谷 好通コラム

2015年10月15日(木曜日)

10.15.上から話していると、自分が偉くなったような気がしてくる怖さ

昨日はある経営コンサルタント会社が主催の研修ツアーで
約30名の経営者の方が私どもの会社に来られて、ラボ店舗を見学され、
トレーニングセンターで1時間半、講義の形で私が話をさせていただきました。

 

IR用の資料とさらに手を加えたパワーポイントで話をしたのですが、
皆さんが座っていらっしゃる席より一段高い位置に座って
大きな声で一生懸命に話をしている間に、
自分が偉くなったような気になっている自分を感じ怖くなりました。
複数の人を相手に、上から話をしていると、
その位置関係だけで、自分が上位に立っているような錯覚をするのでしょうか。

 

技術研修をしている若いスタッフ達に、
「インストラクターみたいなことをやっていると、
皆さんが自分の話を熱心に聞いてくれるので、
自分が偉くなったような気になってしまう人が多い。
・・・・勘違いをするんじゃいぞ。」と、
繰り返し、繰り返し言っています。
その自分自身が、
政治家のように上からたくさんの人に、上から、
自分の言葉に酔ったかのように演説をしていることに、ふと気が付くのですが、
本人は、聞いていらっしゃる皆さんに対して良かれと思って話をしているので、
ブレーキが効かず、そのまま自慢話のように終わってしまいます。

 

終わって、
しばらくしてから、自己嫌悪に落ち込むのですが、
もうどうしようもありません。
何故、ああいう時に、冷静に謙虚な自分になれないのか、情けないことです。
つくづく、自分は小物だなあと思います。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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