2021年03月11日(木曜日)
3.11.十年ひと昔を思い、明日もがんばる。
10年前の3月11日、
私たちはPRO SHOP研修会で広島に出張中で、
ほんのわずかな揺れも感じないまま、
東日本大震災をテレビで知りました。
恐ろしい真っ黒な津波が町や田を襲う映像を、
それが何なのかピンとこないまま見入ったことを憶えています。
あの黒い津波の下に二万人にも近い人々が
無残にも溺れて行ったことなど想像も出来ませんでした。
あらためて、安らかなるご冥福を心からお祈りしたいと思います。
しかし、あれが10年前ならば、
あれからの10年間で
東北の町々の復興ぶりや
私自身も会社も仕事も劇的に変わった今を思うと、
唖然とすると同時に
これから、またあと10年あれば、
10年後までにどんな劇的な変化があるのだろうと、
逆にまた、エネルギーが沸いてくるような気がします。
しかし、あの頃の自分と今の自分の体力の差を思うと、
10年後の自分がどこまで出来るのか、生きているか、不安も同時に感じます。
明日の朝は週二回のトレーニングの日です。
今さら何をとも思いつつ、今トレーニングをやめると、
一気に体力が落ちそうな気がして、ひぃひぃ言いながら頑張るのです。
スクワットのしんどさは生きているからこそ味わえる辛さです。
それも、幸せの一つとして、明日、またトレーニングを頑張りましょう。
今年のスーパーGTは予定通り始まりそうです。
初戦の岡山国際サーキットで、今年初の公式練習があったそうです。
その様子の写真が送られてきました。
#37の新しい今年のカラーリングです。
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2021年03月10日(水曜日)
3.10.ヨーロッパでは酸性雨、日本ではアルカリ雨も
ドイツ車、フランス車、スウェーデン車などヨーロッパで造られた自動車は、
ドアの窓枠とか、モールなどの金属部分に、
白い”錆”が出てきて、美観を損ねている場合があります。
不思議と日本車にはこのような白い錆は出ません。
せっかく高いお金を払ってヨーロッパ車を買って、
高いコーティングなどを施工してピカピカにしていても、
金属部分に”白錆”が浮き出てくるとその部分が汚くて、がっかりします。
この白錆は実は「アルミのアルカリ錆」で、
ヨーロッパ車のモールの材料には
表面をアルマイト加工されたアルミ合金が使われていて、
ヨーロッパで降る「酸性雨」には大変強いのですが、
日本には「アルカリ雨」も降るので、
白い「アルカリ錆」を発生してしまうのです。
だから日本車はその多くがそのモール部分などに
クロームメッキの金属部品が使われていて、
酸性雨に耐えると同時に日本のアルカリ雨にも耐えているので白錆が出ないのです。
★酸性雨とはウィキペディアで引くと、
工場や自動車などのエネルギー源である化石燃料(石炭,石油など)を
大量に使用することで大気中に多くのSOxやNOxなどが放出されます。
それが光化学反応などにより,酸性物質(硝酸,硫酸)に変化します。
酸性雨は,これら酸性物質が溶け込んだ雨,と一般には知られています。
雨以外の霧や雪に溶け込んだ場合には酸性霧,酸性雪などといわれますが,
本質的には同じものです。
というような解説が出ます。
ヨーロッパでは工場が内陸部に多くあるのでこの酸性雨が多く降って、
「ドイツの黒い森問題」の様に深刻な環境問題になっていて、
ドイツなどのヨーロッパで生産される自動車は、この酸性雨対策として、
モール部分に、酸に強いアルマイト加工されたアルミ合金を採用しています。
対して日本では、工業地帯が日本の東側、太平洋ベルト地帯に集中していて、
酸性雨が発生しても、常に吹いている偏西風に流されてしまう場合が多く、
あまり多く酸性雨の被害の話は聞きません。
しかし、
日本の西の彼方には中国のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠など
巨大な砂漠があって、そこから舞い上がる非常に細かい砂粒が、
