谷 好通コラム

2016年05月26日(木曜日)

5.26.「●×▽が無いから、できない。」と言う人には、タダの無駄

昨日、新しく出来た「スタジオ」に、
全日本チャンピオンの矢部選手を招待し、
その模範演技と、東京東営業所の三浦所長との掛け合いで、
一つ一つの作業を説明しながら、作業を解説していくビデオを撮りました。
ここからの編集次第で、判り易さが変わるとは思いますが、
素晴らしい素材が撮れたと思います。

 

この「スタジオ」は、昨年の秋、
本社事務所の70m離れた約300坪の土地の売り物が出たと聞いて、
その前に事務所横の土地の取得に、地主さんの
「今、金に困っている訳じゃない。」のいつもの一言で失敗していたので、
何か”運命的”なものを感じて思わず取得してしまいま、その上に建てたものです。

 

本社事務所が狭くなって困っていたわけではありません。
事務所は狭いほど良いと思っているので、事務所拡大が目的ではありません。
この300坪には、深く考えるまでもなく
直感的に「スタジオ」を造ろうと思いました。

 

当社は、販売促進に使うあらゆるツール
「看板、ポスター、チラシ、パンフレット、・・などなど」から、
KeePer製品、店舗デザインまで、
全てのデザインを、
社内の正社員7名のデザイナーさんが造ります。全部です。

 

これは色々ないきさつがあったのですが、
初めての女性デザイナー伊藤佳代子さん(現・LABOと関西担当)を採用した時は、
本物のプロのデザイナーさんを社員として中途採用しても
やってもらう仕事量がそれほどあるだろうかと心配で、
最初は、私の秘書も兼任してもらう条件で雇用しました。
(私も秘書を持つ身分になったものだと、嬉しかったものです。)

 

そして、色々な案件を渡してデザインを始めてもらったのですが、
始まったら、みんなが次から次へとデザインの依頼を出してきて、
たちまち大忙しになり、
伊藤デザイナーはたちまち忙殺されるようになって、
一瞬にして私の秘書はふっ飛んで、
私は元通りの、何でも自分でやるタダの社長に戻っていました。一瞬です。

 

自前のデザイナーに直接仕事を頼むようになったら、営業も、
ちっともこちらの意志が通じない代理店を使う者はいなくなって、
すぐに伊藤デザイナーの手が足らなくなってしまいました。
二人目のデザイー、林田デザイナー(現・九州担当と色々)が入社し、
そこから順次、立花デザイナー、一條デザイナー、佐伯デザイナーが加わって、
彌富デザイナー、青木デザイナーが加わって7名のデザイナー陣となっています。
彼には役職はありません。
それぞれがデザイナーというクリエイターです。

 

この7人のデザイナーさん達がいて、
今のKeePer技研㈱があると言っても過言ではなく、
代理店に頼んでいた頃に比べれば、
その仕事のクォリティーにおいて間違いなく10倍以上の価値があり、
そこから生れ出る付加価値は100倍以上、ひょっとしたら1,000倍以上です。
あの時、思い切ってデザイナーさんを募集して本当に良かったと思います。

 

そして、デザイナーさん達は、
現場にも行って、それぞれが大変忙しく仕事をこなしていますが、
今はこなし仕事に忙殺されていて、
クリエイティブな部分が発揮できていません。

 

仕事量が多いデザイナーさん達は、
今ある写真を、用途によって使い分け、コピーを載せて、
全体のバランスを取って一つのデザインを造ることになりますが、
写真の種類も点数も少なくはありませんが、限られており、
同じような作品が多くなって、
一つ一つにクリエィティブな要素を盛り込むことは難しくなってきます。

 

そこに、自分たちで撮った自由自在の写真を載せたり、
写真そのものにクリエィティブな要素を加えたり、
もっと創作に幅が持たせられたら良いと思ってきました。
だからの「スタジオ」という「可能性の場」が欲しかったのです。

 

私達の作業には「水」がつきものですが、
「水」が使えるスタジオは世の中にほとんどありません。
だから、それを造ったら
それだけで、考えられることの幅がうんと広くなります。

 

また、
これからの時代は「動画」が主役であり、
メニューカタログをすべてスタジオで撮った動画で作ったり、
施工前と、KeePer施工後は写真ではよく判らないのですが、
動画で撮るとその差がよく判ったりするのではないか、
作業風景を、色々なところで撮ったり、
スタッフ紹介も動画で‥、などと考えれはーば、考えるほど出てきます。
また、
スチール写真でも、今までは撮れなかったような写真が、
自分たちが好きなだけ使えるスタジオがあれば撮れたりするのではないか。
今までの制約がすべて取っ払われるような可能性が、
スタジオを造ることによって出現するような気がしたのです。

 

このスタジオが出来ることによって出現するビジネスがある訳ではありませんし、
収入が出現するわけでもありません。

 

「可能性」が出現しただけです。
よく、「●×▽が無いから、できない。」と、
すぐに出来ない事の言い訳を言う人がいますが、
そういう人には、「可能性」しかないこのスタジオはただの「無駄」でしょう。

 

しかし、可能性が大きければ大きいほど創作意欲を持つ人には、
このスタジオは、無限の創作の宝庫です。
ここからどんなものが生まれて来るか。
どんなものを創って見たいと思うか、
どんな人にも開放しますので、
みなさんも、一緒に考えてみていただけませんか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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