谷 好通コラム

2021年08月08日(日曜日)

8.08.「LABO豊橋店」に見る一つのLABOモデル・一直線パターン

愛知県東三河地方一番の都市「豊橋」にあるLABO豊橋店は、

大きなドライブショップの車検ラインの前にあった小さな空地に、

かなり無理して造り上げたKeePer LABOです。

約3年前にそのドライブショップのオーナーから直接、お話が有った。

店舗は、狭い場所なので、

考えるまでもなく一直線タイプになった。

 

LABOの一直線タイプは意外と多く、246玉川店、泉インター店(一部L型)、

大宮店、草加店(大型)、大垣店、新大府店、松阪店、広島長楽寺店、交野店、

尼崎店、など敷地が比較的細長い場合に自然にこのタイプになる。

作業キャパシティはブースが3~5台分、洗車場が4台前後とかなり多く取れ、

車の移動が単純なので使いやすく、

お客様の目に触れる面積も大きいので、比較的立ち上がりが早く、

概して販売実績も良い。

KeePer LABOの代表的な店舗タイプの一つです。

 

他にも、一番多いコンビニストア改造型とか、

大きなホームセンターなどの駐車場に造る時に最適な型などがあるが、

いずれにしても、KeePer LABOは、車の動線が非常に重要になるので、

一軒一軒、敷地の形と欲しいキャパシティ、道路の位置関係など

本当に一軒ずつ、みんなでアイデアを出し合って、話し合い、

でも、統一のブランディングアイデンティティーを守りながら、

看板関係も、デザイナーが必ず現地に行って視線を確認しながら、

一軒一軒その場所に最適な店舗づくりをするのです。

多店舗を展開しようとするチェーン店は、画一的なデザインと形で、

建設の効率を上げるべきなのですが、

KeePer LABOの場合は、車の動線が難しいのでそれが出来ません。

だからある意味、KeePer LABOはチェーン店としては失格かもしれません。

 

それでも、LABO店舗づくりについては、

かなりたくさんのノウハウがあって、また独特の感性も必要で、

少なくとも基本的なレイアウト決めは、

以前は私がすべて関わって造ってきた。

しかしかなり前のことだが、

あまり関わらなかった店が何軒か続き、それがたて続けに失敗したので、

それからは無理やりにでも、納得のいくところまで関わるようにしている。

一軒残らずすべての店に対して、店舗ブラン会議でしっかりと練り上げる。

しかし、レイアウトプランに関しては、

社長がかなり面白いデザインをするようになっていて、

私がいつかは抜けられる日が来る予感が持てていて、すごく喜んでいる。

 

ドライブショップへの併設という意味と、

車検ラインの前の狭く細長い敷地という意味で、

今後出てくる数々のチャンスと関連する意味で、

オープン3年で大型店並みの実績を上げつつある

小型店の一直線パターンのKeePer LABO豊橋店の精密モデルを造った。

造ったのは、地元大府にある精密モデル専門の会社。(いつか紹介したい)

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2021年08月05日(木曜日)

8.05.大変なご苦労をおかけして約6,000話を移していただきました。

私のこのコーナーは2001年の1月に書き始めて、

20年と7カ月後の今、この話で6,116話目です。

だいたい85%ぐらいの確率で毎日のペースで書いてきました。

しかし、このブログは書き始め当初から少し特殊な形式で書いてきたので、

サーバーが満タンになってきて

別のサーバーへの引っ越しをしなければならなくなった時、

今まで書いて溜まってきた話を機械的に一括で移動することが出来ず、

一つ一つの話を手作業で引っ越しせざるをえなかったのです。

それで、あるソフト会社にお願いをして、

作業をやってもらったのですが、

その気の遠くなるような仕事をある女性が一人でやってくれたのだそうです。

 