「黄砂」となって偏西風に乗って日本にやってきます。
この”黄砂”は、ほぼケイ酸塩鉱物であり、
水に溶けるとアルカリ性になります。
日本に降るアルカリ雨の原因の一つです。
しかし、
ヨーロッパの西の彼方には砂漠がないので、
黄砂も降らず、アルカリ雨もなく、もっぱら酸性雨の方が問題で、
ヨーロッパ車には酸性雨に強いアルミ合金が使われているのですが、
これが日本に持ってこられると、
日本には正反対のアルカリ雨が降りやすく、
そのアルカリ雨が、ヨーロッパ車のアルミ合金のモールを
白く錆させてしまうのです。
対して、日本の自動車メーカーは、
昔から日本にはアルカリ雨が降っているので、
当然のようにアルカリにも強いクロームメッキされて鉄などを使っており、
白錆が発生することはないのです。
この白錆が非常に厄介で、
モールなどに汚い模様になって発生すると、
ものすごく頑固で、特殊な道具を使ってもすごく時間がかかって、
大変な作業をしなければキレイに除去することは出来ません。
それでも、苦労して取れることは取れるのですが、
再付着を防ぐ為に、
ガラスコーティング(ダイヤモンドキーパー)を塗るのは有効で、
ずいぶん再付着を防ぐのですが、
降るアルカリ雨のアルカリの度合いによっては、
完全に防ぐことが出来ず、再発生させてしまい申し訳ない事もありました。
実は、ガラス系のコーティングも酸性には強いのですが、
アルカリ雨を完全に透さずにガードする事がすごく難しいものなのです。
その長年のテーマであった、正確に白錆防止のコーティング剤を、
KeePer技研も研究してきました。
・・・・と、今日はここまでです。
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2021年03月08日(月曜日)
3.08.運がいいことは絶対に変えない
今日は妙に足が萎えて真っすぐ歩けず、ちょっとびっくりしました。
普段と少し違うトレーニングをやったらテキメンで、
鍛えたつもりが返ってダメージになって、少し萎えてしまったらしい。
こんなことは初めてで驚きましたが、
夜には普通に戻って安心しています。
私が尊敬している人が言ったことには、
ものごとには努力と才能だけでは出来ないこともあって、
もう一つ「運」の要素が絡んでいる。
勿論、才能は必要で、努力も欠かせない事だけど、
自分ではどうしようもない「運」が最後の決め手になることがある。
だから「運」が良かったことは、
その運が続く限り出来るだけ何も変えずに、その「運」を大切にする。
私もその通りだと思う。
勿論、成すがための発想と、できうる限りの努力は絶対に必要だが、
理屈では判らない何かが「運」を作り出していて、
何かのチャンスを生み出した時というのは、
何かの巡り合わせか、
何かの組み合わせが無意識にうまくかみ合って、
不思議なくらい物事が進んで、「運」が良いと思わせるもののような気がする。
それが何故うまく行っているのかが自分には理解できなかったとしても、
それが「運」が良かったとしか思えなかったとしても、
とりあえず、その運を呼び込んでと思えることを出来るだけ変えない。
極端な話、
すごく良い事があった時に履いていたパンツは、
間違いなく幸運のパンツであって、
何か勝負の時は、もちろん、そのパンツを履く。これは当然なのです。
しかし、そのパンツがどのパンツなのかは、絶対に言ってはいけない。
言ったら、その幸運が逃げてしまうのです。
勿論、相方にも言わないのです。
だから、その幸運のパンツが風呂上りに出てくる確率は極めて少なく、
だからこそ、それが出てきた時の幸運度は極めて高いのです。
と、訳の分からない話はもうやめておきましょう。
今日はとりあえず無難な日だったので、どちらでもいい事まで、つい、書いてしまいました。
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2021年03月07日(日曜日)
3.07.まだ閉め続ける展示館と、見事に復活したお好み焼き店
今日は私の苦手な休日です。
