谷 好通コラム

2018年07月28日(土曜日)

7.28.予定が無くなった日

今日の土曜日は、
東京都内に新店候補の物件を視察に行く予定でしたが
台風12号が異例のコースを進む予報が出ていて、
予測がまったくつかないので、東京に行くこと自体を中止しました。
午後から関東ではお天気が荒れ始めたとテレビで言っていたので、
行かなくて良かったと思いました。
しかし、今日はこれでやることが無くなってしまいました。
店舗を廻るにしても、どの店舗も台風に備えて少ないスタッフしかいません。

 

前もって入れた予定が何かの都合でキャンセルになると、
その空いた時間を有効に使うことが出来なくなってきました。
つまり、いつも抱えていて、
ちょっとした時間を使って無理して進めるような並行した仕事を
私自身が待たなくなって来ているのです。
言い方を変えると、
違う種類のいくつも仕事を同時進行で考え続けることが無くなりました。
無くなった訳ではありませんが少なくなりました。
だから前もって用意されていた予定がふと無くなると、
やることが無くなってしまう時間が生まれるようになったのです。
最近こういうことが多くなっています。

 

ちょっと寂しいと思う事もありますが、
いつかは、こうあるべきだとも思っています。

 

リンダが遊び相手です。

 

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2018年07月26日(木曜日)

7.26.北海道、霧多布からの珍客

日本で一番涼しい街は道東の根室市であると朝のテレビで言っていました。
根室市、本日の最高温度19℃、最低温度14℃、くもり
その根室市から50kmも離れていない所に浜中町があります。
さぞかし涼しかろうと羨ましい限りですが、
根室と釧路のちょうど真ん中ぐらいに「霧多布湿原」という所があって、
私も何度も足を運んだことがある自然の豊かな場所です。

 

霧多布湿原は浜中町にあって
動物作家でありエッセイストのムツゴロウこと畑正憲さんが、
近くに「ムツゴロウの動物王国」なるものを造って、
ちょっと昔まで、よくテレビに出ていました。
畑正憲氏は、菊池寛賞を取ったこともあるれっきとした作家で、
初期の「ムツゴロウの青春期」などを中学校の頃読んで感動しました。
それから私は大ファンになって
畑正憲氏の本は1冊残らずすべて(たぶん100冊以上)読んだほどです。

 

そんなことで知っていた浜中町の一部が広大な湿原になっていて、
霧多布湿原という名で国定公園の一部です。
ここは釧路から根室に向かう途中にある自然豊かな湿原ですが、
特に観光設備がある訳でもなく、
ただ、ただ、自然があるだけです。
動物が飼育されている訳でもありませんが、
丹頂もいれば、オジロワシなども普通にいる自然で、ただ、美しい自然です。
エゾシカが増えすぎて困っているそうですが
まったく観光地然としていない漁村でもあり、自然で、
人とうまく住み合っている不思議な大きな自然です。

 

私はここが気に入って、若い頃から何度も通いました。
会社の人間もかなり連れて行きました。
広大な湿原の真ん中に1kmもの長さの木道が渡してあるので、
それを渡って湿原の中ほどまで行って、ボーっとするだけですが、
それが良くって、何度も何度も行きました。

 

でもそんな良い所だから、
特に水源地を買いあさる中国人の投資家の存在が霧多布でも見え隠れして、
放っては置けない状態になって来ていて、
交流のある霧多布のナショナルトラストの人が訪ねて来てくれるのです。

 

どんな相談になるかは判らないし、言えませんが
日本で一番涼しい根室市の近く霧多布湿原から、
ちょくちょく日本で一番暑くなる名古屋にまでお越しになるのだから、
むげにお返しする訳には行かないでしょう。

 

畑正憲氏が一年間、家族ともに無人島に済んだことがあって
「ムツゴロウの無人島記」という本を書いていますが、
その無人島「瞼暮帰島」を望める海岸を少し持っています。
昔、町の人から直接手に入れました。
その地は町の人が夏の盆踊り大会に使っていると聞いています。
霧多布の水源の山林と原野があります。
ヒグマの親子が住んでいると聞きました。
オジロワシの巣があるという地名にしびれます。

