谷 好通コラム

2017年02月08日(水曜日)

2.08.チームワークの有利性と大敵

我々はチームワークでほとんどの仕事をしています。
チームワークとは、すべての人が共通の目的を持った上で、
それぞれが違う役割を担当して、
プロジェクトの進行に従い、
適切なタイミングで担当の役割を果たす。
これがうまく行くと、一人で仕事を進めるよりうんとスムーズに事が進む。
例えば一人で進めると、一つずつの段階を順番に進めるしかないが、
チームワークでかかる場合、進行のある段階においては、
違った人が、同時に違う役割の仕事を並行して同時進行することが出来ます。
ある時は三つも四つも同時進行で、
違う件の仕事にまで手を伸ばすことも出来ます。

 

複数のプロジェクトを同時に、
しかも同じクォリティで進めるには
よく出来たチームワークが役に立つことになります。
多くの人が力を合わせて進める仕事は、
素晴らしく速いだけでなく、複数の人がお互いに足らない部分を補うので、
質の高い仕事になることが常です。

 

しかし、注意しなければならないことは、
それぞれが違う役割を、
それぞれに果たすから、
チームワークは成り立っているのであって、
誰かが、一人でも自分の役割を果たすことを怠ったりして、
しかもそれに誰も気が付かなかったりすると、
そのプロジェクトはそこでストップして頓挫してしまいます。失敗です。
あるいは、
極端に能力の低い人が混じっていたり、無責任な人が混じって、
その役割の段階だけ極端にレベルが低い仕事しかできなかったとしたら、
同じように失敗することが多いので、
ある程度能力が均質で責任感を共有出来るチームを作る必要はあります。
あるいは、
プロジェクトの進行中にそんな人が混じっていることを発見したら、
速やかに排除して、適切な人を当てる必要があります。
これは躊躇することなく速やかに実行せねば、
取り返しのつかないことにもなりかねません。

 

あるいは、もっと始末が悪いのは、
せっかくチームワークがうまく働いているのに、
自分の役割を越して、人の仕事にまでちょっかいを出す人がいますが、
本人は親切のつもりかもしれませんが、
出来ると思って、他人の仕事にまでちょっかいを出すと、
たいていそこで、その部分で、
仕事が流れなくなって、停滞する原因になります。
「俺が、俺が、」が、一番多く、
チームワークを壊してしまう要因です。
自分以外の人がやっている仕事が、
自分も出来る場合もいっぱいありますが、
役割を越して
やれるから、やりたいから、やりたくなるのも、
チームワークの大敵です。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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