分20回以上は行っています。

SONAXはドイツ南部のバイエルン地方にあるミュンヘン市の近くなので、

飛行機ではミュンヘン空港に飛ぶのです。

しかし、

中部空港からはミュンヘン空港への直行便が無いので、

ドイツ・ルフトハンザ航空のフランクフルト便でフランクフルトに行き、

経由地として、ルフトハンザの国内便でミュンヘン空港に飛ぶ方法が一つ。

もう一つは、

フィンランド・Finエアーのヘルシンキ便があるので、

ヘルシンキを経由地として

Finエアーのまた国際便でドイツ・ミュンヘンに飛ぶ方法がある。

 

私は初めの頃は、ルフトハンザ航空ばかりでしたが、

半分位からあとは、フィンランドFinエアーばかりになって、

ヘルシンキにはたびたび降りました。

しかし空港内で経由(トランジット)するだけなので、

ヘルシンキでは「入国手続き」はせず、

最終到着地のミュンヘンで入国手続きをしたのです。

しかし一度だけ、

ヘルシンキ空港でしばらく時間が空いて、

ヘルシンキ市内に出たことがあります。

当然、ヘルシンキ空港で日本からの入国手続きをして市内に出たのですが、

ヘルシンキ市内は静かなとても落ち着いた街でした。

しかし、ヘルシンキからドイツ・ミュンヘンに飛んだ時、

フィンランドからの出国手続きと、

ドイツへの入国手続きをしなかったような気がします。

たぶんしなかったのでしょう

ヨーロッパでは欧州連合(EU)の加盟国間の出入国はノーチェックなのです。

だから、

フィンランドは西側の国であって、

当然、NATO(北大西洋機構)にも加盟していると思ったら、加盟していず、

ウクライナ侵攻後、今、改めて加盟の申請をしているのだそうです。

 

フィンランドは昔からロシアとの戦争がたびたびのあって

近代でもロシアの属国になったりしていて、

ソビエトが崩壊した時に独立を勝ち取っていたのだそうです。

しかし、フィンランドは東部の国境がロシアと接している事もあって、

西側のNATOにも属せず、ロシアの側にも着かず、

しかし自ら強い軍隊と強力な兵器を持って、

積極的な「中立」を維持してきた。

それはウクライナとよく似たスタンスだった。

 

しかし、ウクライナがNATOに加盟したいという姿勢を示した時、

ロシアは隣国が敵対する軍事同盟に属することを許さず、

全面的に戦争を仕掛けてきた。

その結果はむごいもので、民間人を大量に虐殺する残虐なものだった。

しかし、NATO軍は、

ウクライナはNATO加盟国ではないという理由で、

直接的な制空権の奪取など戦闘での支援ではなく

積極的ではあっても、兵器の提供などの間接的にしか支援してくれなかった。

それでも、

周知のようにウクライナ軍は悲惨なまでに健闘して、

軍事大国ロシアの全面的な攻撃に、

何と、二か月以上も反撃して、防戦に成功し続けている。

 

このウクライナの悲惨な状況を見て、

同じような立場を維持していたフィンランドは、

積極的な中立では、

自己本位に攻撃的なロシアの独裁者に通用するものではなく

フィンランドは正式にNATO軍に属して、

ロシアとは明確に敵対するしかないと選択したようだ。

 

フィンランドは、

Fin人の国という意味で世界的にも競争力のある優秀な国。

全力で戦ってでも平和を勝ち取る強い意志を持った国のようだ。

平和を求める強い意志とは、

穏やかな平和を深く愛する心でもある。

サンタクロースの国であり、ムーミンの国でもある。

何よりも穏やかな平和を愛する国のようだ。

 

きょう、四日市の博物館で、

フィンランドの標準とも言える布地のデザインの博覧会を見てきた。

そのデザインは、

決して華美でもなく、威張ったものでもなく、

穏やかで、でもクッキリと、淡々と

強い意志を持った平和を感じさせるようなもので、

何も主張があるものではないが、

強く、平和を愛し、家族を愛する価値観が伝わってきた。

ウクライナの今と重なって、思わず瞼が熱くなってしまった。

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2022年04月23日(土曜日)

