谷 好通コラム

2024年11月13日(水曜日)

11.13.暑い一日でした。今日は全国第2位の緩詰選手のビデオ撮影。

何日か前から寒くなったので
薄いズボン下の下着を履くようになったのですが、
今日はとても暑く、

途中で脱いでしまいました。

近年の気候は、明らかにおかしいですね。
昨日のテレビで、東北の三陸海岸で伊勢エビが獲れるようになって
反対に三重、伊勢では伊勢海老の漁が激減していると言って、
水温の上昇が、海に住む生き物の緯度が確実に上げていると言っていました。
地球温暖化の問題は待ったなしの現実のものになっています。
そんな時に、地球温暖化をまったく認めていないトランプが大統領になって、
天然ガスの増産が予想されていました。
私も人のことを言えませんが、
私達の様な高齢者は地球温暖化を自分事として考えていません。
温暖化が深刻になって地球が激変する頃には、
自分が生きているとは思っていないのですから、それこそ他人事です、

地球温暖化のツライ目に確実に会うはずの若い人たちは、
高齢者の「地球温暖化なんて全然大丈夫だよ。」を、信じてはいけません。
彼らは、私も含めてみんな
「自分が生きている間ぐらいは全然大丈夫だ。」と、思っているだけで、
若い人たちが、これから生きていくだろう何十年も先の未来の事は、
高齢者は口には出さなくても、
「自分はもうどうせ生きてはいないので…」と必ず思っています。
そんな輩が「天然ガスの増産をしても大丈夫だ」と言っても、
自分は生きているつもりが無いので、実際、分かったものではありません。
若い人が、もっと「どうしてくれるんだ」と騒がなくてはいけません。
そんな事をもやもやと思い出されるような暑い今日でした。

 

昨日に引き続いて「チャンピオンビデオ」の撮影です。
今日は、日本第2位になった矢嶋商店さんの緩詰(ゆるづめ)選手です。

昨日の高橋さんが「柔」ならば、今日の緩詰君は「硬」あるいは「剛」。
高橋さんが「教科書」的ならば、、緩詰君は「個性的」あるいは「独創的」
これだけ印象が違う施工はそうあるものではない。
その上で、厳密にその施工を競技として審査するとほぼ同じ点数だった。
つまり、動きの印象はかなり違っていても、
車に対しての当たりというか、動き、効果がほぼ同じだったという事。
言い方を変えれば、
このコンテストは、その人の形とか動きではなく、
車に対しての動きの効果が厳密に審査されているという事になる。
自分たちのKeePerインストラクターのすごさを改めて知ったような気がした。

 

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2024年11月12日(火曜日)

11.12. チャンピオンビデオ撮影、9th日本チャンピオン高橋美帆選手。

「チャンピオンビデオ」とは、
毎年のKeePer技術コンテストに優勝したチャンピオンの実際の施工を、
模範演技として撮り、一本のビデオ「チャンピオンビデオ」として、
YouTube上に公開します。
この「チャンピオンビデオ」は、
KeePerを施工する全国の技術者たちのお手本として、
ものすごくたくさんの人が見て勉強します。
その中でも、北海道の安藤選手のチャンピオンビデオは人気で、
ずいぶん前に百万回再生を果たして、
今は、ひょっとしたら二百万回再生を越しているかもしれません。
それくらいたくさんの人が何度も何度も見直して、技術を学びます。
特に技術コンテストの前には、
出場する選手が何度も見直すので再生回数が跳ね上がります。

 

そんなチャンピオンビデオの撮影と作成は、
5,000人以上の選手の頂点としてチャンピオンになった技術者の、
必然的な責務になっています。あるいは逆に、権利なのかもしれません。

 

朝10時前から始まったビデオ撮影は、EXキーパーです。
車はレクサスの大きなLLサイズのSUVです。
ただでさえ作業が大変なEXキーパーの、
しかもLLサイズの車への施工は、
実際の営業での施工でもぶっ通しでの作業はとても苦しいので、
撮影の中で一度休憩を入れて良いことを伝えても、
高橋チャンピオンは、昼食も取らずに、
午後3時過ぎまで休憩なしの連続で撮ってしまいました。
途中での「昼食」も取らずにです。
作業の連続性と緊張感を途切れさせたくないからという事です。
多分、撮影部隊もみんな腹ペコだったと思うが、
みんな、午後4時過ぎにランチを取ったのだそうです。

