2024年09月05日(木曜日)
08.05. 第9回KeePer技術コンテスト 愛知県・三河チャンピオン戦
昨日から、第9回KeePer技術コンテストの県チャンピオン戦が始まっている。
昨日の「岐阜チャンピオン戦」は、
私は残念ながら見ることが出来なかったのですが、
女性選手三名がハイレベルな戦いで、最後は涙、涙の
超劇的な戦いであったと聞いた。
今日は、午後から少しだけ見ることが出来たが、
相変わらず熱い戦いは、緊張感に思わず鳥肌が立つ思いであった。
愛知県・三河チャンピオン戦 優勝
チャンピオン エザキ㈱ 小澤大将選手
小澤大将選手コメント
「今日はサイドと手数を課題で施工をしましたが、
サイドには塗り漏れがありましたし、手数が多かったのか時間が
全国レベルにはあと1分ほど足りませんでした。
この課題を克服し、全国には挑みます。
最後のチャレンジと決めてますので、優勝狙っていきます!」
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今日は3時過ぎに会社を出て、
締め切りが近づいたカーコーティングについての文章の続きを書いた。
確認修正前ですが、以下にとりあえず載せます。
低分子のガラスコーティングが、分厚い無機質被膜を実現。
極薄のポリシラザンガラスコーティング
ガラスコーティングは無機質であり外部からの化学的攻撃にも強く、ガラスコーティングの代表格であるポリシラザンは非常に硬く、外部からの物理的攻撃にも強いはずであった。が、実際には極端に薄膜なので、コーティング表面の硬さは下にある塗装の硬さに由来し塗装の硬さでしかなかった。
また、硬いガラス被膜は有機の塗装の表面に密着できず、温度による収縮率の違いで剥がれてしまう。しかしポリシラザン被膜の極端な薄さが剥がれを防止し密着出来ていた。(金はそのまま木に密着しないが、金箔にすれば木に密着するように。)
更に、極端に薄い皮膜は塗装表面の凸凹を平滑に出来ないので、ポリシラザンのコーティング施工の前には必ず厳密な研磨での下地造りが必要であった。
高分子(ポリマー)、低分子(オリゴマー)、単分子(モノマー)、
硬いポリシラザンによるガラスコーティングに対して、SiO2の結合の仕方を低分子レベルにとどめる工夫をして、塗装の硬さより低いレベルの硬さにとどめたアルコキシオリゴマーのガラスコーティングが出来た。
この低分子ガラスコーティングは低分子であるが故に、塗装組織の超微細な凸凹に入り込んで、塗装に根を張ったような状態で食いつくことが出来る。これをアンカー効果といい、無機であるガラス被膜でも有機である塗装被膜に密着することが出来る。だから分厚い皮膜をつくる事が可能で、塗装表面の凸凹を埋めるような分厚さを持った被膜を造ることが出来た。
すると、ポリシラザンガラスコーティングの施工前に塗装の凸凹を削りとる研磨が必須ではなくなり、研磨無しでコーティングしても、十分に艶が出せるようになった。さらに、この分厚さが紫外線カット(UVカット)になり、塗装がUVによって褪色することを防ぐことにもなった。
ガラスコーティングの弱点、析出シリカの固着=水シミを、レジンで解決。
ガラスコーティングは無機質であるが故に、化学的な攻撃に強く、安定して強い被膜です。しかし、無機質被膜である故に、ケイ酸塩(シリカ)などのミネラル(無機質)を多く含む上水道水がボディ上に残ったまま乾くと、このミネラルが析出してウロコ状の「水シミ」になって、無機質であるガラスコーティングの被膜上に無機質同士であるが故に、硬く固着してしまうことがある。これはポリシラザンでもアルコキシオリゴマーでも同じ問題で、深刻であった。
これ問題に対して、アルコキシオリゴマーガラスコーティングに密着性を持つ有機樹脂被膜(レジン)を上乗せして被膜を造り、無機質のミネラル析出物である「水シミ」が固着しないようにする手法を作った。これは特許登録となっている。(有効期限まであと13年)
有機樹脂(レジン)の入れ替えが、犠牲被膜の容易な入れ替えになった。
無機質のガラス被膜と有機質のレジン被膜の二重構造が、前出の「カーコーティングは”犠牲被膜”」であるべきとしたコーティング理論に対し、レジン部を犠牲被膜として定期的に入れ替えていくことが非常に容易になった。
この事によって、1年に一回、、定期的にわずか1時間半でコーティングを繰り返す「クリスタルキーパーKeePer」が、主にガソリンスタンドを軸としたKeePer PRO SHOP中心に爆発的に広まった。
同様の構造を持ち3年に一回の「ダイヤモンドキーパー」「wダイヤキーパー」も、洗車とカーコーティングの専門店KeePer LABO中心に広く拡がっている。
