2020年05月15日(金曜日)
5.15.新型コロナウィルス禍は、自家用車復権の流れになるか
今は、コロナ禍のせいで、いろいろなことが変わっている。
たとえば機関投資家に対するIR(インベスターリレーション)も、
以前は、取材を受ける側の人が東京に出かけて行って、
機関投資家に対して一対一の面談で、
取材を受け説明をするのが当たり前でしたが、
今は人と人との接触を極力減らすために、
「電話会議」で、取材を受けるのが当たり前になってきた。
以前も投資家が海外にいる場合などは、電話での取材もあったのですが、
今ではほぼ100%この方式です。
電話での取材は、最初のころは、
なかなか意思が伝わらなくて苦労したものですが、
慣れてくると何の不自由も感じず、
意思の疎通も十分で何ら不自由を感じないものです。
かえって、今迄のように出かけていく手間と時間が要らなくなったので、
投資を受ける会社側としては、大変便利になりました。
上場会社としてIRは精力的にできるだけ多数の投資家にしたいものですが、
地方の会社はそのたびに東京に出かけて行かねばならず、
拠点が関東にある会社に比べて、ある意味、ハンディであった訳ですが、
誰もが電話取材で済ませられるということになれば、
地方の会社であることのハンディはなくなって、
地方の活性化にもつながって良いことだろうと思っています。
当社は第3四半期決算を5月11日に開示したので、
そんな電話でのIRを、
このごろ活発に受けています。
今日も、電話取材を受けたのですが、その中で面白い話を聞いた。
「KeePer技研株式会社としては、
新型コロナウィルス禍からどんな影響を受けているか。」がテーマで、
私は、
「もちろん、みなさんの仕事が出来なくなって所得が減るので、
KeePerのサービスを受けるにもその源泉が減ることはマイナス面はあります。
しかし、
今乗っている自動車を新車に変えようと計画していた人が、
経済事情が許すようになるまで今の車を「もう〇〇年乗り続けよう」と思って、
気分転換に今の車をリフレッシュするためにKeePerを施工する人が増えて、
リーマンショックの時もそうでしたが、
景気が悪い割にはえらく忙しくなったことがありました。
だから、今回もそんな傾向があるのか、少し忙しくなっています。」
と答えた。
この話は、投資家さんもすでに私のブログか何かでお読みになっていたようで、
同意をいただいたのです。
それとは別に、
投資家さんは、こんな話をされた。
「今回の新型コロナ禍で、都会の人はみんな
電車とかバスなど公共交通機関に乗らなくなった。三密が怖いからです。
乗車率数%にまで落ちています。
その代わりに自家用車に乗る人が増えて、
特に都会にあった「車離れ」が、
大きくマイカー所有の流れになったのではないでしょうか。
そしてさらに、
カーシェアなどは人と共有の車は怖いので、
自分あるいは家族専用の車、つまり自家用車復権の流れです。
これは、KeePer技研としては、プラスの影響になるのではないでしょうか。」
という話です。
これは私も「目からウロコが落ちた」で、大変納得したのです。
これだから私はIRが大好きです。
IRで、こちらの考えを一生懸命話して説明すると、
それに対しての投資家としての見方、意見を聞けるので、
ものすごく役に立つだけでなく、
まったく客観的な立場からの見方を教えてもらえるので、最高です。
しかし、このIRでは、もう一つ感心した話があったのですが、
感心してばかりで、メモにも取らなかったので、
どうしても思い出せないのです。
こういう時は、メモを取らなかったことを悔やむのですが、
しかし、
以前から私は基本的にメモを取りません。
メモを取っていると、
その人の話をきちんと全てを聞くことが出来ないのと、
自分の意見を考えられないからです。
よく会議に参加していても、
メモを取っているばかりで、自分の意見を何も述べない人がいますが、
そういう人は、
会議の中でなんの役に立つこともなく、
ただ”いる”だけで、自分にメモが残るだけになってしまいます。
会議には参加するのではなく「参画せよ」と言いますが、
参画とは質問したり意見を述べる事であって、ただメモを取る事ではありません。
しかしメモを取る事自体がいけない事ではなくて、
メモを取っているだけではいけないのです。
しかし、いつもそう言っているのですが、
聞いたことを忘れてしまった時には、
メモを取っていない自分を恨めしく思うこともあります。