 

高橋さんは頭が下がるほど実直でピュアな熱心な人です。
我が身の疲労も顧みず、熱心に正直に施工の撮影を全うしてくれました。

自分の作業に納得できなければ何度も何度もやり直して、撮り直して、
納得のできる施工の撮影をこだわったのです。
その熱心さと実直さに、撮影の誰もが喜んで付き合ったのです。

作業と撮影が終わってからの解説の録音でも、
一つの質問に、思いっ切りたくさんの答えを話でくれて、
ものすごく詳しく分かり易いチャンピオンビデオが出来上がりそうです。

 

朝一番、撮影が始まる前の高橋美帆さん。

 

撮影現場と、全収録が終わったところ。

丸一日がかりの撮影と録音が終わって、見事に晴れやか笑顔です。

 

KeePer技術コンテスト全日本チャンピオン戦のビデオが出来、

そのDVDのケースのデザインが出来てきました。

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2024年11月11日(月曜日)

11.11. 建設中のLABO豊田土橋店、野並店とリンダ・子ミミ、空、火鍋。

昨日、建設中のLABO豊田土橋店(仮称・元町店)と、LABO野並店に行き、
途中でLABO東郷店とLABO鳴海店に行って来ました。
でも、昨日はジンベエザメの海君の事をどうしても書きたかったので、
今日載せる事にしました。

 

 

まず、仮称LABO豊田元町店であったが、キックオフミーティングで

みんなと相談した上で「KeePer LABO豊田土橋店」と呼ぶことになりました。

1月27日オープンを目指す「KeePer LABO豊田土橋店」
「本屋のつたや」跡の改装工事も、もうすぐ完成です。

 

 

名古屋に向かう途中で、東郷町のKeePer LABO東郷店に立ち寄りました。
つい先日、コーティングブースを倍増し、
洗車場も増加するキャパシティアップの工事が出来上がっての運営です。

キャパシティアップした4台分のコーティングブース。

あおき君。

つじもと君。

まつだ君

木村店長、つづき君。

 

 

12月18日オープンを目指して「KeePer LABO野並店」が建設中です。
図面よりはるかに大掛かりな工事で、
コーティングと洗車の専門店というより、
立派な最新設備のガソリンスタンドに近いような立派な存在感です。

初めての「KeePer LABO サインポール」

 

そのついでに「KeePer LABO鳴海店」に寄ってきました。
この日のLABO鳴海店は、日曜日なのに予約が驚くほど少ないと、
たった三人での運営でした。
11月は決してお客様も少なくなく悪くないのですが、
店舗によって忙しい人そうでもない日の差が極端です。

いしかわさん、くぼ君。

鎌田店長。

 

今日は1年の一度だけの同じ数字が四つ並ぶ日。11月11日。

午前中に取締役会があって、雨が降る予報の空は外れて真っ青です。

 

その後、リモートでの第1四半期決算の説明会がありました。

そのあとに色々といっぱいの事があって、
最後にまた、「火鍋」に行って飲んじゃいました。

 

家に帰れば、犬のリンダと猫の子ミミがくっついて寝ています。

変な犬と猫です。

 

私の人生は、毎日、毎日、いっぱいの事があって、ホントに飽きない人生です。

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2024年11月10日(日曜日)

11.10. 海くんは、彼は自然の中で幸せだったのだと思うのです。

海遊館のジンベエザメ「海くん」が、
5年間棲んだ海遊館のプールから出され搬送、放流され、
入れ替わりで新しいジンベエザメがプールに入れられたらしい。

さらに「海くん」は、生態研究の為に、
今年10月初めに高知県土佐清水沖の海に放流された。
その後、行方が分からなくなっていたところ
11月5日に愛媛県宇和島の岩松川で見つかり、
6日には死んだと報道された。

