谷 好通コラム

2021年05月21日(金曜日)

5.20.意地悪爺さんのもぐらたたき

今日は久しぶりに朝から夜までピッチリの会議のスケジュールで、

次から次へと違う人と違う話題で、飽きることのない議論の日でした。

みんなが考えを発し、みんなのお互いの言葉を受け入れて

みんなで物事を考えて、進め、造り上げると、

意外と一つの価値観から外れないものです。

みんなでやっていると意外と外れないのですが、

一人になると、自分勝手にそれぞれが動き出してしまい、

支離滅裂に空中分解しそうになる。

 

組織がスピードを持って膨れ上がって行く時、

その構成員一人一人が、

持っている力量以上の仕事を得て、

多くの者は、それを懸命にこなすうちに、

知らず知らずに、その仕事に見合った力量を身に着けて行くが、

 

一部の者は、

その仕事のポジションになったことを

そのポジションに見合った力量が自分にあるから

そのポジションになったと錯覚する。

周りからそのような扱いをされるのでそれはそれで仕方ない面もあるが、

その力量がありもしないのに、

すでに自分に備わっていると錯覚すると、

出来もしない判断が出来るような気になって、

外れた指示指導を振りまき、取り返しの付かない間違いを犯すことがある。

 

体が急速な成長をする思春期に、

大きくなる体に精神が着いていけないアンバランスに似ている。

そんなものを見つけるたびに口を出し、出過ぎた頭を叩いて回る。

急な体の成長に精神が追い付かない若者を叱って回る

昔の近所の意地悪爺さんのようだ。

あるいは、まるで、もぐら叩きの様だ。

 

必要ならば、意地悪爺さんのもぐらたたき、喜んでかって出ようか。

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2021年05月18日(火曜日)

5.18.「目的」と自分の意思が、支離滅裂に混同

人は、ある程度の能力を持つと、自分の意思で動き始めます。

それと同じように、

人は、ある程度のポジションに着くと、

自分の意思と自分の権限との境目を見失うことがあります。

それは仕事上のポジションを、能力のランクづけと混同して、

権限範囲の決めと責任範囲の決めを怠るからなのかもしれません。

新型コロナ禍の緊急事態宣言で、

クラスターが発生したことも無い百貨店に休業要請する政治か

あるいは、

スピードと効率が最優先なのに、

自らが不公平さを責められるのを恐れて、

不合理な手続きを平気で強要する行政のワクチン接種予約にも似ています。

「目的」と自分の都合、意思が、支離滅裂に混同してしまうのでしょうか。

目的を見失ってはいけません。

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2021年05月16日(日曜日)

5.16.去年より25日も早く、東海地方が梅雨入りした。

 

去年は、梅雨入りが今年よりも25日遅かったということは、

昨年の梅雨入りは5月16日+25日=6月11日ということか。

ならば、

昨年は五月晴れの日が続き、

今年はすでに梅雨に入り雨が降り続くことになったということになります。

 

4月は前年に休業のハンディがあったが

5月は、今年が、早い梅雨入りで、

今年の前年比がどうなるのか。

現在進行形では相変わらず大幅前年比増を維持しているが、

早梅雨の中、どこまで頑張りきれるのか、楽しみです。

さらに、キーパーの施工車にお乗りの皆さんも、私も、

雨で車がキレイになるので、楽しみです。

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2021年05月15日(土曜日)

5.15.もうすでに正しすぎる人は、

 

人はみな自分が正しいと思って生きています。

ただ、人が持っている価値観はそれぞれに違うので、

他人から見るとそれが本当に正しいのかどうかは別にして、

自分自身はみんな正しいと思って、

或いは、少なくとも正しくありたいと思って生きています。

 

それはそれでいいのですが、

人によっては、すでに自分があまりにも正しいので、

自分とは違うのが当たり前の自分以外の人を、正しくないと思い、

その自分以外の人たちが悪だとしていることを、

本気で正しいと思って、やってしまうことがある。

その人は捕まって罰せられても、正しいのだから、何も反省しません。

ただ、罰せられることが自分につらかったので、懲りはします。

だから、人は罰せられると反省して悔い改めるのではなくて、

罰せられるとその辛さに懲りて、

同じ事はすまいと思うか、

次はバレないようにうまくやろうと思います。

この場合、学習に似ていますが、自己否定を伴う知的な学習とは違い

原始的な学習、懲りたということで、

犬が何か悪い事をしてご主人から叩かれると、

それをやると痛い目に合う事を憶えて、しなくなる類の原始的な学習です。

 

