谷 好通コラム

2016年02月05日(金曜日)

2.05.闇夜は自らが造り出した魑魅魍魎を憎む時間、逢魔が時

熱が出てからの二日間は、
昼も夜もダラダラと眠っていました。
よくこれだけ眠れるものだというくらい眠りました。
だから三日目の昼間は、しっかり起きていたのですが、
その日の夜、つまり昨晩はずっと眠られないままベッドでゴロゴロしていました。

 

そして深夜2時過ぎ、
「逢魔が時(おうまがどき)」がやってきました。
普段のどちらでもいい事柄に、余計な被害妄想が加わって、
身勝手な感情が入り混じったネガな気持ちで悶々となります。

 

こんなに眠れない夜は久しぶりです。

 

「逢魔が時」とは、
闇夜の中で、人の心が魑魅魍魎(ちみもうりょう)と出会う時。
その化け物や怪物は、人の心の中で
脅し、害を与えんと、恐怖に陥れ、人の心に憎しみを掻き立てる。

 

大昔、人が洞窟に住む原始の時代。
自らの身を守る文明の力を何も持たない原始の頃の闇夜は、
人は洞窟の中で身を寄せ合って、野獣に襲われる恐怖に耐えるだけだった。
恐怖は妄想を生み、ありもしない化け物や怪物、魑魅魍魎を妄想し、
人はその恐怖と闘うために、憎しみを生み出した。

 

深夜とは、人の心が魔物と逢う時であり、憎しみに身を焦がす時もある。
深夜の「逢魔が時」。

 

人の心には「陽の光」が必要です。
陽の光が無い闇夜は、
人の心に恐怖と憎しみを生みますが、
太陽の光がふりそそぐ「昼間」は、
何もかもが輝いて明るく、さわやかで、
人の心に愛情とやさしさを作り出します。
でも、みんなが活発に動くので、時間もすごく短く感じられます。

 

陽の光が恋しくなるのは、特に冬ですね。
光が注ぐ日の間の時間が短く弱い冬の季節は、
2月ともなると、じきに来る3月の春が待ち遠しくなってきます。

 

もうすぐ春です。
陽の光のやさしさを取り戻さなくてはなりません。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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