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2024年09月04日(水曜日)
09.04. 車の手入れは「WAX」だった。から「ポリシラザン」まで
今日もかなり濃密なスケジュールでしたが、
書くべき文章がちっとも進まないので、とりあえず文章を進めてみました。
昔、車の手入れと言えば「WAX」であった。
その昔、車の手入れをすると言えば「WAX」であった。自動車用のWAX、カーWAXとは常温で固形になる「蝋(ろう)」であり、洗車をした後、塗装表面に塗られて艶を出した。さらに汚れ落としの機能を持たせるために珪藻土の研磨剤を混ぜたり、練りを加えたり、自動車用品売り場にはWAXコーナーまである程であった。WAXは流動性を持ち、高温になると溶け揮発してツヤがなくなる。揮発すると珪藻土などが汚れと混じって残りしつこい汚れとして残った。これを「水垢」と呼びぶ。WAX掛けの美的効果は短く、月一回くらい必要だった。しかし車の手入れ=WAXがけの常識は車が生まれてから百年以上続いた。
長持ちするWAXとしてポリマーコーティングが生まれた。
短命なWAXに替わって、高分子重合体=ポリマーで作られたポリマーコーティングが約30年前から流行した。ポリマーコーティングはフッ素や各種のシリコーンからなっていて分子が重合反応で結合しており、熱が加わっても溶けたり揮発しないので、従来のWAXに比べて艶などの美的効果の寿命がかなり長い。またこの頃、ポリマーコーティングのより一層の高付加価値化の技術として超微粒子コンパウンドとポリツシャーを使用した「鏡面研磨」の研磨技術が発達した。
硬い「ガラスコーティング」がより高性能コーティングとして生まれる。
自動車用のガラスコーティングは「ポリシラザン」が使われる。「ポリシラザン」とは無機質で非常に硬く長寿命ではあるが、その構造上非常に薄い皮膜になるので、塗布される塗装面に少しでも凸凹があるとまったく艶が出ないので「研磨(磨き)」との共用が必須。磨き次第でコーティングの出来上がりが大きく変わる。このことで「コーティングは磨きの腕次第」という神話が生まれた。
ポリシラザンを利用したガラスコーティングは無機質であるので、その表面に無機質のミネラル分を含む状水道水などがかかってそのまま乾くと「ウォータースポット」と呼ばれるミネラルの析出物がこびりつき、大きな問題となっている。
次回から話
アルコキシオリゴマー(低分子)の硬くないガラスコーティング。
分厚い無機質被膜を実現。研磨が必須でなくなった。
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2024年09月03日(火曜日)
09.03. 朝8:00~ LABO広島観音店キックオフ~19:00 そして火鍋
今日は9月下旬にオープンを予定している
「KeePer LABO広島観音店」のキックオフミーティングがありました。
その前に二つの大きな会議と一つのIRがあって、
今日は珍しく朝8:00スタートだったので、けっこう大変だったのですが、
新店のキックオフミーティングは、
若い子たちがみんな来てくれる会なので、
本当に楽しいのです。
KeePer LABO広島観音店
もりたさん、みの君。
しげた君、おおしもチーフ。
やすひら店長。
あんどう地区担当
朝8:00スタートで、ランチミーティング、夜19:00終了で、
私にしてはずいぶんハードでしたが、
そこからの、また「火鍋」は平気なのは、
私は案外まだまだ元気なのかもしれません。
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2024年09月02日(月曜日)
08.02.集中することはまだ容易なのだが、エネルギーが減った。
今日は午前10時から午後6時くらいの短い時間の仕事だったが、
随分くたびれた。
IR(機関投資家からのインタビュー応答)が、
特にその時間の頭の集中度が高いので、
それが一日に3本も入るようになってから、
勤務時間そのものの時間が短くても、頭の疲れ方が違うのかひどく疲れる。
今日はまだ仕事時間そのものの時間が短いので、グッタリとはしないが、
明日からの日程は一日12時間以上8件くらいの要件があって、
もちろんIRも3件はあるので、明日からの日程に自信が持てない。
精神を集中して考えたり話をすることは出来るが、
可能な時間数と仕事量は減った。
そろそろ仕事量を減らす必要が出てきたことを改めて思う。
だから、
二日前から書き始めた「そもそもカーコーティングとは」の続編は、
今日は書くのを止めます。
明日また書き始めましょう。
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2024年09月01日(日曜日)