海くんは5年前、高知県土佐清水沖で捕まえられて
海遊館というプールに入れられて、
毎日決まった時間にエサを与えられ、育てられた。
5年間。
すべて、人からされるに任せるしかなかったのだ。
その末に、研究の為にと放流されて、そこからは何もしてもらえることなく、
自分で行く所も決め、自分で泳ぎ、
5年ぶりに自分でエサが獲れたのか、食べられたのか、
ひょっとしたら、
食べられずに、飢え死にしたのではないか。
5年間のいつものようにしても、誰も口にエサを入れてくれないし、
誰も遊んでくれなくて
一人ぽっちで何も分からないまま、お腹が減って、寂しく、お腹が減って、
寂しくって、悲しくって、お腹が減って、
また口を開けても、5年間のようには誰もエサを口に入れてくれないので、
どうしてこうなったのか解らないまま、悲しく飢え死にしたのではないか。
どうしてこんなことになったか。

ネットで調べてみた。
・・・・
海遊館が初めて出来たのは約25年前。
私もその頃に見に行ったことがあり、
その時も確か「海くん」という巨大なジンベエザメがいた。
だから今回死んだのは、
その25年前のジンベエザメかと思ったのだが、そうではないらしい。
今回死んだ海君は、5年前から飼われていた個体だという。
そして海遊館のジンベエザメは代々「海くん」と言うことも。

いずれにしても、
どうしてこんな事になったのかよく分からない。

 

そこで
たまたま知り合いの元海遊館関係者に電話をして聞いてみた。

 

ジンベエザメは海遊館の大プールで
もともと体長6mになったら、放流される予定になっているものらしい。、
世界最大の魚類ジンベエザメが大きく成長してくると、
健康面とか行動面にだんだん支障が出てくるものだという。
というのか、言い方を変えれば、
海遊館の大プールでは、ジンベエザメを一生飼い続ける事は無理なのだという。
あんな巨大なプールでも、
どんどん大きくなるジンベエザメの成長のすべてを受入れることは出来ない。
最初から体長6mになったら放流される予定で新しい個体を仕入れるのだ。

それで大きくなって放流されたジンベエザメは、
太平洋に泳ぎ出て、野生を徐々に取り戻し、
あわよくば繁殖も果たして、ジンベエザメとしての一生を全うするはずだった。
その行動を、発信機でとらえ、ジンベエザメ生態研究に役立てようというもの。
この生態研究が放流の第一義とは思えないが。

 

海遊館という限られた施設での
ジンベエザメ展示の宿命的なサイクルという事なのでしょうか。
それでも飼育者達は大きくなった海くんに何とか自然に戻って欲しいと願い、
その個体が捕獲された場所である土佐清水の海にまで行って放流している。

 

しかし、今回の「海くん」の死は?
今回の「海くん」は背びれが曲がっている(右に?)ので、
放流されてから泳いだ進路が自然に右に大きく回って、
土佐清水から愛媛宇和島の松岩川河口にまで行ってしまい、
河口の汽水域で、懐かしい人間の臭いを感じて、
思わず川をさかのぼって真水の川に入ってしまい、
海水の中で生きていられる体の構造の世界最大の”魚”であるジンベエザメは、
たちまち死んでしまったのではないでしょうか。

 

しかし、多くの人はそうは思わないだろう。
特にSNSの世界では、その時、感じたそのままを感情的に書く。
しかも、あの海くんが25年前と同じ海くんだと思っているので、
「25年間も海遊館で生きて、私達を楽しませてくれた海君を、
新しいジンベエザメが来たので、とっとと捨てて見殺しにし、
挙句の果てに殺した。
海くんは25年間のいつものように、エサを欲しがる仕草しても、
誰も口にエサを入れてくれないし、誰も遊んでくれなくて、
お腹が減って、寂しく、お腹が減って、悲しく、人に裏切られて殺された。

 

そう騒ぎ立てるのではないか。
その方が簡単で、分かり易く、センセーショナルなストーリーだから、
しかしそうなったら、
海遊館には行かなくなる人が多くなるだろうし、
そういう分かりやすく、信じやすいデマは、拡がるのも早い。
海遊館は非常に、非常に厳しいことになる。

