谷 好通コラム

2020年05月29日(金曜日)

5.29.世界中がお辞儀をし始める時

最近、コロナ以後の事業展開についてマジに考えることがあります。

新型コロナウィルス禍によってこれからの世の中がどう変わっていくのか。
緊急事態宣言が解除になって休業要請が撤廃されても、
その後の営業形態は大きく変わらざるを得ないだろう。
新型コロナウィルスは消滅した訳ではなく、
ある濃度で世の中に広がっています。

 

人間は、感染はしたが無症状のまま体の中に抗体が出来て、
症状が出ないまま終わってしまった人は、もうコロナに罹る心配もない。
そんな人は発症した人よりもはるかに多く、
イギリスのデータだと、無作為で抽出した国民の18%に抗体があったらしい。
つまりイギリスでは全国民の5人に一人が新型コロナウィルスな感染して、
そのほとんどの人が無症状のまま自分で体の中に抗体を造って、
自分で治ってしまい、もう二度とコロナで発症することはない。
若くて元気な人は、こういう人がほとんどなので、
コロナはそんなに怖がる必要はないようだ。

 

しかし、
例えば私のように歳を取っていたり、
若くても基礎疾患を持っていたりすると、
重症化して生命の危険があるということなので、
うっかり感染する訳にはいかない。
しかも、感染率は5人に1人なので、
本気でビクビクして、
ひたすら用心をするしかないようだ。
それは新型コロナ感染拡大の嵐が去った後でも同じことのようだ。

 

コロナに感染しても無症状のまま、
抗体が体の中に出来て治ってしまう(陰性になる)までの期間、
無症状であっも陽性のままの期間は、ウィルスを吐き出しながら元気なので、
無症状の無自覚なテロリストは、
彼らの多くは若くて、
すべての人の中の高い確率で現実にいるのだから
重症化の恐れのある人は、
そんな無自覚のテロリストから、ひたすら身を守るしかない。

 

そんな恐ろしい状態は、感染拡大の嵐が去った以後でも
確率が下がっているだけで、危険であることに違いはない。
だから、感染に対する自衛は、
新型コロナウィルスに対して有効なワクチンが開発されて、
世界中の人々にあまねく接種が行き渡ってウィルスがほぼ消滅するまで続く。

だから、それまで、多分数年の間は、
コロナ以前の生活に戻ることはなく、
手洗いとうがい、マスクの着用の生活は続く。
しかし
それはいいとしても、
ソーシャルディスタンスの確保はあらゆるものに影響を与えるのでしょう。
あらゆるスポーツとイベントから「満員の観客」が消え、
それどころか採算の取れる数の観客の確保はあり得なくなって、
すべてのプロスポーツと
エンターテイメントそのものが成り立たなくなるかもしれない。
オリンピックも人類の生活から無くなってしまうかもしれない。

 

世界中から「ハグ」と「キス」「握手」と「ハイタッチ」がなくなって、
日本のような「お辞儀」の文化にならざるを得ないかもしれない。

 

あるいは、
あらゆる業種から「接客」がなくなり、対面の「営業」もなくなり、
対面販売そのものが非現実的になると、
世の中、通販が流通を牛耳るのかもしれない。

 

密集、密接の公共交通手段がなくなって、
総自家用車時代が来るのか。

今の新型コロナウィルスが、
有効なワクチンで克服されても、
次から次へと、変異して強力になったウィルスが現れ、
あるいは人間は、
家畜に恐ろしいぐらい大量の抗生物質を気軽に使ったおかげで、
あらゆる抗生物質に耐性を持った菌が現れるのは時間の問題と言われている。
すると、
いつまでたっても、手洗いとうがいをして、
人類は滅亡するまでずっとマスクをして、
地球温暖化で熱くなった地表で
お互いに接することなく、ペコペコとお辞儀をしているのかもしれない。

 

こんなことを書いているとだんだん気が滅入ってきた。
やめた。
明日は、もっとポジティブに未来を考えよう。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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