谷 好通コラム

2022年02月23日(水曜日)

02.23.実力の前に・・・らしくなってしまうと新陳代謝に、

KeePer技研株式会社は今、

5年前に比べてLABO店舗数もかなり増え、、

会社全体としても売上総利益ベースで約2倍以上になっています。

当然、社員数も増え、組織上での役職者も増え、

同じ人ならば、それぞれが、相当に上の役職に上がっています。

 

5年前の新入社員でも店長になっている人もいれば

店長(係長)クラスの人ならば課長になっている人は当然で、

マネージャー(所長)クラスや部長クラスにまで上がっている人もいます。

それは、そのクラスで秀でた実績を上げた人が、上がっている訳ですが、

役職が上がったとたんに、

上がった役職らしい人になってしまう人もいて、心配しています。

課長だった人がマネージャーになったとしても、

その人は課長としての力が秀でていたという事で

これからマネージャーとしての実力と知識を身に着けて行く事が仕事です。

 

しかし、

たとえば、マネージャーとか部長になったとたんに、

その役職としての実力と知識を身に着けたような錯覚に陥る者がいます。

あるいは、

役職が上がったらその役職らしくしなければと、

とたんに態度が大きくなったり、上からの物言いになる者もいますが、

当然、その役職としての実力が、突然、身に着いた訳ではありません。

そういう者は、

態度と物言いだけが先に上がってしまって、

言っている言葉の内容とか、

知識の量と深さは以前と変わらないのですから、

態度と言葉だけが‥らしくなって

実力と中味の伴わない薄っぺらなマネージャーとか部長になってしまい、

その役職者が担当している組織全体までが薄っぺらに成り下がったり、

会社組織全体が弱体化してしまいます。

 

新しくたとえばマネージャーや部長になった人は、

これから学び、身に着けて行く”義務”を負ったという事なのです。

そして、

それが身についた時に初めて、本当の意味で・・・らしくなったという事で、

その役職に着いたと同時に・・・らしくなってしまう人は、

多分、ずっと表面だけが・・・らしいだけで、実力を身に着けることは出来ないでしょう。

そんな人を過去にいっぱい見てきました。

 

そんな人は、

・・・らしくしていただけで、

その役職に見合った実力と知識を持たないまま、

落ちこぼれ、去って行きました。

しかし、これは組織が大きくなって行く為の新陳代謝のようなもので、

特に急激に組織全体が大きくなっていく時には、どうしても必要なものです。

 

態度とか言葉の大きさだけが先に大きくなって、

それで・・・”らしく”だけなって

ちっとも実力と知識を持てない者は、

会社としての成長に貢献することなく、新陳代謝するしかないという事です。

しかし、

そういう人をいかに出さないかということも、、

経営者としての技量という事でしょうが、

先に・・・らしくなってしまう者は、

もう、すっかりその気になってしまっているので、

なかなか修正が効かず、どうしても新陳代謝するしかない場合もあります。

 

 

街角で見た、立派な態度と風格だが「造り物の犬」と、

寒さに震えビクビクしているようだが、逞しく生きている「本物の猫」。

寒椿が美しく咲いていました。

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2022年02月22日(火曜日)

2.22.八百年ぶりのスーパー猫の日、2022年2月22日

「2」を「にゃん」にかけて、

毎年2月22日は「猫の日」というが、

今年は2022年2月22日で

2が6つ並ぶ今日を「スーパー猫の日」と、いうのだそうだ。

 

今回の前にあった「スーパー猫の日」は、

1222年2月22日で、

800年前の鎌倉時代にまでさかのぼるそうだが、

この時は当然「スーパー猫の日」とは言わなかっただろう。

 

スーパー猫の日と関係あるのかどうかは知らないが、

今年の猫関連マーケットは、

年間で2兆円もあるのだそうだ。

内、キャットフードと猫関係の医療費が約1兆円で、

あとは猫グッズとか、猫にまつわる旅行とか、猫喫茶とか、で、1兆円とは?