 

しかし、私は思う。
海遊館の大プールで5年間、大きく成った海君は、
5年ぶりに自然の海に放流されて、もちろん最初は驚いただろうし、
5年間もらい続けたエサももらえないので、ツラかっただろうが、
5年ぶりの自然光は、まぶしくも嬉しかっただろうし、
自然の海のニオイは懐かしく、
何より自由は、感動的に嬉しかったのではなかっのだろうか。
5年間の生きるのには楽だが、
限られた世界での生活は息苦しかった。
食べるのには大変だが、放流からの約1か月、海くんは幸せだったのだと思う。

しかし、右に曲がった背びれが進路を大きく右に曲げてしまい、
土佐清水から愛媛宇和島の松岩川河口にまで行って、
河口の汽水域で、懐かしい人間の臭いを感じて、
思わず川をさかのぼって真水の川に入ってしまい、
海水の中で生きていられる体の構造の”魚”であるジンベエザメの海くんは、
静かに死んでしまったのではないでしょうか。

その時も、
海くんは、彼は自然の中で幸せだったのだと思うのです。
きっと海遊館での静かな5年間を思いながら、
それでも自然の中で、私は、海君はきっと幸せだったと思います。

 

海遊館のホームページより

 

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2024年11月09日(土曜日)

11.09.「サービス業」と「物販業」の違いはお大きい。

洗車屋快洗隊がKeePer LABOに発展する頃。
フランチャイズ店を積極的に募集していた十数年前の手探りの頃の事です。
洗車屋快洗隊はその名のごとく「洗車屋」であって、
「極上手洗い洗車」が店の主製品であり売り物でした。
その頃の手洗い洗車の相場が2,000円/台くらいだったので、
単なる手洗い洗車ではなく、
自社製の専用の高密度ムートンモップを使ったり、
超吸水力のタオルを使ったり、より丁寧な作業マニュアルで洗い、それを、
「極上手洗い洗車」として、3,500円/台の値段を付けていました。
これにプラス、
ポリマーコーティング「キーパー」(今のピュアキーパー)を、
洗車よりもっとキレイになるという事で売っていました。

 

当時はコーティングと言えば、
ポリッシャーを使ったポリマーコーティングが主流で、1台5万円ぐらいを
ポリッシャー無しポリマー⇒キーパーとして仕立て直し、
お客様が待てる時間(45分)で出来るキーパー(5,500円程度/台)を、
高付加価値商品と位置付けた。

洗車とピュアキーパーだけだったから平均単価は低く(4,500円前後)
もの凄くたくさんの台数をこなさねばならないが、頑張って高収益店舗とした。

 

高収益店舗が出来れば、当然、多店舗展開を考える。
自店舗を増やしていくのと同時にフランチャイズ店を募集した。
新店の出店を加速する為には採算点に届くまでの時間を短縮せねばならない。
速く言えば「早く売り上げを上げなければならない。」
売り上げは、
来店客数✖単価=売り上げであり、
来店客数とは、新規客+(新規客✖リピート率✖年数)=来店客数なので、
来店客数を速く上げる為には、
新規客数を上げなければならない。ならば「安売り」だ。

 

新規のお客様を呼び込むには、ガソリンスタンドでの経験が長かった私には、
「安売り」が真っ先に頭に浮かんだ、
というより、それしか思い浮かばなかった。

 

そこで、「極上手洗い洗車」を、
オープンイベントとして1か月間「期間中1,000円で提供」とした。
2,500円の値札が着いた「極上手洗い洗車」を、期間中1,000円で提供。
品質はもちろん「極上手洗い洗車」そのものであり、
その良さを、オープン期間中だけ1,000円で提供して、
その良さを知ってもらおう。という企画だ。
この企画は当たった。
期間中、1,000円洗車を求めるお客様がいっぱい来て、店内は大繁盛。
店舗スタッフはぶっ通しで「極上手洗い洗車」を続けた。
もちろんその時に、必ずキーパーの紹介も忘れない。
さらに品質を落としては、
「その良さを知ってもらおう」という意味が無くなるので、
みんな必死で延々と続く1,000円洗車をやり続けた。
そしてやっと一か月、1,000円洗車の期間が終わってみんなグッタリとなった。

