谷 好通コラム

2020年06月15日(月曜日)

6.15.小ミミが「小」でなくなった訳

「小ミミ」は、出荷倉庫に紛れ込んできた猫で、
魚の「鯖」の肌の模様に似た毛色なので「さばトラ」と言って、
「茶トラ」や「きじトラ」に比べて人気が無い毛色の猫です。
倉庫に迷い込んできた時は、栄養状態があまり良くなかったのか、
とても体が小さく、
腰の骨か神経に何か異常があって
歩く時、腰を振って弱弱しく鳴きながら歩くので、
哀れな感じがするのだが、
人にいじめられた経験がないのか、とても人なつっこくて
倉庫のメンバーみんなに可愛がられていて、
体が小さいので「小ミミ」と呼ばれていた。

 

ところが、荷物の上に登っているうちに、落ちて、
後ろ足の骨が折れて皮膚から飛び出すような大けがをしてしまったので、
連れ合いが動物病院に連れて行って手術をして、助かったのですが、
元々、後ろ足に異常があって不自由だったので、
我が家に引き取ることにした。

 

名前は「小ミミ」のままで、
先輩老猫チーちゃんと比べると大きさの差は歴然としていた。
ところが小ミミはチーちゃんが大好きで、
すぐに抱きついていく。
本当に前足でチーちゃんの首や体に抱き着いて行って、
チーちゃんは本気になって怒るのだが、
小ミミは図々しく平気な顔をして、表情一つ変えずに、
何度も抱き着いて行って、チーちゃんに怒られていた。
でも、お互いを傷つけるようなキバで噛んだり、爪で引っかいたりせずに、
小ミミはしつこくチーちゃんに抱き着いて、
チーちゃんは声は本気で怒って、シャーと言いながら逃げる。
その度に「小ミミっ‼」と大声で怒鳴ると、何度か目で抱き着くのをやめる。
小ミミは何度怒られても、チー姉ちゃんが大好きで、
何度でも何度でも抱き着いていく。
本当に変な関係だ。

 

小ミミの変化に気が付いてのは、最近だ。
小ミミは自分のエサも、チーちゃんのエサも、果ては犬のリンダのエサまで、
ちゃんと分けてあるのに、いつも、どれでも食べて、
特別に大食いではないのだが、
それでもかなりの量を食べるからなのか、
家に来た時は、明らかにチーちゃんの半部くらいしかなかったのに、
ふと気が付いたら、チーちゃんと同じくらいの体の大きさに成長しているように見える。
まさかと思って、体重を計ってみたら、
チーちゃんが4.3kgに対して、小ミミは4.2kgまでになっていたのです。

 

小ミミは、体が小さかったから「小ミミ」だったのですが、
これでは「小」を取らなくてはいけませんが、
小ミミは「小ミミ!」と呼ぶと、名前を憶えているのか明らかに反応するので
「小」を取って、「ミミ」にするのは、
本人にとってはかわいそうみたいだし、めんどくさいので
「小ミミ」のままで行くことにしました。

 

今日は本当はキーパーラボの新店について書く予定だったのですが、
開示が明日になるそうなので、明日書くことにして、
今日は、何の意味もなく「小ミミ」のお話でした。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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