何か月もかかって作業していただいている間も

私は続きを書き続けていたので、

作業が終わった時点で6,116話にまでなってしまいましたが、

実際に移動していただいたのは約6,000話くらいでしょう。

いずれにしても大変な作業だったに違いありません。

しかも、その方は、

作業のついでに全部の話を読んでしまわれたそうなのです。

私の20年余の毎日を、

隅々まで知ってしまった訳です。

私の連れ合いよりも私の20年間をよく知っている方が

突然目の前に現れ

それを聞き

私は全身恥ずかしさの塊になって、

つい、なんか失礼な言葉を言ったような気がします。

大変申し訳ない事をしました。失礼しました。

 

移していただいた話のいくつかを読んでいるうちに、

懐かしい話がいっぱいあって、昔に帰ったような気分になります。

 

書き始めて二ヶ月ぐらいたった頃の

2001年3月31日に、こんな話がありました。

——————————————————————————————————

第70話 無料航空券

今、福岡への飛行機の中
JAS(日本エアシステム)のマイレッジでもらった無料航空券で乗っている
今回、このマイレッジではずいぶん考えさせられた

 

マイレッジは
会員募集とポイントの貯め方については
イヤというほど宣伝されている
色々な物を利用するとマイレッジの点数が加算される得点があり
飛行機だけ出なく、ホテルとかレンタカーとか何でも得になりますよ、とか

 

ところが、いざ貯まったマイレッジポイントを使用しようとすると
数々の制約があって不便極まりなかったのだ

 

まず、点数の使用は無料航空券の利用に限るという事
マイレージを貯めることについては色々な方法を取り揃えているが
点数を使えるのは飛行機だけ
(ANAの場合は商品との引き換えもOK)

その飛行機の無料航空券は
あらかじめ、日時と便名をかなり前に予約しなければならない
しかも同一路線での“往復”チケットに指定されている
それも繁忙期以外での便に限定

 

予約は
通常の窓口・電話予約ではダメ、エージェントでもダメ
専用のマイレージセンターに電話するしかない
この電話がなかなか通じない(ホントに通じない)
しかも、予約は本人からしか受け付けない

そして、日時便名を変更する場合には4日前に連絡しなければならないこと
利用する人は本人と二親等以上の人に限られる
利用時にはマイレージカードを持参する事
その他諸々の条件が憶えきれないほど付いている

実際に予約し、利用しようと思うと
何らかの規制に引っかかって、なかなか使えないのだ
非常に使いづらいようになっている

電話で、あれはダメ、これもダメといわれると
かなり感情的になってしまう
「じゃあ結構です。やめときます。」と言うと
あとから電話が掛ってきて
「では、こうします。ああします」と“譲歩”して来る
「さっき出来ないって言ったじゃないですか」と言うと
「いえ、結構です。お受けする事になりました」
と、二転三転する

特典を使いづらくして
航空会社に何かメリットがあるのだろうか
特典を出来るだけ潰したいと思っているのか
使うのをアキラメさせようとしているのか
そのやり取りには、非常に感情的になってしまう

今日チェックインするときに、またトラブルがあった
あらかじめ予約しておいた帰りの予定が変わったので
帰りの航空券は破棄してくれと言ったところ
変更は出来ないが持って行ってもらわなくては困ると言う
無視して飛行機に向かったところ
バスの中に係りの人がやってきて
「5日以降の予約なら受け付けるから、予約を入れて欲しい」と言う
「さっきカウンターで変更は出来ないと言っていた」と告げると
「いえ、大丈夫です。今予約を入れてくれれば、無料券がまだ使えます」

「いや、先の予定は今すぐには立てられないので、もう結構です」
と言って、そのチケットは棄てた

その人に
「こういうトラブルって多いんじゃないですか?」と聞いたら
「ハイ、多いです」と、無表情な笑顔であっさりと言っていた

その結果、出した結論
“できるだけJASには乗らないようにしよう”

