2015年07月20日(月曜日)
7.20.スーパーGTより興奮した、面白いIPS耐久レース
今、東名高速の三ヶ日JCTあたりの渋滞につかまってノロノロ。
富士スピードウェーからの帰りです。
関谷さんが主宰しているIPS(インタープロトスポーツ)の、
特別戦としてプロとアマのドライバー合同の2時間耐久レースがありました。
いつものIPSレースのシリーズ戦は、
プロドライバーとアマチュアドライバーが別々で、
十数周のスプリントレースを行うのですが、
今年は初めて、特別戦としてプロとアマのドライバーが交替でドライブし、
一つの約50周ミニ耐久レースを戦うことになったのです。
私達の車は「#37 KeePer IPS-01」という車名。
ドライバーはプロドライバーが中山雄一選手、
彼は、今年最初のスーパーGT岡山戦のGT300クラスでデビューウィンした若手です。
この時は、平川亮とアンドレア・カルダレッリで#37 KeePer TOM‘S RC Fが、
GT500クラスで優勝、平川亮はGT500デビューウィンでした。
この二人の若手は、
昨年、この#37 KeePer IPS -01で、
スーパー耐久レースに出場しており、
見事st1のクラスでシリーズチャンピオンになっています。
この時の予備ドライバー(Cドライバー)として、
KeePer技研㈱の畠中常務が登録され、一緒に練習をしてきました。
そして今年、
中山雄一選手は、スーパーGTの300クラスとスーパーフォーミュラ、
他の車でスーパー耐久に出て、
このIPSレースシリーズには、畠中君と組んで出場しています。
プロドライバーの中山雄一選手に対して、
アマチュアは「ジェントルマンドライバーと呼ばれていますが、
この畠中修選手です。
畠中君は会社が株式上場したこともあって、
レースに関るタイヤ代から燃料代、走行代まで、自分の分は
きっちり個人で支払い、公私混同がこれっぽっちもないように出場しています。
先日、ストレートエンドでスピンして車の前部が破損した件も、
100%個人持ちで修理をしました。
さて、前置きが大変長くなってしまいました。
今日のレースです。
ジェントルマンドライバー(面倒なので単に『アマ』と呼ぶ)が、まずスタート。
約25分走って、そこから10分以内にピットインして、
プロにドライバー交替と燃料補給、
この作業に”12分かける”という枠をはめて安全なドライバー交替を図ります。
そしてプロドライバー(中山雄一選手)が約1時間走って、
また同じような要領で、もう一度アマドライバー(畠中修)に交替、
15分から25分を走ってゴールという変則レースです。
1日だけで行うレースなので「予選」はありません。
前のレースのジェントルマンクラスの成績順を、スタート順にします。
畠中修選手は、前のレースで3位だったので、
3位からのローリングスタートです。
私達は1コーナーの観客席に陣取っています。
スタートから最初の第1コーナーまでのブレーキング競争では、
畠中選手は本当に勝負強く、
他の選手より5mから10m先まで、ノーブレーキで突っ込んでいきます。
インを突いて、あっという間に3位⇒2位に上がりました。
その後もトップを行く車を激しくプッシュして
5周目ぐらいでしょうか。
とうとう畠中修選手はトップに躍り出て、
何と徐々に2位を引き離し始めたではありませんか。
私達はもう、
すでにテンションがピークにまで上がって、
訳の分らないことを大声で叫びまくっています。大興奮でした。
やがて、ピットイン、ドライバー交替の時間がやってきて、
私達はピット作業が見えるグランドスタンド前まで移動し、見守ります。
ピットインは非常にスムーズで、
まったく問題なく給油と、中山雄一選手への交代が済み、
12分の枠を待って再スタート。
畠中選手がピットインした時点のリードをそのまま保ってのコースインです。
ところが、2周したところで、
突然、中山選手がドライブスルーペナルティーをさせられたのです。
アマドライバーがピットインするタイミングが、早すぎたというのです。
これは畠中君が悪いわけではなく、
ピットクルーの全員がルールを、レース主催者と違う解釈をしていて、
その指示通りに畠中修選手はピットインしたのです。
それはバカバカしくなるような内容なので、説明は省きます。
いずれにしても、
このドライブスルーペナルティーで、
中山雄一選手はトップから約30秒の差の5位にまで下がってしまいました。
訳の分らない私たちはピットまで「そんな馬鹿な」と、
「どうしたんですか?」言って行きました。
私達はもう、これで諦めたつもりになっています。
30秒差はいくらなんでも大きすぎます。
しかし、
中山雄一選手のお母さんがピットいて、
「今、ゆういちがファステストラップを連発して、どんどん追い上げています。」
そう聞いて、モニターを見たら、
文字通り一番速いタイムを毎周!出して、
いつの間にか3位にまで上がってきています。
これはイカンと、また、グランドスタンドに行って、
生の#37の追い上げを見に行きました。
これも大興奮です。
中山雄一選手は、本当に速かった。
毎周、前の車との間を詰めて行って、
とうとう、畠中修選手への交代の前の周には、トップに出ました。
もう、
喉がガラガラです。涙が出てきます。
今度のドライバー交替は、まったく問題ありません。
畠中修選手がトップで出て行って
2位以下を徐々に引き離しながら集会を重ねます。
最後の周まで、私たちは
「こらー、スピンすんじゃねえぞ。」とわめきながらも、
#37は、とうとう感動のチェッカーを受けます。
一人前にも、
ピットウォールのみんなにライトを点滅させて、
堂々のトップのゴールイン、チェッカーフラッグです。
こんなに興奮して、叫びまくったレースはありません。
観客がほとんどいないので、わめいても迷惑をかけないので、ですが、
中山雄一選手はとにかくすごく速いです。
頭が良くて、セットアップ能力もすごいみたいです。
今まで応援してきて本当に良かったと思います。
また、畠中修選手も、すごいです。
アマチュア選手としては、なかなかすごいです。
勘違いしないことを祈りますが、
こいつは本当に速いレーサーになりました。
中山雄一選手の教え方が上手い。このことに尽きるのでしょう。
この日,着いてきてくれた二人の彼の子供と、
お姉さん夫婦とその二人の子供(おいっこ)、
そして二人の部下の前で、
めちゃくちゃイイかっこ出来た畠中修選手でした。
大興奮のIPS特別戦でした。
レース前にトークショー!?に出演しているバカ野郎状態の畠中修選手。
レースが始まって約50周。
興奮のドラマがあって、チェッカーを受けて、
帰ってきた畠中修選手を、報道陣の前で中山雄一選手が抱きしめる。
表彰式。
中山雄一選手と、畠中修選手。その間にオサムJr.の「ひかる」君。
右には、私と同じように叫んでいた坂本さん。
二人の子供とテレビ取材を受ける。
何とかいう元バレーボール選手の美人キャスターからインタビューを受ける。
メカニックの人たちも本当に喜んでくれました。
ありがとうございました。
何のレースにも来てくれているKeePerファンの男の子。名前を今度聞こう。
畠中一族。
義理のいとこの村藤君。お姉さんの婿さん小林君。
その男の子と女の子。(名前を聞き忘れました)
お姉さんの邦ちゃん。
そしてオサムの子、光(ひかる)君と優芽ちゃん。・と、おさむ。