04.23.化学研究所より実践の技術開発が主役のケミカル開発

私達のケミカル製品の開発は、

化学研究所が主役のように思われるが、

実用的に強いケミカルの開発には、

むしろケミカルの化学研究所が主役ではなく、

実際に目的に従って自動車に使用してどう使えるのか、

加えて、どんな効果がどけだけ、どんな風に得られるのか、

ケミカルを実践して使っていく技術開発が主役になって開発は進むのです。

 

最初の使用の為にとりあえずのサンプルを

大きな外部製造工場の化学研究所(ドイツ)から何種類か提出して来て、

それを使って、何度も使って、その結果をレポートし、

研究所にフィードバックする。

しかし、絶対に一発でOKになる事はないので、

どんなふうに変えるべきなのかを研究所にまたリクエストする。

そのリクエストの間には自前の研究所での検討と試験が入る。

こちらの研究所から向こうにアドバイスが与えられ

すると、

製造工場の化学研究所は、

そのリクエストとアドバイスを出来るだけ忠実に実現して、

次のサンプルをまた何種類か造って、

それを技術開発のスタッフが、また使って、使って、

またレポートを出して、変更の方向性をリクエストする。

そのリクエストに従って、また、研究所がサンプルを造って・・・・・・

・・・と、

これを何度も、延々と繰り返して、

今までの経験で言うと、

これを二十回以上繰り返して100種類を越すサンプルが提出された例もある。

 

テスト開発の過程で、終盤に近付くと

テストと同時進行で

人工的に造られた機械環境の中での「促進耐候テスト」が進められて、

耐候時間ごと(300時間で1年)に、

撥水角とか色差とか色々な数値的な記録を取る。

ただし、その数字は数字だけであって、

数字は実際に人の目で見た美しさとはほとんど一致しない。

 

私達の場合は、数値はあくまでも参考として、人間の目の感性を基準にする。

そして、

突き詰めた結果が出せた時点で、

施工マニュアルが造られ、やっとLABO店舗に提供される。

 

今度は店舗のみんなが

店の代車や社用車、社員の乗っている車や家族の車に店舗で施工して見て、

技術開発で造られた作業マニュアルに、改善を加えるべきかを検討され、

ケミカルに対しての店舗としてのリクエストを改めて出してくる場合もある。

 

そこまでやって、やっとお客様の車に

「まだ市販前の商品」であることをよく断った上で、

無料で施工させていただき、お客様のご意見と経過を見て、

改善すべきがあれば、改善して、

パッケージを決め、デザインを決め、BtoBの商品として販売される。

 

と同時に、特殊な技術が必要な場合は、

技術研修が全国のトレセンで、既存の研修の間を縫って始まり、

技術の伝達が一斉に始まる。

ここまでが、新たに商品を開発を始めて、

短くて8カ月。長くて2年。

適切な技術で施工される新しい商品は、間違いなく客様に喜んでいただける。

 

同時進行でいくつもの製品の開発が進められるが、

実用的な戦闘力のある製品には、本当に大変な努力が込められているのです。

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2022年04月23日(土曜日)

04.23.教えたが勝ち。伝えたが勝ち。喜んでもらったが勝ち。

もう三十年以上も前の事ですが、

車の塗装研磨とコーティングの施工の事業化に

成功していた有人洗車場が横浜にあって、

その技術を習いに横浜に通っていたことがあります。

 

その時の先生がその有人洗車場の専務であった高木先生で、

研磨の理論的な事から技術的な事まで色々な事を教えてもらったが、

私はガソリンスタンドと共存するコーティング造りを進める過程で

車の塗装研磨の技術自体を、事実上捨てました。

研磨作業を必要としないコーティングシステムQシステムを造ったのです。

 

しかし、

高木先生から教えられたことで、

ずっと、私の事業を進めるにおいての基本なっている事があります。

「教えるが勝ち。教えることが最強の販売戦略。」と言って、

何とかというカタカナの名前の理論だと教えらました。

 