 

おととしの6月、霧多布にて

 

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2018年07月25日(水曜日)

7.25.ダイヤモンドキーパーの威力

キーパーコーティングの最高峰商品にダイヤモンドキーパーがあります。
十数年前に開発した商品で、
当社のKeePerのボディガラスコーティングの最初の商品であり
KeePerの中の”最高”の価値ある商品という意味で、
“ダイヤモンド”キーパーとした訳ですが、
実際のダイヤモンドとは何の意味的なつながりはありません。

 

実際のダイヤモンドは炭素(C)の同素体の一つであり、
ガラスなどより遥かに硬く、天然の物質では地球上で一番硬い物質です。
それに対して、
ダイヤモンドキーパーは基本的にSiOで構成されていて、
その分子結合が制限的にコントロールされた柔軟な”低分子(オリゴマー)”です。
つまり、実際のダイヤモンドのように地上最強の硬さどころか、
SiOだけで構成された標準的なシリカガラス程の硬さもありません。
塗装と同じ硬さ(鉛筆硬度4H程度)の柔軟な被膜を形成します。
ダイヤモンドキーパーとは最高の価値を持ったKeePerという意味であって、
物理的な意味においては実際のダイヤモンドとは全く関連のないものです。
しかし、実はこの塗装と同じ硬さ、柔軟性を持っている事に、
ダイヤモンドキーパーの本来の意味があり、価値があるのです。

 

昔から、自動車の車体用にガラスボディコーティングは存在していました。
パーヒドロポリシラザンという原料から出来たコーティング剤で、
塗装上に塗られてから空気中の水分と化学反応して、アンモニアと水素が飛んで、
SiOだけが残る無機ガラスコーティングです。防蝕、防湿性は高い。

 

しかし硬いだけでもろく密着性も良くないので、塗装に塗ってもはがれやすく、
だから、ナノレベルの極薄の厚みでしか塗装面上に塗布することが出来ない。
だから、元々の塗装に微細な凸凹がある場合(ほぼすべての場合)、
回転バフのポリッシャーとコンパウンドを使って表面の凸凹を削り取り、
塗装表面を平滑状態にして艶を出してからガラスコーティングを施すことになる。

 

だから、新車に対するコーティングは元々の塗装の凸凹が少ないので簡単だが、
経年車の場合、すでに塗装が摩擦などで傷み、表面の凸凹が大きくなっているので、
ポリッシャーとコンパウンドを使った前処理の作業量が大きく必要で、
事実上、経年車への施工はほとんどされていない。

 

新車への施工の場合でも、塗装上に塗布されたガラス被膜は極薄く、
素材としての被膜自体の強度はあっても、
しかも無機物ゆえの経時耐久性はあっても、
そのあまりにもの薄さで、
被膜の系としての硬さは塗られている塗装の硬さに由来し、
塗装そのものの強度でしかなく、
塗膜そのものが硬くもろいので、割れたり剥がれたりして
結果、耐久力はポリシロキサン等を使ったポリマーコーティングより弱いと言える。

 

だから、コーティング後の洗車では、
洗車機を使用することを禁止したり、
指定以外のシャンプーすら禁止するなど、過度な注意事項を設け、
塗装を守るためのコーティングのはずなのに
注意書きでは塗装以上にコーティングに神経を使わなければならないなど
何の為のコーティングであるのか、本末転倒なことになっている。
旧態依然のポリシラザンタイプのコーティングは
ほぼ新車にしか施工できず、
塗装よりも保持に神経を使わなくてはならない神経質なコーティングであり、
何のメリットがユーザーにもたらされるのか疑問を持たざるを得ない。

 

