谷 好通コラム

2015年04月12日(日曜日)

4.12.キーパーコーティングが最高に上手くなる方法

長い時間を使ってキーパー技術コンテストが行われ、終わりました。
1,200人余りの人が実際にクリスタルキーパーを、
競技の車に施行されたわけですが、
選手はその何倍、何十倍、何百倍もの台数の車で練習をしてきたはずです。

 

クリスタルキーパーを含め
キーパーコーティングの練習とは、
普段の施工作業そのものに他なりません。
お客様のお車にキーパーコーティングを施行する時、
一台、一台、いかに真剣に、いかに集中力を持って、
いかに本気でお客様のお車をキレイにさせていただくか。

 

キーパーコーティングの施工技術そのものは、
決して難しいものではありません。
ピュアキーパー、クリスタルキーパー、ダイヤモンドキーパー、
それぞれ一日から二日の技術研修で、
その施工方法のすべてを覚えることが出来ますし、
その技術を正確に実施すれば、正しくキーパーコーティングを施行できます。
一台一台、正確に手を抜かず、忘れず、キチンと施行すれば、
お客様が期待した以上のレベルでお車をキレイにすることが出来ます。

 

しかし、何台も何十台も、
それぞれに違った形の車、あるいは状態のお車を
正確に施工続けることは難しいことです。

 

上達した技術とは、
どんな車がどんな状態で来ても、
その技術者が特に緊張感を持たずに、普段の気持ちで施行して、
お約束した時間で、疲れずに、
いつも完璧にお車をキレイにすることが出来ます。

 

上達した技術者の施工作業とは、
作業の手順が正しいだけでなく、
まずケミカルを付けた専用のスポンジや、拭き上げのクロスが、
ボディにきちんと密着して接していて、
スポンジやタオルに隙間が出来ることなくボディ全体を舐めていきます。
また、その動きにも密に隙間がなく、
だから、もれなく塗れるし、力が均等なので、ムラが出来ることもなく、
塗漏れも、ムラも、拭き漏れも出ません。
完全にコーティング被膜がボディ全体を被って、
キーパーコーティングの能力を100%発揮させます。

 

さらに、塗りにおいても拭き上げにおいても、
特に拭き上げにおいて、一度タオルが通って拭き上がっているのに、
意味もなく無駄にタオルで何度も拭いてしまう、
いわゆる無駄拭きをして、
時間が余分にかかってしまうと、
余計な時間がかかるだけでなく、
何度も余分に拭かれた後は、意外ときちんと拭かれていないものです。
キチンとしたキレイさは、早く施工が出来る人ほどきちんと実現しています。

 

きちんとキレイにすることを、商品品質を高めると言い、
キチンと約束の時間で作業が終わることを、時間品質を守ると、勝手に言っています。

 

商品品質と、時間品質は、技術が上達すればとキッチリ両立します。
「上手いは、早い。」は、いつも、誰でも成り立ちます。

 

では、技術が上達するためにはどうするのか、
どう練習するのか。

 

店舗の社用車で何度もケミカルなしで練習するのか。
これは、技術を覚えたばかりの初期に行うことです。いつまでもは出来ません。
次に、
ベテランの先輩と一緒にお客様のお車を作業させてもらい、
先輩の作業チェック、仕上がりチェックなど指導を受け、
ベテラン先輩の商品品質を確保しつつ、作業の一部を手伝う形で練習します。
技術検定を受け、認定を資格を取って、
自分で施行が出来るようになってからが本番です。

 

技術の習熟とは、違った形の、違った状態のお車を、
お客様のお車を、何台も、何十台も、真剣に集中して、
キーパーコーティングを施行することに尽きます。

 

指の先にまで気を配り、
腕の動き、体全体の動きに神経を配って作業をし、
コーティングケミカルが塗られたボディに塗漏れ、
クロスで拭き上げられたボディに、吹き漏れ、ムラがないか、
忘れた所がないか、
目に神経を集めて、集中力を持って確認し、
無駄に手を動かさず、確実に一発で決めて・・・・
そんな集中した施工が、一番の練習になります。
練習は、練習でしようと思っても練習になりません。
本当の練習は、真剣勝負、本番の集中した施工作業そのものです。

 

それによって、
お客様のお車を、本当にキレイに、素早く出来て、
お客様に喜んでいただき、
お金までいただいて、
最高の練習が出来る訳です。

 

そんなことが、何台も何十台も施工をして、
何気ないそのうちの一台でも、
「上手くて早い」隙のない完璧な一台になっているはずです。

 

残念ながら、
仕事をやらされている人は、いやいや施工をしますので、
何百台のコーティング作業をしても、
その一台一台から学習するものがないので、
まったく上手くなりません。下手です。
下手な施行には、お客様もリピートはしません。

 

コンテストに出で来るような選手たちは、
特に勝ち上がってくるような選手たちは、
普段の一台一台のお客様のお車を、
いかに真剣に施工しているという人達なのでしょう。
それは、競技のものすごい真剣さで判ります。
決勝では3台ものテレビカメラに囲まれながらも、
まったく動ずることなく作業していたのは皆さんの自信でしょう。

 

日本国中のキーパー技術者が、上手い早い技術者を真剣に目指します。
だからキーパーコーティングが日本国中のお客様に支持されていく理由です。
それが、キーパー技術コンテストの”目的”です。

 

だから、約1,200人が競技して最高に喜んだのはただ一人、
あとの約1,200人-1人は、全員悔しい思いをしました。

 

たぶん一番悔しかった決勝で2位だった細沼選手。
でも、彼が、上手くなるパワーを一番大きく勝ち取った人なのかもしれません。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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