年間計2兆円とは、

ただの2に引っ掛けているだけのジョークなのかもしれない。

 

それにしても、

今年の2月は本当に寒い。

また、関東でも積雪があって雪も多いし、

北海道では豪雪に加えて、965mmbの強い台風並みの暴風雪で、

車を運転中に視界が真っ白になるホワイトアウト状態になり、

札幌の高速道路で何十台も巻き込んだ大事故があり、長時間マヒ状態になった。

札幌3軒のKeePer LABOは、

たまたま火曜日の定休日だったので安心だが、

あんなひどい豪雪の中で、

LABO札幌店では、

すでに20日現在で、売り上げが365万円も上がっていて、

LABO手稲店で売り上げ180万円、

今年1月にオープンしたばかりのLABO白石店でも売り上げ214万円。

と、一体、

街一面が深い雪に埋まった札幌の店舗で、

どうやったら、そんな売り上げが上がってくるものか、

逆に、お客先はどんな期待を持って、LABOにサービスを受けに来られるのか。

雪の無い地域の人間から見ると、

ありがたい事には違いないのだが、全く見当もつかないのが正直なところだ。

 

お客様の事情とか心情に、

一生懸命に共感してみて、

需要の在り方を感じようと思うのだが、本当に難しい。

 

スーパー猫の日の今年、

年間の猫マーケットが2兆円と言われても、

全く実感がわかず、想像できないのと同じなのだろう。

 

我が家のにゃんにゃん

たまたま偶然だが、

我が家の時計が、温度22.7℃ 湿度22% 2月22日、火曜日 と出ていた。

超スーパーにゃんにゃんである。

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2022年02月21日(月曜日)

02.21.四年前まで#37ゴルフGTIに乗ってレースに出ていた谷 好通

病院で見始めた北京冬季オリンピックは、

最初、つまらないなぁと感じたのは、

政治をオリンピックに持ち込まないのが大前提だったはずなのに、

開会式での中国の国威高揚の姿勢と演出が露骨で鼻についたことがあった。

 

しかし競技が続いて行くうちにそんな事はどちらでも良くなって、

いつの間にか日本選手を夢中で応援している自分に気づき、

高木美保選手の金メダルに思わず涙ぐんだりして

自分もけっこう国粋人間なのかなと苦笑いをした。

 

しかし、ロシアのフィギュアの子供選手が物扱いされている所を見て憤慨し、

ロシアを本気で嫌いと思ったりして、

オリンピックが人類すべての平等な平和の祭典というより、

国家間、民族間の平和な競技での本気の闘いそのものだと思った。

それを、平和の祭典というのかもしれないが、

あるいは、人間が元々持っている同族意識に基づいた戦いのエネルギーの

平和的なガス抜きなのかもしれない。

 

いずれにしても、病院から一時退院して、

家にいてもオリンピックはけっこう一生懸命に見た。

つまらないとは、すっかり思わなくなっている。

 

それが昨日終わったので、

本当に寂しくなってしまいました。

そして、二年後に開催の2024年パリオリンピックが楽しみに思えてきました。

 

人間は、本来的に「競うこと」「闘うこと」が大好きなようです。

私も約4年前までやっていたゴルフGTIカップのレースは大好きだった。

闘うことは本当に楽しいし、

闘って勝つということはもっと楽しいし、本当に最高です。

 

しかし、これがスポーツでなければ大変ですから、

平和の為にスポーツはあるのでしょうか。

だとしたら、オリンピックは平和の祭典と言うよりも、

「平和の為の祭典」と言えるのかもしれません。

 

だとしたら、オリンピックで応援する者は、

バリバリの国粋主義者になって、

自分の国の選手を露骨に応援してもいいのです。

その為のオリンピックなのでしょう。

オリンピックで皆の闘いのガスを抜いて、平和の為のオリンピックでいいのです。

 

今日は、午後3時ごろに帰ってきてしまったので、

暇で、そんなことを考えたのでした。

 

4年前まで#37ゴルフGTIに乗ってレースに出て闘っていた谷 好通

さらに、ここに映っている写真はそれよりもっと昔のKeePreの頃の写真。

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2022年02月20日(日曜日)