それに対して、
ダイヤモンドキーパーは前に書いたように
基本的には被膜はSiOで構成されて無機であるが故のタフさを持ち合わせた上に
その分子的結合が制限的にコントロールされていて
柔軟な”低分子(アルコキシオリゴマー)”の状態になっていて
つまり、実際のダイヤモンドのように地上最強の硬さどころか、
SiOだけで構成された標準的なシリカガラス程の硬さもありません。
塗装と同じ硬さ(鉛筆硬度4H程度)の柔軟な被膜を形成します。
このコントロールがKeePer独自の技術でありノウハウです。

 

ダイヤモンドキーパーは
低分子状態のSiOの透明被膜が柔軟性を持ったアンカー効果で塗装上に留まり、
その柔軟性が故に塗装の上で平均1μレベルでの厚みを保つことが出来、
その結果、当表面の凸凹を埋める形で平滑化して、
まるで塗装を新車状態に戻したかのように艶のある新鮮な輝きを造り出します。
だから、ダイヤモンドキーパーの施工では、
ボリッシャーによる研磨作業が必ずしも必須ではなく、
多少塗装表面が凸凹になって艶が落ちてきたような経年車であっても、
ちょっとした下地処理とダイヤモンドキーパーだけで、
新車のような状態に戻すことが出来ます。

 

ポリシラザン系の数十ナノの極薄の被膜に対して、
数十倍もの圧倒的な厚みを持つミクロン単位のダイヤモンドキーパーは、
空気中の水分と自然な反応をさせてゆっくりと密度の濃い被膜を造っており、
分厚いだけでなく頑丈な被膜であり、
その上にレジンの破膜を加える独自の手法(後述)をもって、
コーティング後は洗車だけで三年間の持続性を保証しており、
その間、スポンジブラシの洗車機に限定させていただくが、
非常に便利で楽な「自動洗車機」の使用もむしろ奨励しています。
ダイヤモンドキーパーをコーティング施工した塗装は、
むき出しの塗装よりも遥かに丈夫になっているのだから、洗車機OKは当然です。

 

あるいは、1年毎のメンテナンスによって、
レジン被膜部分を1年ごとに傷む犠牲被膜として扱い、
定期的にレジン被膜を交換することによって、5年の耐久性を保証しています。
しかしこの1年毎のメンテナンスは有料であり、
作業時間も2時間程度かかることから、その面倒を嫌って、
三年ごとにダイヤモンドキーパーを繰り返す方が、
1年ごとのメンテナンスと5年間のダイヤモンドキーパー持続を
選択される方よりも倍近く多く、いらっしゃるので、
最近ではダイヤモンドキーパーを最初から
三年耐久コーティングと謳っている施工店も多くいらっしゃいます。

 

また、ダイヤモンドキーパーのガラス被膜を二重にかけて、
独特の深みを増した艶を楽しまれる”ダブル”ダイヤモンドキーパーが、
ダイヤモンドキーパーを経験済みのユーザーを中心に増えています。
「ダイヤモンドキーパーが良かったので、
今度の新車はダブルダイヤモンドキーパーでやって見るよ。」という感じです。
ちなみに私の個人車もダブルダイヤモンドキーパーで非常に満足しています。

 

“ダブル”ダイヤモンドキーパーは、
シングルのダイヤモンドキーパーに比べて艶が一層増すだけではなく、
ダブルダイヤモンドキーパーは、はっきりと汚れにくくなるのです。
新車で買ってから半年近くなりますが、
最初にダブルダイヤモンドキーパーをかけてから、
途中で一度だけ安城店の純水洗車機で洗車しただけで、
あれから4か月、記録的豪雨も、続く猛暑も経て、
いまだに洗車の必要性を感じません。ほぼまったく汚れていないのです。
透かして見るとうっすらと表面に埃がありますが、
今度の土曜日に振るかもしれない「雨」が楽しみで、
その雨でキレイになってしまう確信があります。

 

