2015年06月24日(水曜日)
6.24.すごくツラク、長かった一夜。
無呼吸症候群の検査(PSG検査)を受けようと思ったのは、
連れ合いに「お父さん、イビキが止まったよ。30秒くらい息をしなかった。」
と言われたことがきっかけでした。
ところが、もう一つ大きなモチベーションがありました。
KeePerの知恵袋である酒井さんが、
このPSG検査を受けたことがあり、
その結果、無呼吸症候群であることが判って、
CPAPという治療器具を着けて寝たら、無呼吸が治り、
ぐっすり一晩目が覚めることなく眠れて、
「朝、子供の頃の、あの爽やかな寝覚めを久しぶりに味わった。」と、
酒井さんがおっしゃるのです。
「子供の頃の、あの爽やかな寝覚め・・」とは、
何とも魅惑的な言葉ではありませんか。
年齢を重ねるたびに、
体のどこかが衰えてきて、
鈍くなってきている身としては、
「子供の頃の、あの爽やかな・・・」が得られるとしたら、
これはアンチエイジングの一つの極致ではありませんか。
私はこの話を聞いて、検査を受け、
治療を受けて、その「子供の頃の、あの爽やかな・・」を
ぜひ味わいたいと思ったのです。
これが、一泊入院してPSG検査を受ける大きなモチベーションでした。
PSG検査とは、
「脳波」や「心電図」「呼吸の流量」「血中飽和酸素濃度」などなど、
約30本のセンサーとコードが
頭を中心に、鼻と顎の下など、体中に、
ベタベタとテープで取り付けられ、
まるでミイラのような風体で、
ベッドに転がって眠るのです。
そして眠っている状態を赤外線暗視カメラで監視されながら、
約30個のセンサーで計測されるのです。
しかし、こちらは、
まるでミイラのようにテープとセンサーだらけになっているので、
まともに眠れたものではありません。
午後8時半からセンサーを取り付け始めて、約1時間、
やっと取り付け終わって午後9時半にベッドに入り、
「眠って下さい。」と、言われても、
まったく眠気など来る訳がありません。
午後10時、11時、12時、午前1時、2時と、
まるでミイラ状態で、ゴロゴロと寝つけず、
つらい時間が長く、長く続きます。
それでも2時を回ったくらいから、フッと意識が無くなる場面があって、
少しの時間ずつ寝ているような飛び飛びの時間が続き、
午前5時に、検査が終了しました。
なぜ午前5時に終了なのかは分りませんが、
看護士さんがやさしく「センサーを外します。」と言われると、
地獄の底から救い上げられるような気がします。
ほとんど寝ていませんが、
2時以降は少しずつ寝たような気がします。
検査のための計測は出来たでしょう。
センサーを取り付けるために付けたクリームをシャワーで洗い流して、
午前8時までベッドでうとうとして、食事をして、
検査の仮の結果を先生から聞きます。
本当の結果は、計測の解析に一週間かかるそうなので、
本当の診断はそれからで、今回は「仮」の結果だそうです。
とりあえずの診断では、
8時間のうち「睡眠」に入ったと計器に記録されたのは合計約240分。
最初の頃、全然眠れないと思っていた時間も、
断続的に短い睡眠に入っていました。
本人はずっと起きているつもりでも、フッ、フッと眠るのですね。
その逆に、
少し眠れたと思っていた後半もやはり断続的な睡眠でしかなく、
その合計が8時間中、約240分(約4時間)だったということです。
計器によると、寝たり起きたりで半分の時間を寝ていたことになります。
そして、
呼吸が停止し、無呼吸の状態に入ったのが120回!
呼吸が止まりそうになった半無呼吸が123回!だったのだそうです。
240分の断続的な睡眠は、
120回+123回=243回の無呼吸と半無呼吸で断続されていたのです。
1分に1回無呼吸になるとは忙しい無呼吸です。
この回数は、
1時間(60分)で30回、
240分ならば120回で「重症の無呼吸症候群」だそうで、
とすると、
私の場合は、「重症×2倍」の無呼吸症候群だということになります。
先生いわくは「相当にひどい・・・」とおっしゃっていました。
しかし無呼吸症候群には、CPAPという特効器具があります。
CPAPとは喉に空気を流し込んで気道を拡げて、無呼吸状態の無くすもので、
先の酒井さんが、これを使ったら、
「朝、子供の頃の、あの爽やかな寝覚めを久しぶりに味わった。」と言う
その器具です。
無呼吸症候群はひどいと言っても、
気道を確保すれば解決するので、マウスピースとかCPAPとかの器具があり、
無呼吸症候群は、薬なしで解決できるのです。
最高です。
ここまで、こんなひどい無呼吸症候群であって
寝不足で、頭が冴えていなかったはずなのに
ここまで、やって来れたのですから、
これで、
CPAPを使って私の頭が冴えわたったら、
またしばらく今よりハイパワーでバリバリと仕事が出来ます。
最高です。
しかし、それにしても、
今回の無呼吸症候群の検査(PSG検査)は、
”つらかった”という意味で、
私の一生の中でも、
相当上位にランキングされる”本当につらい”一夜でした。
まるでミイラになったかのように、
ツライ、長い一晩でした。
(写真に写っているコードはほんの一部で、全部で30本のコードでした。)