2014年07月15日(火曜日)
7.15.経営を内向きだけで考えると、大切なものが見えなくなる。
会社とは、現場を通じて、
世の中に付加価値を提供して、貢献しています。
色々な形の、色々な種類の現場があるでしょうが、
生産現場だけでなく、サービスを提供する現場、
現実の絵としてのデザイン、Web、企画を行う現場、
いずれにしても、必ず、
その会社が世の中に対して付加価値を提供する「現場」があります。
この現場から提供される付加価値(商品、サービス)の質と量が、
原価と経費に上回れば、会社としての利益が上げられます。
この付加価値は、
すべて、現場を通じて世の中に提供され
その原価も、現場で発生します。
しかし「経費」は、現場と、例えば経理とか間接的な部署の両方で発生します。
現場で提供される付加価値の代償が「いくらなのか」は、
お客様という世の中が「買う」「買わない」という行動で決めます。
だから、
お客様と直接に接する現場でなければ、
その会社が生み出すべき付加価値が、
お客様からどう評価され、どうあるべきかが判りません。
会社の創立者は、
必ず現場に深く関わっていて、
現場でその付加価値を大きくし、質を高めることによって、
その会社を大きくして成長させてきました。
会社の成長と発展には、必ず深く現場が関わっています。
現場無しではあり得ません。
しかし、
誰かが社長職を継承する時、
現場をよく知っている人ならばいいのですが、
周りの人からは、
財務などを掌握している間接部門の人が、
一番、経営に近い所にいると見えがちなので、
現場も商品もまったく知らない人が、
つまりお客様のことを知らない人が、
会社を継承される場合があって、大変苦労されます。
現場を知らないと、
お客様という世の中が要求している付加価値が何であるのかが判らず、
世の中への貢献という「収入」の増やし方が判らないまま、
「原価と経費」という「支出」だけを削る方法を取ってしまいがちなのです。
間接部門の経費を削るのはまだしも、
付加価値を生み出す現場が発生する経費までも削り、
しかも、収入を生み出す唯一の存在である現場の人までを削ると、
支出が減るだけでなく、
労働分配率を割り算して支出減以上に収入が減り、
赤字は出ないまでも、縮小均衡型の経営に陥るケースをいくつも見ました。
現場に興味のない人には、
現場を通じて見えるはずの会社に対するお客様、世の中が、見えないので、
会社を内側向きだけで経営する傾向があります。
すると、
お客様、世の中に提供すべき付加価値が見えなくなって、
お客様が欲しいものが提供できなくなり、
商品にも店舗にも魅力がなくなって、
お客様が「買わない。」という答を出すようになります。
ぜひ、
現場に身を置き、気持ちを置いて、
現場を通じて見えるお客様という世の中を見ていただけるといいのですが。
よく言われる言葉で「現場にすべての真実がある」と言いますが、
これは本当にオーバーではなく、
ビジネスのすべてが、お客様を源にして発生しているのですから、
「現場」という所には、
そこにだけ、お客様がいるという意味でも、
現場にビジネスのすべてがあると言って間違いないことだと思うのです。
現場を知らない人、
興味のない人には、
その会社の内向き側の都合があるだけで、
外部の者にとっては、なんら得るもののない会社となり、
お付き合いする意味のない存在になってしまいます。残念ながら。
私が知っている現場を持った大きな会社の経営者のみなさんは、
どなたも必ず、
現場に目を向け、現場のことを考え、
現場に自らの身を持って行き、現場の人と語り合い、
多くの場合、みんなとお酒を飲み、現場と気持ちを通じていらっしゃいます。
こんな人たちだからこそ、大きな会社を任されているのでしょう。
現場が最高です。
一昨日、LABO刈谷店に行ってきました。
刈谷店に着くなり、村田店長が、
「今日は、美咲ちゃん居ますよ。」と、教えてくれました。
ここ何回か刈谷店に行った時、
たまたま、お気に入りの美咲ちゃんが居なくて、
ガッカリしていたのを、気にかけてくれていて、
嬉しそうに、「今日は、美咲ちゃん居ますよ。」と言ってくれたのです。
刈谷店の美咲ちゃんは可愛いのです。
ありがとう村田店長。
高橋君。刈谷店に帰ってきていました。
高橋君がいると安心です。
刈谷店のみんなから驚くほど評価が高い鈴置君。
LABO半田店の鎌田チーフ。
カメラに向かって、普通に笑顔が出せるようになってきました。
