2021年03月05日(金曜日)
3.05.自分が出来ると勘違いしたら、もう始末が悪い。
以前にも書いたが、
会社が大きくなるに連れて、
いつもに悩みになるのが「勘違い人間」の出現だ。
会社が大きくなってくると、
キチンと仕事が出来ている人間は、自然に役職が上がって行くのだが、
その人間の能力が、
その役職にふさわしく上がった訳ではなく、
本人はほとんど変わっていないのに、
自然に役職が上がっただけの場合が多い。
だから、その人はその役職にふさわしい能力を身につけなくてはと思って、
一生懸命努力するのならば期待通りだった訳で
そういう者がいるから会社が成長しても何とかなって行くものだ。
しかし、逆に、
役職が上がったことで、
あるいは会社が大きくなったことで、
周囲の自分に対する対応が変わったことに、
自分の存在が大きくなって、当然、能力も上がったと勘違いして、
努力もせずに、自分の能力が上がったものとしてふるまってしまい、
返って、成長もせずに、
ただ単につけ上がってしまう独り善がりの情けない者もいる。
会社の成長の歴史はそんな者との闘いの歴史とも言える。
会社の成長の歴史の中で、いつもそういう勘違い人間が出現するが、
外部の人間が、それに乗じて、
その人間をおだて、肯定して乗せるので、
勘違いが事実のようになって、元に戻る術を無くしてしまうことがあるのだ。
そうなったらほぼ絶望的で、
会社はそんな輩の目を覚まさせようとはするが、
多くの場合は勘違いの中に溺れて、そのまま埋もれてしまうことが多い。
勘違いしたまま落ちぶれ、老いさらばえて、果てて行く場合も多い。
大変残念ながら、そんなことも多い。