こんな状態が多いのでは
たぶん経営的に信じられない程のマイナスが発生しているだろう

マイレージを本格的に貯める事が出来るのは
多分ビジネスマンが多いと思う
観光だけではそんなに貯まるものではない
だから、団体客のようにメチャクチャ安い料金ではなく
せいぜい特割り程度の値段で
しかもウィークデーに乗っている人達が多いのではないか

その人達が、感情を害するという事は、かなりのボディーブローになるはずだ

※ここで私が勝手に推察した事
JASのマイレージ制度は、ANAが始めたマイレージに追随して行われた
この制度は、競合路線での自社便への集中を促すものとして有効
だから、路線数を多く持っているANAが絶対的に優位
つまり、シェアナンバー1会社が、土台を固める方法として有効と言える
その手法にナンバ-2のJASが、安易に追随し同じ土俵に上がってしまった
だから勝負は最初から見えていたのも同然だった
それを承知してか、自動のマイレッジ加算機を、JASは設置しなかった
その通りになり、マイレッジでは圧倒的にANAの勝ち
ではという事で、JASは全路線1万円均一などの大安売り販売戦略をとる
JASのマイレッジは、ただのお荷物になり収拾方向へ
特典の使用などに過度の制限を加え、経費を押さえにかかる

その結果
判官びいきの延長で、どちらかというとJASを好んでいた人達で、珍しくJASのマイレッジを貯めていた一部の人達を裏切ってしまうことになった
彼らは、多分JASにとって一番の客であったはずだ
圧倒的に負けていたマイレッジを、集めていた数少ない人
一番収益に貢献していたはずの人達を結果として冷遇してしまった

こんな感じかなと思う。だとするとJASかなりきびしいか?

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この後、JAS(日本エアシステム)はJAL(日本航空)に吸収され消滅した。

そのJALも、何年か前に債務超過に陥り事実上倒産し再建された。

そして、今また、新型コロナ禍で瀕死の状態になっている。

 

初心忘れるべからず。

すべての方向性を、きっちりとお客様に合わせる事を忘れるべからず。ですね。

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2021年08月04日(水曜日)

8.04.とても暑い日々が続いています。

毎年の事ですが、梅雨が明けてからの暑さは厳しいものがあります。

気候変動の影響が出ているのでしょうか、

その暑さのレベルが、毎年ずっと厳しいものになっているような気がします。

私たちが若かった頃は、

真夏でも35℃を超すことはあまりなかったような気がしますが、

それでも十分に夏の仕事はきつかった記憶があります。

 

今日は山梨の勝沼で39.7℃でした。

たしか昨日は新潟の三条でやはり39℃台の猛暑でした。

こんなに毎日40℃に届かんとするような桁外れの暑さが続くことは、

昔には無かった気がします。

本当にCO2などの温室効果ガスの急増によって、

地球の気候が劇的に変化しつつあるのでしょうか。

私たちのような来年70歳になるような高齢者は、

頑張って生きてもあと10年からせいぜい20年までなので、

「昔はこんなに暑くなかった。」とボヤキながら死んでいけばいいだけですが、

今が働き盛りの人や、まだこれから大人になって行く人は、

現実問題として生存が不可能になる事態だって考えられる訳で、

ほんの一部の誰かの富の為に

地球をダメにするような事態が深刻にやって来ている現実を、

みんなが変えて行かねばならない事は違いないのですが、

言われるように、

あらゆるものごとのスピードを緩め、

すべてを減らし、静かに、穏やかにゆっくり進む世界が出来るのでしょうか。

本当に富の集中を解除するようなことが、本当にできるのでしょうか。

 

今年のベストセラーの本『人新世の「資本論」』を読んで、考えてしまいました。

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2021年08月02日(月曜日)

8.02.主観的・2021年7月のKeePer LABO直営実績

【前書き】

この解説は、先の「開示」が客観的であるのに対して
これはあくまでも私の主観的な見方を主とした解説であり、
先に開示されたものに対するものではありません。
例えば数値的に差異があれば、それは先に開示された情報が正しいものです。

 

——————————————————————————-

 