 

それから、しばらくガランと暇な時間が続いて、
そのしばらく続いたのが、ずっと続いて、1か月、2か月経って、
結局もずっと来なかった。
1,000円洗車を1か月の期間中に3度も来たあの人も、
あの後一度も来なかった。

 

ただ単に1,000円で買ったものを2,500円で買う気にならなかったのだろう。

 

まず一回やって見てもらって、良さを知ってもらい、
その良さを、今度は、通常の2,500円で買い続けてもらおうとしたのだが、
1,000円洗車で大混雑の時、
多少なりとも品質が落ちていたことは否めない。
そういう事も少しはあったかもしれないが、
1,000円で自分も含め皆が買ったものを、
改めて自分が2,500円で買う気にはならない。
同じものが1,000円で買えた時に買ったのは利口だったにしても、
それを2,500円で買うのは賢くない。
1,000円でまた売る時を待てばいいだけなのに。
とか、やはり、
初めて使った時に安く買ったものを、
これからも高く買ってもらおうというのは無理だった。
ということなのか、1,000洗車に来られたお客様はほとんど固定しなかった。
後には、1か月間の喧騒に疲労困憊したスタッフ達が、
1,000円でしか買わないお客様を嫌いになってしまった後遺症が残っただけ。

 

十数年前の1,000円洗車企画は、3軒ほどの新店で行われただけで終わった。

私は何を間違ったのだろうか。
私が昔、
ガソリンスタンドで新規オープンする時は、
「オープン企画」でティッシュや野菜など景品を大量に配って、
特別価格で安く売って、とにかく、一度来てもらおうとした。
一度来ていただいて、気に入っていただき
便利さを憶えてもらえば、この店に来るのが癖になってくれるかもしれない。
そんな感じだった。
1,000円洗車と同じように。

 

しかし、ガソリンスタンドの時は、
商品が「ガソリン」などの数値で規制された燃料で、品質が保証された物、
つまり付加価値がほぼ100%同じ商品であり、
どの店で買ってもその付加価値は、ほぼ完全に同じだった。
違うのは、その店に行く距離などの利便性や、店や店員の感じの良さぐらいだ。
お客様が得る商品からの付加価値は、どの店で買っても同じだった。

 

しかし、洗車は、車が洗われてキレイになること。であり、
どこまでキレイにしてくれるのか、どのくらいキチンとキレイになるのか。
特に手洗い洗車の場合はキレイにするのは”人”だ。
その人が、その技術で、その場で作り出す純粋にサービス商品です。
作業をする人の、持っている技術、感性、価値観、そして良心
そして、その店が決めているキレイさの範囲と程度、
それによって、お客様が得られる付加価値の量は相当に違う。
どれくらい、どこまでキレイになるのかは何も保証されていない。
そのサービス商品についている値段は、客観的な判断は出来ない。
そのサービスを受けるお客様が持った価値感で決まる。
文字通り客観的に決まる。
同じような仕上がりでも、そのお客様の価値観によって高いか、安いか。

 

1,000円で買って満足感を持っても、
それは1,000円で買った商品に対する満足感であり
一度1,000円で買った後に
それをまた2,500円で買うかどうかは、
1,000円で買った時の満足感を経験してしまうと、
2,500円で買う為のハードルはむしろ、余計に高くなるのではないだろうか。
一度1,000円で買ってしまうと、
それに満足があったにしても次に2,500円で買うか。どうか。
結果的に誰も買わなかった。

せっかく高い価値のある物でも、
一度安く売ってしまえば、高くは買わないもののようだ。

 