社員になったばかりの渡邊君は、笑顔、フル稼働です。
LABO札幌店の本当は店長? 藤井工場長。北海道大好きです。
富田さんはすごく感じいいのです。
どこに居ても、すぐツナギになる増田技術開発センター所長。
札幌営業所の所長と、ギネス店札幌店の店長を兼務する瀧澤君。
芳賀副店長と、富田さん、ホントはすごい千葉君と、青山君。
本当のところ、彼らが札幌店を支えていてくれるのです。
やっぱり現場が最高です。
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2014年07月15日(火曜日)
7.15.インプラント13年半目の大メンテナンス。と、遠くの富士山
一昨日の夕方、歯茎から少し出血があったので
昨日の午後、ほんのちょっとのつもりで歯医者さんに行きました。
そうしたら結局、
1時間がかりのオペに近い治療になってしまい、大変でした。
インプラントが1本ダメになっていたのです。
私は、
13年半前に6本のインプラントを入れて、
それまで歯がダメであった悩みを一挙に解決しています。
そのいきさつをブログに書いています。
2001年1月22日、
このブログの最初の話です。
「第1話 復活の日」
今日3,876話目のブログの最初の1話です。
13年半前にインプラントで、
私は文字通り、生き返りました。
あれだけ悩みの種だった歯の不具合から一挙に開放されて、
二倍以上は働けるようになったでしょうか。
今、この会社があるのは、
決してオーバーではなく、
あの時のインプラントのおかげと言って過言ではありません。
あれで、バリバリと仕事をする気力を持つことが出来ました。
それを実行してくれたのは名古屋市守山区の「堀田歯科」という、
一見普通の歯医者さんですが、
文句なしの名医です。
私はいろいろと歯医者さんでは苦労しているので、
本当に名医と断言してもいいと思っています。
私の知り合い、社員、家族と何人の人が堀田先生に助けられたでしょう。
何度治療をしても、ひどい痛みから解放されなかった人が、
堀田先生にかかって、
たった一度だけの治療で痛みがゼロになって解決した。
そんな人が本当に何人もいます。
私も2年に1度くらいのペースで、
メンテナンスには行っていました。
しかし今回はそのサイクルではなかったのですが、
ちょっとした出血が気になって来院したのですが、
何本かあるインプラントを支えている骨の一部が痩せて、
チタン製のインプラントのねじを取らなくてはならなくなったのです。
普通の先生だったら次の予定を立てて、
日を改めて行うような大掛かりな作業だったのでしょうが、
堀田先生は、「うーん」とうなっただけで、
さっさと作業を始めてしまいました。
痛み止めの注射の時だけ痛かっただけで、
それでも1時間がかりでしたが、
インプラントにかぶせてある歯を全部外して、
チタン製のネジを根元から一本取り、
他のインプラント部分の骨の補修と、
全体の手入れと、
義歯とインプラントを接合している部分のネジを2本交換して、
結果的に、インプラント全体の大メンテナンスをしてくれました。
これでまた、しばらくは「復活」が続いてくれるでしょう。
ほんのちょっとのきっかけでしたが、
何かの踏ん切りがなければ出来なかった大メンナンスが出来て、
大ラッキーでした。
その代わり、楽しみにしていた一つの「飲み会」に出られませんでしたが、
仕方ありません。
考え見ると、私もそろそろ、
大好きな「みんなと一緒に飲んで騒いで」の飲み会を控えなければなりません。
私のあまりにも多いしょっちゅうの飲み会は、
明らかに体にダメージを与えていくのでしょう。
私を復活させてくれた堀田歯科のインプラントから13年半、
大メンナンスが施工されたのをきっかけに、
私の生活パターンから「飲み会」の要素を外す時期が来たと思いました。
いままで週に3~4回だった飲み会を、正確に1回と決めましょう。
1年半前に、
60歳以上の男性の60%以上の人が持っているという隠れ脳梗塞が見つかって、
タバコをやめたように、
私を13年半前に復活させてくれたインプラントが、
1本ダメになって、大メンテナンスをやったことをきっかけに、
みんなと酒を飲んで騒ぐのを「週に一回だけ」と決めましょう。
今は北海道・千歳空港に飛ぶ飛行機の中です。
静かな飛行で始まったのですが、
東北に差し掛かったぐらいからかなり大きく揺れ始めました。
ひょっとしたら、
あの史上最強の台風になりそこなった台風8号の残痕でしょうか。
でも、富士山が久しぶりに遠くに見えました。