09.01.未来的合理性の「元気の郷」と、 原稿の続き その②
今日から9月1日、台風10号での激動の8月が終わっても、
まだ熱帯低気圧に変わっただけで、大気が不安定で、
大雨の危険性を残したままの9月のスタートです。
関東、関西はまずまずの好調のスタートですが、
これから線状降水帯の大雨が心配な中部の店舗はまだイマイチのようです。
今日は、大府事務所の近くにある「元気の郷」に行きました。
「元気の郷」とは、JAが主催する”道の駅”のようなもので、
地元の農家や漁師に関連する商店が「直売」を売り物にして多数出店している。
いわゆる「産直」の大きなセンターのようなもので、ものすごく繁盛している。
安いかどうかは私には分らないが、
商品が、特に野菜が新鮮で素晴らしい(‥らしい)。
意外に小売りマージンの高い
スーパーマーケットより、
商品ロスが恐ろしく多い超大量商品積み上げの立派なモールよりも
造った人に最も近い「産直」が、「新鮮」「割安」、
一番未来的で合理的であるような気がしてくる「元気の郷」です。
「元気の郷」で買ったエビフライとカニクリームコロッケで昼ご飯。
私より一つ上のカンチャンの家に住む「きなこ」
昨日書き始めた「カーコーティング」についての原稿の続き
その②「車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めている。」
私がガソリンスタンドの運営で起業して間もない約40年前に買った当時の最新式門型洗車機には「水垢落とし洗車」の機能が付いていた。
だから、ひいきのお客様が買ったばかりの新車のセドリックに早速このサービスを「これはすごくいいですよ」と確信をもって提供した。しかし、この「水垢落とし洗車」をかけたら、白い新車のセドリックは、白いのは当然だったが、「艶」が無くなって白い艶消しのセドリックになっていた。私は何が起きたのか分からず、何かの気のせいだろうとお客様にお返しした。が、さすがにお客様も何か変だと思われたのか、翌日その白いセドリックを持って来られた。私は「そうですね、じゃあもう一度「水垢落とし洗車」にかけてみましょう。」とまた洗車機に掛けたのだが、艶消し状態はまったく改善されずに、むしろひどくなったような気がした。だから、手掛けの固形WAXをかけて、少しは艶が出た状態にして何とかお返しした。
後になって勉強し、理解したのは、この洗車機の水垢取り洗車では、頑固な水垢(汚れたWAX)を落とす為に強アルカリの苛性ソーダ(NaOH)を高濃度でボディに掛け、強力な回転ブラシで擦ったので、水垢が落ちると同時に塗装の油分まで落としてしまってパサパサになり「艶がなくなってしまった」のです。(この危険なサービスは、はるか昔に無くなっている。)
この経験から、「水垢を落とす」ために、塗装そのものを痛めたのでは本末転倒であり、やるべきではないという事。お客様は見た目だけではなく、車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めているということを学んだ。
「塗装面改善の方向性」という名前の特許があった。
この経験から、当時あったケミカルと道具を使って「水垢取りの作業」と「塗装を守る方法」を考えて、その一連の技術を「塗装面改善の方向性」という文章にまとめ特許登録の為の申請を行った。特許は、それに類似の技術がなければとりあえず登録されたので、「塗装面改善の方向性」という奇妙な名前の特許が一時存在したのです。その考え方が「カーコーティングは塗装そのものを守る為の犠牲被膜であるべき」という今のKeePerの在り方の基礎になっています。しかし、もうはるか昔の話なので、その特許自体はずいぶん昔に有効期限を過ぎて無くなっています。
当時はむしろ異端であった。
しかし、当時は「磨き優位」のカーコーティング全盛の頃であり、塗装は磨き削ってでも鏡面平滑を造り出して、それを守るのがカーコーティングの役目であると考えられていた。「カーコーティングは塗装を守る為の犠牲被膜」という今では当たり前になっている考え方は、むしろ異端であったです。しかし、研磨+コーティングは文字通り塗装を磨き削るので、そんなに何度も何度も同じ塗装に対して施工できません。
しかし、「お客様は見た目だけではなく、車そのものを大切にする意味でのキレイさを求めている。」ので、車をキレイに長く乗ろうとしている多くの人が、繰り返すことの出来る「犠牲被膜type」のコーティングを選択し、今では、世の中に急速に広まっているのです。
今日の「元気の郷」からの台風10号後の青空。
明日から猛ダッシュです。
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