実は、一つ楽しみにしている事があります。
ダブルダイヤモンドキーパーをかけてから1年目に、
メンテナンスとしてクリスタルキーパーをかけて見ようと思っています。
Bメンテナンスがクリスタルキーパーに似ていますが、
微妙に違うところがあり、爆ツヤでの最初の擦りこみをちょっと強めにやって、
クリスタルキーパーで、ガラス被膜を補充すれば、
もう一つ別次元の艶が出るような気がしているのです。

 

もう一つ別次元のツヤと言えば、ドイツSONAXから、
ダイヤモンドキーパーケミカルの進化版として、
難しい素材が送られ続けていて、もう百を超えるサンプルが来ていて、
やっと使えるかもしれない画期的なサンプルがありました。
まだこれから何年もかかって、
百の何倍もの種類のブラッシュアップサンプルをテストして、
造り上げていくのでしょう。
あと何年かかるかわかりません。
しかし、結構、すごいですよ。

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2018年07月24日(火曜日)

7.24.「谷さんは気合で生きていますから。」

「暑いっ、暑い」と何度言っても一向に涼しくはならないが
つい、口を開けば「暑い」と出てしまう。
とはいっても
名古屋の天気予報で言えば今週の日曜日にやっと「雨」マークがついた。
どれくらい温度が下がるか判らないが、雨マークが救いに思える。
しかしそれにしても、
太平洋高気圧の周りにはいくつもの台風が出来始めていて、
まだ7月だというのに台風11号まで発生している。
しかし日本に近づくコースにならないのは太平洋高気圧が強すぎるからで、
これがちょうどいい強さになってくると、
台風の連発で日本を襲ってくるのか。
あるいは、今年の夏は「ゲリラ豪雨」が多発するともテレビが言う。

 

最近のテレビの天気予報は、
これでもか、これでもかと、民衆の不安を掻き立てるように騒ぐ。

 

私は仕事でもまず外に出ないので、
猛暑と言ってもほとんど影響ないはずだが、
なぜ暑さにばてたようなダルさが体中にあって、
体温調節がうまくならなくなっているのか不思議だ。
歳をとると何かにつけて情けないですね。

 

こういう時は、結局、気合です。
私はけっして根性派ではありませんが、
10年ほど前、透視の蓮ちゃんに言われた
「谷さんは気合で生きていますから、気合さえ続けば200才でも生きます。」
200才は絶対に嫌だが、
気合は本気で入れていかなくてはいけない。と、本当にそう思います。

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2018年07月23日(月曜日)

7.23.我々年寄りは50年後生きているつもりは全くない

クーラーの効いた部屋にずっといるはずなのに、
頭から水をかぶりたい誘惑に駆られるのはなぜだろうか。
一歩、表に出ると熱波が一瞬にして体中を包む。
今日朝、テレビで見た名古屋の最高気温の予想はなんと39℃!
日本最高の数字であった。

 

このまま温暖化がもっと進んで、例えば50年後、
最高予想気温が50℃とか60℃なんてならないとは限らない。
そんな地球に生き残っている生き物がどれほどいようか。
私は少なくとも50年後は生きていないし、
薬漬けと機械の内臓で116歳まで生きるなんてまっぴらだ。
だから心配いらないが、
私の一世代あと、二世代あとの人ならば、
50年後はきっと生きているでしょう。
しかし、想像するだけでもぞっとしますね。
明日の天気予報で、
最高気温の予想が50℃とか60℃なんて、テレビが言うんですよ。

 

私達のような年寄りくらいが、
ちょうど今、世の中の権力機構のてっぺんにいて、
世の中の仕組みを作り、動かしているのでしょう。
50年後には生きているはずのない年寄りが、
次世代、次々世代の世の中を決めてしまっているのだから、
今の若いものは、真剣に不安がらなくてはいけないのです。
これは意外と切実かつ深刻な問題です。

 

だって我々年寄りは、50年後、
生きているつもりは全くないのですから、
そんな連中に自分の未来を任せてはいけません。

 

我々のような年寄り世代の権力者は、
50年後も生きているなんてつもりは全く無いので、
ほんとうにいい加減なものです。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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