02.20.穏やかな日常の幸福

今が、一時退院の束の間の平和であることを忘れてしまいそうになる。

24日に病院に戻って、25日には初期ガンの手術だが、

内視鏡での手術なので、術後の5日目にはもう退院なので、

肉体的な負担はうんと軽い事が想像されるが、やっぱり気は重い。

 

1月24日にガス壊疽が発覚して、突然の入院になって、

一か月程度の連続の治療と入院が予告され

その前から既に2月25日の初期ガンの手術が決まっていたので、

その為の入院とくっついて連続1カ月プラス数日間の入院を覚悟したが、

ガス壊疽治療の経過が良好であったことがあって、

一時退院が決まって2月11日に家に帰り、

あっという間に10日が経って、

もうすぐまた病院に戻るのが、まだ、現実と事と思えず、

今、自分の家にいる事自体が、こんなに幸せである事をしみじみ感じています。

 

もうすぐ70歳になるので、多くの人は仕事を引退して老後を過ごしているが、

私はこの会社の創業者であるし、

まだ意味のある事がやれていると思うので、

それなりに仕事をやっていて、

自由な生活の中でも、仕事の遣り甲斐まで味わわせてもらっている。

 

しかし、例えば食事について、

体には良くないと思うような美味しい食べ物を、

自分の欲望に負けて食べてしまっても、

健康な体力の中では消化吸収できてしまうが、歳を取ってくると、

そのしわ寄せが破綻し始めて、病院の世話になる事が多くなってくる。

入院生活というものは、

自分の欲望に負けることが一切許されず、

必要かつ、あるべき生活に厳重に抑制されるが、

そのおかげで体の健康指数がみるみる改善されることを何度も経験すると、

自由な生活の中でも、

それを自分自身で抑制すれば、

あの懲役生活のような不自由さから逃れられると思うと、

嫌いなものまで、好きになってしまう不思議がある。

 

人間の好き嫌いなんてものは、

たぶん単なる自分の思い込みであるに過ぎないのだろう。

私は昔からニンジンが大嫌いで、

ニンジンが入っている料理があれば、

かたくなにそれを除けて食べていたが、

今回の入院で、早く回復して退院したいと強く思って

回復の為に、出された食事を本当に食べたいと思って夢中で食べていたら

その中にはもちろんに人参も入っていたが、

なぜか食べられるようになり、美味しいとすら思うようになった。

 

だから、一時退院の間でも積極的に野菜を食べ、

ニンジンも本当においしく食べていて、血液の数字も驚くほど安定している。

24日に再入院し、翌日の手術にも全く心配ない状態が維持出来ているのです。

そして、その一週間後の3月2日に退院した後も続く予感がするのです。

 

私は元々から仕事が大好きで、

いつも何をやっていて、

何かが進んでいく事をしていなくては、じっとしていられず、

いつも何かをやりながら、ここまで来たのですが、

それは何か、強迫観念ですらあったのかもしれません。

 

今、自分の自由な家で、何もしない時間がふと出来ると、

その時間がすごく長くも感じて、

しかし、何も残らないので空虚にも感じ、時間を損したような気もするが、

病院で入院していた時は「時が経つのが一番の薬」で拘束されつつ、

ひたすら時間が経つことを待つしかなかったことに比べると、

自由な空間で、自由な時間が静かに過ぎていく事が、

勿体ないと思う前に

穏やかで、静かな時間が、平和でいい時間だと感じるようになりました。

 

1986年に創業以来、36年目の今でも、

毎年、売上総利益のベースで前年比120%以上の成長を続けてきた。

そして

2年前からの新型コロナ禍の影響で世の中の人たちの清潔意識の上昇があって、

今までに無い需要の上昇が、前年比140%になってしまったと同時に、

たまたまカーメーカー最大手のトヨタさんからの採用を受けたので、

つい、これから前年比140%の成長を続けられるような気になったと同時に

140%成長を続けなくてはという強迫観念を持ったような気がしています。

 

その後、

トヨタ自動車の販売店さんの開発には

相当な時間と手間を掛けなければならないことが判って、

下方修正をかけても、

それでも営業利益レベルで前年比130%を維持していて、

少なくとも、今後もこのレベルを維持できるし、

130%を維持しなければならないような気になっているのは、

何かの強迫観念を自らに課したような、錯覚なのかもしれない。

 

