2016年02月20日(土曜日)
2.20.過去、奴隷として虐待した人種を大統領にした圧倒的な”理性”
丸山議員が、「アメリカのオバマ大統領は黒人ですよ。奴隷ですよ。」
と、発言したことが問題になっています。
オバマ大統領を奴隷呼ばわりして侮辱したということらしい。
これは悪意を持った「あげ足取り」の恐ろしい例だと思った。
インターネットに出ていたこの発言の詳細では、
「今アメリカは黒人が大統領になっている。
黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。
奴隷がアメリカの大統領になるなんて考えもしない。
(アメリカは)それだけダイナミックな変革をしていく国だ」
これは本当にすごいことだと思います。
丸山議員はアメリカに対する尊敬を念をこう表現したのでしょう。
人種に対する”偏見””差別”というものは、
まるで理性とは正反対で、
単なる”嫌悪感”に基づいているだけの、何の根拠もない蔑視の感情です。
それをアメリカ人は、自らの権力の頂点である大統領に選んだのだから、
真に尊敬すべき”理性”の勝利と言えると思います。
昔、白人の多くは白人優越の価値感で、
アフリカに住んでいた黒人を、
肌の色が黒いというだけで人間と扱わず、大量に誘拐して、
奴隷という物と変わらぬ商品としてアメリカに連れてきて、
人類史上まれにみる残虐な扱いをしてきました。
白人は、黒人を、白人と同じ人間とはせず、
物として扱ったわけですから、これ以上の残酷な偏見はなかったわけです、
しかし、偏見の基になっている”嫌悪感”とは、
理性の反対側にある感情であり、
科学的に、倫理的に、白人と黒人が完全に同等であり、
完全に同じ人類であると証明されても、
感情としての嫌悪感はなかなか克服できません。
正しいかどうかよりも、先にキライなわけですから、
そのキライは中々変えることはできないものです。
その奴隷という人類史上もっとも大きな恥ずべき存在に対する偏見を、
アメリカ国民の多くの人が克服して、
そのオバマ氏の理性と正しい価値観と人間的魅力を認めて、
アメリカ国民二億人のみならず、
世界の警察官を自認するアメリカの、その権力の頂点の人に選んだのです。゛
この事実は、世界中の人が、
アメリカの理性によるダイナミックな変革力を称賛したものです。
アメリカ国民は、その昔、
人間を物扱いして虐待した奴隷と同じ人種の人間を
自らの大統領として選んだアメリカの”理性”を、
少なくともこのことについては、最大級の尊敬に値するものです。
今回の丸山議員の言葉は、
このことを言っていることは、
どのようにその言葉を聞いたとしても、まさに間違いありません。
まさか、
オバマ大統領を奴隷と同じだ。と侮辱したなんて、あり得ません。
丸山議員に悪意を持った因縁をつけているとしか言いようがありません。
多くの人に言葉を発すると、
中には悪意を持って聞く人がいて、
こんな見えすいたバカげたケチをつけられることもあります。
腹立たしいことですが、同じ言葉でも、悪意を持って言えば、
事実と全く反対の意味に、言い拡げられることも出来ます。
腹立たしいことですが、そういうことは必ずあります。