谷 好通コラム

2025年10月28日(火曜日)

10.28. コミュニケーションの怖さを改めて痛感する。

 

私達の仕事は、あらゆる場面でコミュニケーションが大切になります。

こちらが伝えたい事が、

伝えたいように相手に伝わるとは限らない。

或いは逆に、こちらが受け取った内容が、

相手が伝えたい内容とは食い違う場合も多い。

特にその時点での現状認識が違う場合、

その違いに乗じて相手に、

あえて、相手が誤解する事を期待して言う場合もある。

 

だから今は、商品説明で「・・・がキレイになる。」と書いても、

わざわざ「全ての・・・においては、キレイにならない場合もある。」などと

打消しの言葉をわざわざ必ず入れなければならない事になっている。

相手の思い込みを当てにして、

事実と誤認させるような宣伝広告が禁止されているのです。

 

だから、何かの素晴らしい薬の宣伝にも

「この薬を飲めば・・・が治る。」と言う宣伝文句に対して、

「・・・の種類、あるいはその人の体調によっては治らない場合もあります。」

と、わざわざ興ざめするような文句が必ず着くのです。

 

相手にちゃんと伝えたいならば、相手に伝わるように伝える事です。

本当に相手にきちんと伝えたいならば、相手に伝わるように伝える事です。

わざわざ相手に間違って伝わるように伝えるのは、単なる嘘つきです。

嘘つきは、嘘をついたとは絶対に言いません。

「ちゃんと言った。」と、言うだけです。

 

LABO佐倉店の店舗のキャパシティアップの工事に伴って、

「キレイと楽チンは両立する」のコピーをどう表現すれば、

伝わるのか2つのデザインを作って、今、みんなの投票を待っています。

併設のセブンイレブンのお客様へのアピールです。

 

明後日(明日?)から、

東京のビックサイトで「ジャパンモビリティショー(JMS)が始まります。

今日からブースづくりでマーケティング部が行っています。

私も、月曜日に行く予定になっています。

たくさんの人とのコミュニケーションの大切な場です。

 

 

コミュニケーションは難しいもので、

子ミミはリンダに触りたいのに、リンダはあまり触られたくありません。

仲は良いのですが、触りたいかどうかでは別のようです。

 

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2025年10月27日(月曜日)

10.27.しつこくてイケナイとは思うのですが、またクマの話です。

今日も、年いった女性がクマに襲われたニュースが載っていました。

行方不明の男性がクマに襲われた遺体で見つかった。

全国各地の山のある地域で、

狂暴なクマが出現して、目撃され、

地元の住民が襲われケガをした事件と、

死亡した大事件が、

今の日本の災害として報じられています。

死亡した人は新記録の10人に達し、記録的な大災害です。

はては自衛隊の出動、軍隊の出動までが要請されています。

この災害で、駆除されたクマは1,000頭を越すとも伝えられていました。

 

私は、この災害に会われた人に心から同情するものであり、

これらの人に何の落ち度がある訳ではなく、

もし私が被害者であったとしたら、

間違いなくクマを憎んだろうし、

クマを駆除することに何のためらいもないだろうと思う。

また、駆除に協力している人たちは、

非常に危険な状態をボランティアで務めて見える。

私が被害に会ってないから、怖い目にも合っていないから

こんな事を言うのであろう事は容易に想像できる。

私はこの事件の部外者だから言えるのは間違いない。

 

その上で、

 

クマたちは、ただお腹が減っているだけなのではないか。

山に元々から住む者が、天候の異変で、山の木の実が絶望的に不作で、

もうすぐ冬眠をせねばならないので、体に脂肪を貯めなければならないのに、

山の木の実が全く無いので、腹ペコで、

このままでは冬眠中に死ぬので、

怖い人里に出て来て、

食べ物の匂いがいっぱいする人里に出て来て、

でも、人に見つかってしまい、

ある時は、闘ってしまって、ある時は殺してしまって、

自分達が人里の住人である人間を、10人も殺してしまって、

その反撃で、クマたちも1,000匹駆除された。

 

腹が減って、

出て来てはいけない所にまで出来てしまって、

人を殺してしまって、

人を殺していないその百倍の仲間を駆除された。

 

 

敵は腹が減っているだけなのだから、

敵の腹を満たすことを、

敵が住んでいる山の奥でやれば、

根本的に解決すると思うのだが、ダメなのだろうか。

 