これがKeePerコーティングのように、
元々、もっと高い付加価値を持った商品では、
その傾向がより強くなるのではないか。
洗車は「汚れた状態(マイナス)を、汚れていない状態(ゼロ)に戻すだけ」。
付加価値はゼロになるという有限なものだ。
しかし、
KeePerコーティングは、傷んだ状態(マイナス)、あるいは新車の状態(ゼロ)を
はるかにキレイな状態(ブラス)にするサービス商品で、
施工する人の技術力と、施工する環境と、
その店が決めているキレイさの範囲と程度で、
その価値の大きさは無限と言っていいほど大きな幅がある。
技術の高い人が、良好な施工環境で、
お客様の事をしっかりと思って、
真剣に、キチンと施工したKeePerと、
VS.
低い技術の人が、劣悪な環境の中で、
会社(上司)からやらされ仕事として、
イヤイヤ、適当に施工した悪いKeePerでは、
何十倍もの大きな差が出る。
というより悪いKeePerでは、キレイになるどころか、かえって汚くなる。

かえってマイナスになって、
キレイさの差どころではなくなる。
サービス商品とはそういうものだ。
お客様も、それを良く知っている。

 

良いサービスは気分がよくなるが、
悪いサービスを受けるとかえって不愉快になる。

 

良い治療は、体を健康にするが、
悪い治療を受けると、命取りになることがある。

 

上手いマッサージを受けると、気持ち良くなるが、
悪いマッサージは、、気持ち良くならないだけでなく体が壊れることがある。

 

この事を、お客様は経験的によく知っているので、
KeePerをやろうと思ったら、良いKeePerを探す。
技術の高い人が、良好な施工環境で、お客様の事をしっかりと思って、
真剣に、キチンと施工してくれるKeePerを探す。
特に大切な車に、高いKeePerを掛けようと思っている人は良く調べます。

 

お客様が選ぶ基準になるのが、
ホームページを見て、技術者が持っている資格、人数、施工環境の良否。
施工台数の多さ=施工実績の量。お客様の評価。
ホームページ上で、この店が信用できそうかどうか。
今は、Googlemapでの口コミ評価など、
いろいろと調べるようだが、
最初から値引きを売り物にしている店は、
真っ先に、その品質についてうさん臭く思われる。

「安さ」を売り物にしている接客業、病院、マッサージが
そのクォリティーについて、自信を持っているとは思えない。

 

最近見つけた例で
「KeePer LABO店頭価格から○○%引き」などというのがあった。
自分の店のKeePerが、
少なくともKeePer LABOより低いと、自ら、言っているようなもので
いかにオーバーに自店の技術力を誇る言葉を並べても、かえって嘘っぽい。
逆を言えば、LABOより・・・・安いと基準されるということは、
世間は自分よりLABOが上だと見ていて(つまり自分もそう思っていて)、
そのLABOより安い。と言いたい訳だから、
良いKeePerを探している人は、
やっぱりLABOでやろうと思うだろう。

 

もっと言えば、
サービス商品を提供する店舗は、
その技術力と、お客様からいただいている高い評価を誇るべきで、
○○%を売り物にすると、かえって自分の足を引っ張り、安んじる事になる。

 

どうせなら、その店舗・スタッフの技術力を誇った方が
よほど、お客様の質の良いKeePer選びの役に立ちます。
KeePer技術コンテストでの実績は、そのいい証です。
KeePer技術コンテストチャンピオン横断幕、ポスターなどは、
上質なKeePerを求める人の強い購買動機になります。
ただしその表現に、誇大な内容を感じさせる表現をすると、
うさん臭く思われて逆効果になるので要注意です。

 

「付加価値が固定していて保証されている商品」を販売する場合、
それを「安く売る」のは
買った人が得る付加価値は変わらないので
強い拡販方法です。
しかし、
付加価値をその場で、その人が造り出す「サービス商品」を販売する場合、
その「サービス商品」を安く売ると、
付加価値は一定していないので、
拡販にならないどころか、かえって多くの場合、マイナスになります。

 

 

たまに古い連中と火鍋を囲む機会があると、
酔っぱらった勢いで「1,000円洗車、またやるか?」と言うと、
みんなが、「ダメダメダメあれは絶対やめましょう。」と大盛り上がりします。
・・
余計な事でした。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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