つまり、

たとえば、何かの商品を売ろうと思ったら、

「買って下さい。」とか「お願いします。」とかをいくら強く言っても、

特典を付けたりしても、相手に買う気が無ければ買う訳がない。

 

それよりも、

その商品が何故、お客様の役に立ち、

何故、どのようにお客様にとって良いのかを”教えれば”、

つまり”正しく伝えれば”、お客様は理解し、欲しくなり、

買う気になって販売につながる。という事。

ごく当たり前の普通の事です。

 

しかし、これが通用するためには、その商品が本物であり、

本当にお客様の為になって、本当に役に立つ商品でなければならない。

つまり、ビジネスとは、

いかにうまく商品を売り込むかという”売りのテクニック”よりも、

本当にお客様にとって役に立って、

本当にお客様に喜んでもらえる商品の開発と提供が第一であって、

あとは、それを売り込むよりも、

むしろ”本当の事を正しく教えること”によって、

つまり”正しく伝えること”によって、お客様が欲しいと思って買ってくれれば

ビジネスとして勝ちになるということになる。

その上で、その商品が本当に本物であって、

本当にお客様に喜んでもらえれば、

お客様はリピーターとしてその商品をずっと買い続けてくれる。

売りの為の宣伝広告などのコストを掛けなくても買い続けていただける。

 

それがビジネスとして一番効率の良い方法で、利益も大きくなる。

教えたが勝ち。伝えたが勝ち。喜んでもらったが勝ち。とは、そういうこと。

 

難しい複雑な経済理論でもなければ、なんでもない。

当たり前の、ごく普通の単純なことです。

 

だから、商品を開発する時は、

如何に売れる商品を造ろうかという視点で考える事はしない。

つまりその商品そのものが売れる事を目的とした商品造りではなく、

如何に、お客様が持っている問題を解決できて役に立つ商品を造るか。

如何に、お客様が欲しい効果や結果を、本当に実現できる商品を造るのか。

 

だから商品の開発は、普通のケミカルメーカーとは違って、

あくまでも実践的にも何百倍も手間と実際を重ねて

お客様に本当に役に立てるサービスの道具としてのケミカルを造ります。

パッケージは実用的であり、

施工する現場の人が「分かりやすい」ことを第一義としてつくります。

 

BtoB商品なので、直営店以外の施工店さんに卸し販売する時も、

「KeePerケミカルを買ってください。」という

売り込み営業はほとんどしません。

してもKeePerのサービスとしての「紹介」にとどまります。

つまり実際に、先方のお車にKeePerをやって見せて、

KeePer コーティングを扱ってみたいと思っていただけるような事をします。

また、

相手が大きな企業で、取り扱いが大きな金額になる事が予想される場合、

多く場合は、

相手会社の上位者にお食事等の接待することが常識と聞くのですが、

接待を禁じている訳ではありませんが、

KeePerでは全くと言っていいほど、ありません。

接待をやったことが無いので、誰もやろうとしないだけですが。

そういう意味で、KeePerの営業は

「売り込み」も「接待」も出来ず、

言って見れば営業力ゼロの会社と言っても外れてはいません。

 

それよりも、相手先の会社の店舗で、

お客様がKeePerを満足していただける形で施工されるように、

技術の伝達をしっかりして、習熟まではこちらも一緒にやって

しっかり出来るように伝えていきます。

それと共にお客様にKeePerが解りやすく紹介される工夫を

つまりしっかりお客様に伝える事を10名のデザイナーが一緒にやって、

 

また、滅多にクレームは出ませんが、

お客様に何らかの疑問が発生したりした時は、

全国に700名以上いる技術者たちが、随時素早く対応します。

(ただ、ほとんど全くと言っていいほど出番は有りませんが。)

 

 

何か、

今日はKeePerのパンフレットの様なブログになってきました。

しかし、「教えたが勝ち。伝えたが勝ち。喜んでもらったが勝ち。」が

私の中で生きているという事を、言いたかっただけです。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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