今年の7月は梅雨が早く開けて、昨年に比べ日照時間が非常に長く

最近の流れによってすべてのキーパーコーティングが大幅に増えたが、

単価の低い「洗車」がそれ以上に増えて、

来店台数は前年比164.8%と大幅に増えたが、

平均単価は逆に前年比92.3%と少し下がった。

その結果、

来店台数前年比164.8%✖平均単価前年比92.3%=売上前年比159.5%となり、

既存店だけの比較でも152.1%と、驚異的な上昇となった。

特にこの7月は、昨年すでに前々年比136%と上がっているので、

今年の前々年比は217.8%と理解しがたいような上がり方になっている。

しかも、

今年の西日本の店舗に限ると前年比173.5%とものすごいが、

しかし西日本は昨年がそれほど上がっていないので前々年比は212.1%と、

東日本と大して変わらない。

つまり、昨年、西日本は東日本に大きく水を開けられたと見えたが、

二年越しで見れば、結局、同じ様に伸びていて、

KeePer全体としての方向は同じ方向を向いていて正常だったと言えるか。

 

それにしても、今年の6月に1,300万円台で

デッドヒートを繰り広げた足立店と世田谷店が、

翌7月には1,800万台で再び死闘を繰り広げたのには驚いた。

また、一千万円の大台を突破したのが6店舗なのもすごい。

 

東日本38店舗の1店舗当たりの平均は、8,454,676円とものすごいが、

西日本だって48店舗で1店舗当たりの平均は6,031,221円と十分にすごい。

 

昨年の8月、何かが変わって大きく成長し始めたKeePer LABOに対して

大増員をかけ、KeePer LABOに勤めるスタッフの数が

122人増えて、544人になったが、

増員による生産性の低下どころか、

むしろ、少しではあるが人時生産性が上がっていることは

この大増員が正しかったことなるのだろう。

 

これからKeePer LABOは、どこまで行ってしまうのでしょうか。

すごい事になる事は間違いありませんが、私にも解らなくなってきました。

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2021年08月01日(日曜日)

8.01.これを大きな意味で、適材適所ということがある。

仕事は、大きな仕事になるにつれて

たくさんの要素を、箇条書き的に並べるだけでなく、

要素を複雑に組み合わせて行く必要があるので、

図が用いられたり、表を使って論理的に表現されることが多い。

 

ここで問題がある。

学業歴や、多くは仕事の経験歴によって、

ものごとを箇条書き的に理解したり、記憶をすることは出来ても、

ものごとを三次元的に組み合わした論理的には理解し、記憶できない人がいて、

それでも、箇条書き的な一次元的な理解だけで、

断片的に参加することで、その場その場をしのいで、

結局、何とかなってしまうことが多いのです。

 

そういう一次元的、二次元的な思考しか出来なくても、

勉学はどちらかというと

一次元的、せいぜい二次元的に記憶していくだけの場合が多いので

大学ぐらい意外と普通に卒業できてしまうものです。

本人は記憶力が悪い訳でもなく、理解力がない訳でもない、

ただ単に、多次元的に物事を理解することができないだけ。

 

でも、

理解しないまま、

何度も、その場しのぎに切り抜けて、何とかなる。

という経験を繰り返している内に、

その本人は、

そんな自分には理解すらできないような複雑な仕事でも、

「何とかなる。」→「自分はその仕事が出来る。」になるのだろう。

本当に本人がそう思い込むので、

誰もが、本人はその仕事を理解も出来ていないことに気が付かない。

 

本人が仕事を始めて年月が経ち、年齢を重ねるうちに、

会社そのものも大きくなって、やる仕事も大きく複雑になってくると、

何かトラブルが起きた時など

どこかで、誰かが、そこに気が付いて、

大事になる前に、

複雑なことは理解出来なくてもいい職場に就けて、力を発揮できると、

何事もなく、誰も不幸にならず、時が経つことになる。

 

これを大きな意味で、適材適所ということがある。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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