2016年02月17日(水曜日)
2.17.プロとアマの違いは無限なほどに深い。
仕事とは、相手の好きな事を、
相手の好きな時に、相手が喜ぶレベルでやる。
だから、その相手から報酬を得ることが出来る。
プロフェッショナルとは、一言で言えば、それでお金を稼げる人。
遊びとは、自分の好きな事を、
自分の好きな時に、自分が嬉しい方法でやる。
だから、そのためにお金を払う。
アマチュアとは、一言で言えば、それにお金を使う人。
ふとえば、
サーキットでレースカーを走らせる人、
つまりレーサーでも、
レースをやってお金を稼ぐプロと、
レースをやるためにお金を使うアマチュアでは、明確な違いがある。
プロは、レースに出て、
自分が勝つところを観客に見せて、
そのレースカーのメーカーあるいは、
車に貼ってあるスポンサーの宣伝をして、それが宣伝になって、
相手に役に立つからお金をもらう。稼ぐ。
勝てるプロは莫大な報酬を得るが、
勝てないプロは、誰も彼を必要としないのでいずれ居なくなる。
その差そのものは少ししかないが、結果の差は大きい。
アマチュアは、レースカーを走らせて、
自分が勝つと自分が嬉しいから、
あるいはそれを観客に見せて、自分が気持ちいいから、
レースの為に自分でお金を払う。
一つの現象として、
プロはアマチュアにドライビングテクニックを教えて、
アマチュアを今よりもっと速く走らせることが出来る。
だから、プロはアマチュアのためになるから、アマチュアからお金を稼ぐ。
すると、アマチュアはそれなりに速く走れるようになって、
プロの速さに近づくことは出来るが、
アマチュアは決してプロより速く走れるようにはならない。
その速さの差は、それほど大きくないが、根本的な部分で決定的な差があり、
どこまで行っても、決して埋まることの無い深い差がある。
その証拠に、プロがアマチュアから教えられることは決してない。
これは、ゴルフとか野球とか、
どんなスポーツにも言えることで、
そのスポーツをきわめて、金を稼ぐプロと、
自分のためにやってお金を使うアマチュアの差は、
近そうで、永遠の差と言ってもいいくらい遠い。
あるいは、いかなる趣味とか、
あらゆるゲームのような事でも言えることで、
金を稼ぐ人と、そのためにお金を使う人とは、
どうしようもなく深い差がある。
だから、プロになりたいアマチュアは、
金を稼ぐ別の手段を仕事として行いながら、
金を稼ぐレベルにまで技を磨こうとする。そういう人はものすごく多いが、
プロにまで自らを磨きあげられる人はほとんどいない。
なぜならば、その事について、その人は一人のアマチュアでしかないのだから。
それを夢として持ち続けるのは、本人の問題だから、いいのだが、
本当のプロは、すでに他人から見出されて、プロになっている。
プロになろうと、お金を使って頑張っていること自体が、
プロを支えているアマチュアの一人そのものであるから。