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2014年07月13日(日曜日)
7.13.私は「谷好通」ですが、何かの会員に「谷好道」と登録すると。
昨日は会社のリスク管理委員会。
情報漏洩のリスクについて議論になりました。
弊社では商品売上げ等の売り掛け管理、顧客情報、個人情報など、
会社のビジネスの中枢になる部分の情報は、
PCを外部と接続を遮断したスタンドアローンにした形にしてあるので、
インターネットを使った外部からの侵入はシャットアウトされています。
だから、万が一、このデータベースから情報漏えいがあるとするなら
それは内部の者の仕業であるということになります。
内部の不当アクセスを防止するために
パスワードを何重かにかけ、
不定期に、パスワードを変えて、
しかもこのPCの中に入れる権限を持つ者を限定して、
それを、極端な話、信頼できる一人にしておけば、
情報漏洩の危険性を最小限に出来る。はずです。
しかも、万が一の犯罪が行われたとしても、
犯人がすぐに限定できることになります。
しかし実際は、その情報を活用して仕事をするために、
多くの人がそのデータベースに接続する必要があり、
接続の権限者を狭く、少なく限定する事によって
セキュリティを上げるのには限界があり、
今回のベネッセの情報漏洩も社内の契約社員の仕業であるようです。
いずれにしても、それだけ厳重に情報を守るということは、
この情報に価値があるということであり、
情報をデータベースから抜き取って、売れば、
住所録業者等が氾濫する現代では簡単に、
しかも大きなお金にする事が出来ます。
しかも、その情報とは、
個人情報であれば、一つずつの情報としては、
ただの個人名と住所、生年月日などだけであり、
一つずつでは、ほとんど価値のあるものではなく、
それが何十万件、何百万件になると、
DMをターゲットに効果的に打つために有効な価値の高い情報となるわけです。
だから、その情報が不当にコピーされて、売られ、
大量にDMなどに使われても、
一人ひとりにとっては、何かのDMが来ただけであり、
そこに犯罪の匂いを嗅ぎ取る人はいないでしょう。
つまり、大量の個人情報とは、換金性の高いお宝であり、
しかもそれを使っても、誰も犯罪とは気がつかないとしたら、
ある意味、完全犯罪に近く、
しかも、それを実行する権限を自分が持ったとしたら、
しかも、それをしない動機は、自らの倫理性だけだったとしたら、
それを我慢できる人だけが権限を与えられているとは限らないでしょう。
しかし今回の事件で、
面白い防止方法が潜んでいたことに気がつきました。
個人情報そのものに罠を仕掛けることです。
新聞などでも言っていましたが、
個人の名前とか住所に仕掛けがされていたことです。
たとえば、私の名前は「谷 好通」ですが、
何かの会員、A会の登録だけに「谷 好道」と書いておくと、
他の会からのDMには「谷 好通」として来るのに、
A会からのDMには「谷 好道」と来ます。
それはそれでいいのですが、
A会とは関係のないC会から来たDMに「谷 好道」と書いてあったとしたら、
A会に登録した個人情報のデータベースが、盗まれて、
個人情報を売買する業者を通じ、C社がそれを買い、
私にC社がDMを「谷 好道」で、送ってきたことになります。
そこで私がA社に対して、
「あなたの会社の個人情報が盗まれていますよ。
なぜなら、A社にしか登録していない「谷 好道」の名前で、
C社からDMが来ました。
A社から盗んだ私のデータをC社が使ったとしか考えられません。」
今回ベネッセの事件もこんなことで個人情報の漏洩が発覚し、
データベースのコピー履歴から、
ベネッセのデータベースにアクセスする権限を持っていた契約社員が、
犯人であるらしいと分かったようです。
ふと考えたのですが、
守る側の会社の命を受けた者が、
DMが届いてしまう程度の擬似偽名で、
自ら、何通かを登録をしておいて、
自分の会社からの擬似偽名のDMが届いているうちはいいのですが、
情報が盗まれて他の会社から擬似偽名のDMが届いたら、
自らのデータベースが盗まれたという警報になる。
という仕掛けがしてあることをことを、
事前にデータベースにアクセス権限を与えた者に伝えておくと、
この会社の個人情報を盗んで、売ると、すぐバレルということになるので、
有効な犯罪防止の手段?になるのではないかということです。
ちょっと雨が降り始めたので、
