2016年11月10日(木曜日)
11.10.失敗は成功の素、でも、成功は人生の足かせになることがある
何か物事を成す過程で、
何らかの要因があって失敗したとすると、
失敗したことで、
その人は痛い目に合い、
それに懲りて、二度とその痛みを被りたくないので、
その失敗の要因を探して、解決し、同じ失敗を繰り返さないようにする。
この構造はまさしく「学習」であり、
次の機会の成功の素でもある。
人は失敗したことによって、学習し、成功する。
これを短く言うと「失敗は成功の素」。
よく言われる言葉です。
しかし逆に、物事に成功すると
その成功が大きければ大きいほど、
その成功を生み出したある行動が、
正しい”成功の行動”としてその人にインプットされて、
同じような機会に会うと、
当然のように、またその”成功の行動”を取るようになる。
これを思い込みと言って、
実はその人の行動の足かせになっている。
その後、同じような機会に会ったとしたら、、
でも、それは似ているだけで、
客観的によく見ればまったく違う状況であっても、
その人が過去に得た成功体験からの思い込みがあるので、
自然に”成功の行動”をとって、大失敗をすることがある。
失敗しても、彼は成功の行動を取っているので、なぜ失敗したのか解からず、
その失敗から学ぶことが出来ず、新たな成功には結びつかない。
成功は、その人の人生の足かせになることがある。