谷 好通コラム

2015年10月10日(土曜日)

10.10.居抜き物件を改造するには。

キーパーLABO店舗は、少なくとも直営店においては
更地に新築で造るケースが約50%。
すでに建物がある物件に改装を加えて造るいわゆる「居抜き」物件が約50%で、
残りの約30%が元ガソリンスタンドの建物で、
残りの約20%が、
「靴屋(宝塚店)」
「カーディーラー(半田店)」
「整備工場(世田谷店)」
「倉庫(上溝店・札幌店)」
「中古車店(足立店・豊田店)」
「コンビニストア(新涯店)」
と、
いろんな業種の店舗建物を工夫して、改造してキーパーLABOに仕上げています。
今後は、このケースが全体の半分以上を占めてくる予感があります。

 

私は、この色々な店舗の居抜き物件を改造することが大好きです。

 

もう空家になっている店舗の建物が、
キーパーLABOに改装なった時にどんな店舗になるのか
元々の業種の建物のイメージにまったくとらわれず、
新しくキーパーLABO店舗としてのイメージを膨らませるには、
頭の中の自由度が発揮されなければ出来ない場面です。
機能としてのキーパーLABOだけではなく、
お客様の目線になって、この店舗建物をどんなキーパーLABOにすれば、
どう感じるのか。共感性を最大限に発揮すべき場面で、
これが出来るか、どうかが、
「居抜き物件」を活かすことが出来るかどうかの境目です。

 

居抜き物件は、水道、電気などのインフラ、
外構などもほぼそのまま使うことが出来て、
建物の基礎も、骨組みもほとんどそのまま使うことになるので、
新規キーパーLABOを開店する為の費用は、
更地に新築を経てることに比べて、高くても約半分で済みます。
さらに、建築の為の申請も要らず、構造計算も要らず、
新築に比べると、計画してから開店までに非常に早く出来あがります。
だから、今後の新店戦略を組み立てていくには、
いかに居抜き物件を活かして行けるかどうかが大事な要素になります。

 

しかし、居抜き物件を、
まさかというような発想で、
なるほどという結果を作り出すには、
この発想のあり方とか、コツは独特のものがあり、
これを伝えるのは非常に困難です。

 

100%受け入れた上で消化できる能力がある相手にでも、
なかなか教えきれるものではありません。
ましてや、
これは、すべてにおいて言えることですが、
「もう分っている人」は、吸収し、消化する前に、自己主張で反発をするので、
伝える前に闘うことになって、
伝えるどころではなくなります。
この闘いは永遠のテーマであり、終わりのない絶対的な壁です。
しかし、これが、自分しか解からない孤独なジレンマかと思っていたら、
意外な人が、意外にも理解していて、それを知った時、
不覚にも、思わず涙ぐんでしまったことが、ありました。

 

イオンタウンの方にもその改造が好評であったと聞きました。
今日新規オープンの「キーパーLABOイオンタウン彦根店」。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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