色々な事を考えていたら、ふとこんな事を思いつきました。
でも、こんな防止法は、とっくにされているのでしょうね。
あるいは、私の思いつきには私が気がつかない何か欠点があって、
誰も使っていないということでしょうか。たぶんそちらでしょう。
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2014年07月11日(金曜日)
7.11.仕事は、人の役に立ち、人から必要とされること。
男は仕事をして、役に立ち、
社会から必要とされて、存在の意味がある。
仕事とは、人の役に立つこと。
仕事とは、
自分の好きなことではなく、
人の好きなことを、人の好きな時間に、人の好きな方法で提供する事。
だから男は仕事をすることによって、人の役に立ち、必要とされ、
自分の大切なものを実現することができる。
それがたとえ、
どんなにスマートであったにせよ、
自分の好きなことをしているだけならば、
その男はただ、生きているだけと同じになってしまう。
あるいはその人は、その人が持っているものを当てにされるだけで、
その人自身は、誰からも必要とされなくなる。
それはとても辛いことです。
男は仕事です。
明日から雨が上がって忙しい日が戻ってきます。
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2014年07月09日(水曜日)
7.09.史上最強の”はず”だった台風8号と、947/590,000人
一昨日まで930hpa、最大風速70m/秒の猛烈な台風で、
発達しながら北上し、沖縄に到達するころには
910hpa、最大風速75m/秒の史上最強の激烈な台風になると警告され、
沖縄地方には暴風特別警報が出されていました。
そして、
YAHOO!ニュースの見出しで見ただけですが、
59万人の住民に避難勧告が出されていたそうですが、
実際には947人が避難しただけと書いてありました。
947人/590,000人とは、約620人に1人しか避難しなかったということです。
そんな、おとといの夜、
大府市の行きつけの沖縄料理屋「シーサー」にご飯を食べに行った時、
沖縄に仕入れの知り合いがいるご主人に、台風のことを聞いたら、
「ぜんぜん大丈夫、今までも、もっと大きい台風が来ている。」と、
のんびりしていたと、おっしゃっていました。
だから避難勧告が出ても947人/590,000人しか避難しなかったのでしょう。
そんな8号台風は、今度は大雨で特別警報を沖縄に出していますが、
台風そのものは九州の西の海上にまで北上した現在、
965hps、最大風速35m/秒と、
まあ、よくある普通の台風に成っています。
もちろん、
「50年に一度の大雨」と表現され、大雨特別警報が出ている地方は、
決して油断すべきではなく、十分な警戒が必要なのでしょう。
しかし「910hpa、最大風速75m/秒、史上最強の台風」とは、
一体なんだったのか。
そう疑問に思った人は多かったのではなかったでしょうか。
オーバーすぎたのじゃない? と。
それだけ天気予報は難しいものだということかもしれません。
ほんの最近の年の事だと思いますが、
大雨か何かの気象災害で、
村役場か、町役場が、避難勧告を出さなかったばかりに
多くの死者が出て、
役場が、マスコミから非難され、さんざん叩かれたような記憶があります。
あれから以前よりも、気象に関する予報が、
ずいぶんオーバー目に出されるようにもなったような気がします。
と同時に、
あれ以来、「特別警報」が「警報」の上に出来たのではなかったでしょうか。
でも、この手の特別警報と勧告を、
「あとで何か言われたらイヤなので・・」なんて価値観で、軽々しく出すと、
みんなが「また、オーバーに言ってる。大したことないだろう。」と、
本気にしなくなるのが、
本当の意味で一番怖いのではないでしょうか。
「避難勧告が出ても947人/590,000人しか避難しなかった」のが、
本当は、今回の台風での、一番怖かったニュースのような気がします。
とはいうものの、台風8号がこちらに来るのは明日か明後日か、
十分な警戒心を持って、油断をせずに備えなくてはなりません。
私は今、東京に向かって新幹線に乗っています。
台風8号の影響を受けて雲が厚く富士山を覆って、まったく見えません。
晴れていればこの角度からだとこう見えます。
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