自分達の仲間が殺された百倍の数の敵を駆除することが解決になるのだろうか。

敵をせん滅する事が唯一の方法なのだろうか。

 

敵のお腹を満たすことの方が、

はるかに簡単なような気がどうしてもするのだが。

 

 

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2025年10月26日(日曜日)

10.26.い ずれにしても、残されている時間は有限なのだから。

73年間生きて来て、

最悪、何か突然あって、

短ければあと2.3ヶ月、

長くてあと10年ぐらい、あるいはもっと生きるかもしれないが、

いずれにしても、

残されている時間が有限であることは違いない。

だから、それまでにやっておかなければならない事を決めて、

着々と進めて行くのだが、

早く準備が終わり過ぎて、

何もすべきことが無い時間が多くあり過ぎるのは、辛いなぁと思いつつ、

逆に準備の途中で時間切れになってしまうのも困るので、

やっぱり予定通り進めていく。

 

誰でもそうかもしれないが、

私も自分の時間に限りがあると思って生きては来なかった。

思いつく短い未来を想い、そこへ行く為の行動を計画して、

具体的に行動を組み立てて強い意志で実現してきた。

この繰り返しが、

過去と今のギャップ、

つまり今の成長した姿を作り出している。

だから、最初から今の姿を目指してやってきた訳ではなく、

階段状に小さなギャップを積み上げてきたのです。

 

高みを目指すように理想を掲げて来た訳ではなく、

目先の目標を小刻みに達成して、気が付いたらここまで来たのだから、

私がよく言う「こうなっちゃった」という表現は、

カッコつけて言っているのではなく、本当にそうなのです。

 

かと言って、

意図しない所に来ちゃったという訳ではありません。

一人一人のメンバーが自分の意志で、

相手のことを想って、製品と技術と店舗を造り出し、

自分の意志で、相手のことを思って、仕事をすれば、

相手が喜び、自分達も嬉しいの「CSとESの同時実現」の原則が通用する筈。

その延長が意外にも、こんな高みにまで来てしまった。という意味で、

それを一言で言うと

「こうなっちゃった」になる訳です。

 

 

しかし、ここまで来て

限りある先があることを気にしなくてもいい時期が終わって、

明確に時間的な限界を意識すべき時期になって、

いつまでも「・・・・になっちゃった。」と、続けている時間は無くなりました。

 

与えられた時間に区切りがある事を強く認識して、

これからの毎日を働いて、

ここから10年先を考えた時に目指すべき点を意識して、

今のままでは無理であることも既に意識して、

次の時代の人に委ねて行く為に、

今どういう事をどうしておかねばならないのかを、今やるべきこととしている。

 

それで、

ふざけるな。と、お叱りを受けるかもしれないが、

何かヒントになるかもしれないと思って、

今日、一つの映画を見てきました。

「ストロベリームーン 余命半年の恋」と言う

女子高校生がメロメロになるような純愛物語でした。

 

自分に残された半年という時間を、

病床で過ごすのではなく、あえて学校に行って、

自分の感性に素直に従って、思いっきり恋をして、生きて、死んでいく。

主人公を含めて、出てくる周囲の人がいい人ばかりで

昔の純愛小説を読んでいるような、一切の憎しみと怒りを捨てて見れました。

じいさんである私は、

女子高校生とは、絶対に価値観と感性は違うはずなのですが、

一緒になって、涙ボロボロになってしまいました。

 

もちろん、限りある時間で何をどうすべきなどという参考になるものではなく、

我ながら

情けないとは思うのですが、

ただ、女子高校生たちと一緒になって涙ボロボロなっただけでした。

 

「ストロベリームーン 余命半年の恋」

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2025年10月25日(土曜日)

10.25. 誰もが唯一無二のスターになる日

今日は取引先の社長の息子さんの結婚式に出ました。

私の息子はもうすぐ50才ですが、どうも結婚はしないようなので、

自分にはこんな機会はありそうにありませんが、

たぶん7年ぶりぐらいの結婚式出席です。

(何年か前から社長に会社関係の結婚式出席は任せていた。)

 

最近の人達は、

結婚式にお金をかけるなら、車を買ったり、

服を買ったり、美味しい物を食べたりする方がいいとして、

めっきり結婚式をしなくなっていると聞きます。

 