自分が正しすぎる人、

或いは、すでにものすごく正しい人は、

価値観の違う多くの他人にとっての普通の事でも、

自分が正しすぎるので、それが悪い事に思えて非難することがあります。

しかし、それが多くの人にとっては悪い事ではないことも知っているので

自分が正しすぎるので、非難したくなるのです。

 

しかし、非難すべきではないことを非難し攻撃すれば

何らかの形で罰せられる事も知っていて、

その経験から懲りているので

見つからないように隠れて非難し、攻撃します。

名を伏せ、身を隠して、ばれないようにして非難し、攻撃します。

自分は正しいのだから堂々と正面攻撃すればいいのに。

懲りているので

こそこそと隠れて攻撃するのですが、

あくまでも自分はものすごく正しいので、攻撃の言葉だけは堂々としています。

 

しかし、こそこそと隠れて攻撃しても、

誰も本気で相手にする訳がなく、

ものすごく正しいはずの彼或いは彼女の主張が叶うことは決して無い。

 

反対に、まだ自分は正しくないので、

正しくなりたいと思い、

何かあった時に自分の間違いを見つけると、

間違っている自分を否定して、

解決して、さっさと改善する人がいるが、

このような人は、どんどん学習して、どんどん成長する。

こういう人の特長は、ちょっとしたことでも、

みんなの前で、大きな声で発言することです。

隠れてグチグチと文句をいう者とは正反対である。

こういう人が、

多くの人のリーダーとなって、多くの人と組織を引っ張って行く。

より大きく成長していく組織にとって、

すでに正しくなってしまっているグチグチの人は無用であって

まだぜんぜん正しくないので、

容易に自己否定が出来て成長を重ねて行く人が必要なのです。

 

 

君は十分に正しい。

 

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2021年05月14日(金曜日)

5.14.私が考えるこの会社の一番のリスク要因?

今週に入って、

月曜日に2021年6月期の3Q決算の開示があったので、

火曜日以降、びっしりと機関投資家のインタビューがあって、

私は充実しているというか、かなりへとへとになっています。

 

その投資家とのインタビューで、

「この会社の一番のリスク要因は、何ですか」と聞かれると

私はいつも「富士山の噴火です。」と答える。

冗談で言っているように聞こえるが、実は結構本気なのです。

 

美しい富士山は現役バリバリの活火山で、

その噴火で日本一高いあの富士山そのものが出来ただけでなく、

黒い関東ロームでびっしりと敷き詰められた関東平野そのものが

富士山の噴火で火山灰として降り積もったものなのです。

 

「その富士山噴火によるハザードマップが、この度、書き換えられた」と、

今日のYAHOOニュースに出ていた。それによると、

「これまでのハザードマップは、

1707年に起きた宝永噴火をもとに作られていました。

しかし、864年の貞観噴火の溶岩量が、その倍だったことが分かり、

最悪の事態を想定し、改定されたのです。」とあった。

それによると、

 

火山灰は関東一円に降り積もり。

溶岩は周辺の街を埋め尽くし

神奈川県相模原市にまで流れてくるそうです。

しかも、宝永噴火からもう315年経っており、

富士山の巨大なマグマだまりは、すでにパンパンに溜まっていて、

いつ噴火してもおかしくないそうです。

しかも、最近噴火した御岳山の噴火では、

噴火の前兆である火山性微動を記録してから、わずか”11分”で大噴火して

火砕流が発生し、58人の方が亡くなりました。

富士山は噴火の規模は多分その数百倍。

これが怖くなくて、何が怖いものがあるのだろうか。

 

だから、私はけっこう真剣に富士山の噴火を怖がっていて、

一番大きくて濃密なマーケットであり、

ビジネス的には最も効率的な関東にすべてを集約する気にはならないのです。

しかし、機関投資家の素晴らしく頭のいい方たちは、

必ず、私が冗談を言っているとしてしか受け取ってくれません。当然でしょう。

だからどうだという訳ではないが、少し寂しいのです。

 

「そうなんだよ、私もそれが心配なんだよ。」という方が、

一人ぐらいいてもいいと思うのですが、

いないですね。

もちろん社内にもいません。私が変なのでしょうか。

 

富士山噴火はこの会社のリスク要因なんかではなく、

日本全体のリスク要因なのかもしれません。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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