そんな錯覚から自らを解き放して、

少なくとも、

決して成長の為の無理をした覚えのない前年比120%のペースを

取り戻さなくてはならないのかもしれない。

毎年120%と成長と言っても、

5年続ければ、1.2*1.2*1.2*1.2*1.2≒2.5倍であり、

10年続けば、1.2*1.2*1.2*1.2*1.2*1.2*1.2*1.2*1.2*1.2≒6.2倍であり

15年続けは約15.4倍になる計算で、驚異的な成長となる。

これだって、前年比120%が今まで35年続いたから、

あと15年続いてもおかしくないと思ってしまう事が錯覚かも知れないが、

少なくとも、

前年にたまたま前々年比140%の成長をし、

今年も前年比130%を果たしそうなので、

それに対して強迫観念を持って、そのペースを追う事が出来るような

そんな錯覚からは解放される必要がありそうだ。

 

いつも、全力で何かを追い求めるような強い観念から

ここからの家での3日間と入院の7日間

穏やかで、静かな時間が、平和だと感じるような冷静さで

客観的に今の状況と自らを見直す良いチャンスかもしれない。

 

ニンジンを「うまい」と食べながら。考えよう。

今日も窓から「小ミミ」が庭にやってくる「小鳥」を見て、

「ニャ~、欲しい~~な~」と、小さく鳴いている。平和だ。

 

 

 

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2022年02月19日(土曜日)

02.19.それでも勝ちたいのか。何故?

昨日の女子フィギアスケートで、日本の坂本選手が銅メダルを取ったが

それは前日のショートプログラムでトップであったワリエワ選手が、

自らにかけられたドーピング疑惑の重圧に負け、

動揺した精神状態でフリーの演技が大失敗の連続で、

悲惨な得点に終わったので、

坂本選手が繰り上がるように銅メダルを取ったものだった。

 

ワリエワ選手はわずか15歳。

違法薬物を服用したとしても、

自分の意志でその薬を飲んだとは考えにくい。

コーチなどの取り巻きの大人が、大丈夫だからと言って与えたものだろう。

 

15歳の子供は、自分は大人の言われるがままにしていたのに、

自分がドーピング疑惑で疑われ、非難されるのは心外であろう。

そんな乱れた精神状態で、

高度に集中が必要なフィギュアの演技は、非常に困難な事だったろう。

一度ジャンプに失敗したら、もう集中が続く訳もなく、

ジャンプを何度も失敗し、何度も転倒した。

しかし、途中で棄権してしまってもおかしくないのに、

ボロボロになりながら最後まで演技したのは、本当に見ていて可哀そうだった。

 

泣きながら帰ってきたボックスでは、

大きな女性コーチが待ち構え、

「なぜ、力を抜かずに演技をしなかったのか。説明しなさい。」と、

泣くワリエワ選手を執拗に追及する姿がテレビの画面に映っていた。

ワリエワ選手は泣きながら、指で耳をふさぎ、

とうとう泣き崩れてしまったが、

それでも、その女性コーチは怒った表情で怒鳴り続けていた。

背筋が凍るような光景であった。

 

15歳の少女がどんなにボロボロになっていても、

慰める訳でもなく、励ます訳でもなく、

傷つき泣き崩れる少女に

その女性コーチの怒りは収まる様子もなく、非難し続けているように見えた。

こんな冷酷な大人なら、

選手の健康がどうなろうと構わず、

勝たせる為に禁止薬剤を、だまして飲ませるなんてのは平気なんだろう。

 

そんなことを思いながら、

ロシアがドーピングの常習国として、

国としてのオリンピック出場を認められずに、

「ロシアオリンビック委員会」なんて

訳の分からない団体名で出ている意味が解ったような気がした。

 

あの様子を映し出した画面は

ロシアは世界中の目の前で、

そのイメージをひどく落としたことは間違いない。

 

それでも勝ちたいのか。何の為に?

 

こんな国に攻めてこられる国の人々は、

なんて気の毒なのかと、気が重くなる。

 

と同時に

私は平和な国に生まれて、平和に暮らせている事に本当にありがたいと思った。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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