しかし先週は連日びっしり詰め込んだ会議とインタビューでかなりくたびれたので、
気分転換のつもりで、
1時間半くらい所にドライブをしました。
家族が行きたいと言ったある私設の展示館に行ったのです。
午後から走って行ったのですが、
行ったとたんに休館しているのが分かりました。
貼り紙には「新型コロナウィルスが‥‥」と書いてあります。
何があったのか何も知りませんが、
まだ閉め続ける理由が新型コロナとは、ちょっと無理があります。
ここに至って、コロナの為に休業とはこじつけでしょう。
せっかくここまで来たのだからと思って、
急遽検索して、やっと”らしい所”を見つけて行ったのですが、
残念ながら入ることが出来ませんでした。やはりコロナがらみでしょうか。
がっかりして地元大府に帰ってきて、
晩御飯に、いつものお好み焼き「いろり」に行きました。
「いろり」は数か月前、契約していた広い駐車場を失ってしまい、
客にとって大変不便になり
新型コロナ禍での外食離れもあって
気の毒なくらい店が暇になってしまった時があったのです。
しかし、慰めと励ましの声を掛けても、
親父さんは「ごめんね、不便になっちゃって。」とだけ
明るく笑顔で元気に言っていました。
絶対、負けない。という意味でしょう。
しかし今日、久し振りに「いろり」に行ったら、
ビックリするくらいお客さんが入っていて、待ち客まで何組かいて、
しかもテイクオフの注文も次々入ってきて、
親父さんと二名のスタッフさんはてんてこ舞いで忙殺されていたのです。
一体何があったのでしょう。
と言いながら、今日、私たちも実際に「いろり」に来ています。
何故かと言えば「おいしいから」です。
それに前来た時に親父さんが元気だったので、気分良く来れたのです。
コロナ対策さえすれば、
閉めている必要はないのに、
どういう訳なのか閉め続けていた展示館で、私たちは心が湿ってしまった。
しかし
駐車場を失い外食離れもあって一旦は客が激減したが、
決してあきらめずに「おいしさ」を守り、
元気に明るかった親父さんたちのおかげで、
見事に復活した「いろり」で、私たちも満腹になって、幸せになれたのです。
私たちもこうあらねばと思ったのでした。
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2021年03月05日(金曜日)
3.05.自分が出来ると勘違いしたら、もう始末が悪い。
以前にも書いたが、
会社が大きくなるに連れて、
いつもに悩みになるのが「勘違い人間」の出現だ。
会社が大きくなってくると、
キチンと仕事が出来ている人間は、自然に役職が上がって行くのだが、
その人間の能力が、
その役職にふさわしく上がった訳ではなく、
本人はほとんど変わっていないのに、
自然に役職が上がっただけの場合が多い。
だから、その人はその役職にふさわしい能力を身につけなくてはと思って、
一生懸命努力するのならば期待通りだった訳で
そういう者がいるから会社が成長しても何とかなって行くものだ。
しかし、逆に、
役職が上がったことで、
あるいは会社が大きくなったことで、
周囲の自分に対する対応が変わったことに、
自分の存在が大きくなって、当然、能力も上がったと勘違いして、
努力もせずに、自分の能力が上がったものとしてふるまってしまい、
返って、成長もせずに、
ただ単につけ上がってしまう独り善がりの情けない者もいる。
会社の成長の歴史はそんな者との闘いの歴史とも言える。
会社の成長の歴史の中で、いつもそういう勘違い人間が出現するが、
外部の人間が、それに乗じて、
その人間をおだて、肯定して乗せるので、
勘違いが事実のようになって、元に戻る術を無くしてしまうことがあるのだ。
そうなったらほぼ絶望的で、
会社はそんな輩の目を覚まさせようとはするが、
多くの場合は勘違いの中に溺れて、そのまま埋もれてしまうことが多い。
勘違いしたまま落ちぶれ、老いさらばえて、果てて行く場合も多い。
大変残念ながら、そんなことも多い。
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