昔は、結婚式を思いっきり派手にやりました。

その家の年収分までの費用をかけて

村中の親戚と実力者が列席し飲んで歌って無理をしてでも派手にやりました。

昔は、家を中心にした社会で、

家には家長がいて、その妻、息子、娘、嫁と

それぞれに家の中のポジションがあって、

社会全体が貧しかったので、閉鎖的にあらざるを得ず

それぞれのポジションで生きていく以外生きていく道はありませんでした。

だから結婚式は、

家の新しい嫁というポジションを披露して、

家の集団である村・町全体と、

家の家長が、その新たな存在を認知する会だったと思うのです。

 

 

今は、豊かになったので、

誰もが、どこかに所属しなくても(隷属しなくても)生きていけるし、

何処へも行っても、行った先で必ず生きられるので、

そんな新しい存在を披露し、認知するような

儀式としての思い意味を持った結婚式は要らないのでしょう。

 

今の結婚式は、

お婿さんとお嫁さんがスターになる式で、

式の隅々にビデオカメラが張り巡らされ、カメラマンが動き回ります。

 

特に今回の結婚披露宴は、

会社のオーナー社長の長男であり会社を相続する青年の結婚式なので、

その会社の社員さんとか関係する会社の人達(私もその一人)が出席して、

しかもお嫁さんもオーナー社長の娘さんで、

この2つの会社を、この夫婦が同時に経営していく事になるそうで、

Wの意味で、2つの会社という社会での、

二人の重大な存在の披露と、認知の会とも言える披露宴であった。

その存在は出席者にとって、

昔の地方での”家”での、家長と親戚と実力者を集めた結婚式と

同じような意味合いを持った

スケールの大きい、珍しい思い意味合いを持った結婚披露宴でした。

 

それでも、披露宴は、

ちゃんと、お婿さんとお嫁さんがスターになる式であって

式の隅々にビデオカメラが張り巡らされ、

スターである二人の一挙手一投足を撮り漏らすまいと、

カメラマンが動き回ります。

 

華やかで、かつ重い意味を持った、いい式でした。

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2025年10月24日(金曜日)

10.24. 良かれと思って差し出した手に手錠をかけられた思いもあって

今日の午後2時半、KeePer技研株式会社は、

所有するソフト99株を

ソフト99のMBOには応募をとり止め、

エフィッシモによる対抗TOBの方に応募すると開示されました。

そのせいで、

それからの場が閉まるまでの約1時間で、

ソフト99の株はストップ高にまでなりました。

 

この一連の動きの主体は、KeePer技研㈱の役員会であり、

とりわけ社外役員の皆さんが、

一連の調査の動きを引っ張ってくれました。

 

代表取締役である谷好通の責任逃れで言う訳ではなく、

株式の動きなどの知識と経験に乏しい社内の役員達に代わって、

弁護士であったり、会計士であったり、

証券会社でのご経験が豊富な方であったり、大学の教授であったり、

社会と証券周りの知識および経験が豊かでいる方達が、

今回の件において、しっかりとけん引してくれました。

 

私、谷 好通は、KeePer技研株式会社の創立者であり、

この会社をここまで成長させてきた張本人なので、

つい、ワンマンになりがちですが、

今回の件については主幹事証券の担当者や、外部の弁護士にも助けられました。

 

私は、いったんした約束は、

その約束をそのまま実行する事が自分の大損になったとしても、

約束は約束なので、約束は守る。を、昔から自分の信念にしているので、

今回もそれでいいと自分を言い聞かせ続けましたが、

それが、自分ではなく、

会社のステークホルダーである株主さん達や、関係者たち、

そして、1,000名を越す従業員のみんなの大きな損失に繋がるのならば、

自分の信念か意地なのか分からないような、

自分の勝手なこだわりは捨てるべきと、引っ張ってくれました。

 

また、

良かれと思って差し出した手に、

知らぬ間に手錠をかけられたような思いもあって、

今回の決断につながっています。

しかし、前述のように

約束は約束なので、

約束を守る事で自分が大損をしようと、約束は守る。は、

私がずっと守ってきた信条なので、

自分の中にひきずったものがあることも事実です。

 

いずれにしても、

この会社が、すべからく自分の思うがままになるような

私物としての会社でなくなっている事は、すごく喜ばしい事です。

きっと、間違いなくこれでいいのです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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