谷 好通コラム

2015年11月09日(月曜日)

11.09.キーパーコーティングの犠牲被膜としての意味

私達がキーパーコーティングの宣伝をする時、
新車で施工すると新車よりも美しくなると言います。
これは決してオーバーな表現でもなく、誇大広告でもありません。
車を左右に半分に仕切って、
たとえば、片側だけにクリスタルキーパーをかけると、
クリスタルキーパーを施行した側の艶と、そのままの側の艶では、
どなたの目で見てもはっきり判る「艶の差」があります。
明らかにクリスタルキーパーをかけた側の方が艶があり、色も濃く見えます。
これは、車の塗装の表面の凸凹を十分埋める厚みを持った透明な膜が、
塗装表面を覆うと、こういう現象が起きます。
また、これを化学的に安定的な無機質のガラス質の膜で作るところに
キーパーコーティングの特徴があるのです。

 

実際に実験してお見せすると、
どなたもが納得されることですが、
それを見て、しかし、
「こんなにいいものなら、自動車の製造工場で初めからやっておけばいいのに。
その内そうなって、カーコーティングなんて要らなくなるんじゃない?」
と、考えられる方も多いと思います。
実際にそうおっしゃる方もいます。

 

でも、そうではないのです。
車の車体を守り、美観を作り出しているのは車体表面の「塗装」ですが、
その塗装は時代とともに発達して、
今ではほとんどの車の塗装には色に関係なく、
一番上の塗装表面に「透明な塗装」を塗って透明感のある塗装になりました。
この透明な塗装を「トップクリア」と言います。

 

そのクリアを硬度の高いもの、
つまり硬い塗装にして傷つきにくくしたり、
逆に、柔軟かつ高密度の塗装で、
表面に傷がついても、自分でその傷部分が膨らんで埋め修復してしまう、
「傷自己修復機能塗装」という魔法のような塗装まで出来て、実用化されています。
塗装は、発達して優れた美観を持っただけでなく、
フッ素樹脂塗装のように「汚れにくい機能」を持たせた塗装など、
色々な機能を持った塗装が出てきていますが、
それでも「車は汚れ続け」「塗装は傷つき続き」美観が損なわれます。

 

塗装はそれ自体をどんなに強くしたり、機能を持たせても、
紫外線や摩擦、酸性雨、油性汚染物質などで、
遅かれ早かれ、徐々に汚れ、痛んでいきます。

 

そこで活躍するのがキーパーコーティングです。
塗装の上に塗られて、塗装の身代わりとなって、環境からの攻撃を受け止めて、
塗装の身代わりに汚れ、
塗装の身代わりとなって摩擦を受けて傷つき、
ある程度の汚れと傷を受け止めたら、
「再施工」で、膜もろとも入れ替えられて、
塗装の上には、また新しいクリスタルキーパー膜が形成されて、
「美観」を作り出し、塗装と共に車体を守ります。
これがカーコーティングとしてのクリスタルキーパーの役目です。

 

言い方を変えると、
キーパーコーティングを始めとするカーコーティングは、
塗装の上に塗られて、
塗装が受けるあらゆる攻撃を、
自らが犠牲となって受けて、傷み、劣化して、
ある程度痛み劣化したら、
「繰り返しの施工」で、入れ替えられる。
入れ替えは、塗装にまったく悪影響を与えず、簡単に出来なければならない。

 

キーパーコーティングとは、
塗装にとっての「犠牲被膜」であり、
自らが犠牲になって塗装を守り、
自らが汚れ、傷ついたら、
塗装に悪影響なく、破膜が簡単に、何度でも、入れ替えられて、
車全体の美観を、長く守る。

 

キーパーコーティングとは、
すなわち「犠牲被膜」と言えます。
自動車が長年に渡って使われていく過程で、
自らを犠牲として汚れ、痛んで、
その末に入れ替えられて、
元々よりもすぐれた美観を作り出していく「犠牲被膜」と言えます。

 

だから、キーパーコーティングは、
新車を作る製造工場で1回だけの施工をするものではなく、
自動車が使われていく過程、
普段の生活の中で繰り返し施工され、
繰り返されることによって役に立っていくものなのです。
だから、
新車の製造工場で施工されるものではないのです。

 

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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