2020年04月05日(日曜日)
4.05.不本意かつ無自覚なテロリストにしない為に
新型コロナウィルス禍の恐ろしい部分は、
一つには、感染しても重症になる者が感染者の10%に満たず、
90%の感染者が無症状、つまり、何ともなく元気であるか、
軽症、つまり、ただの風邪程度でしかないという事。
そして、もう一つは
重いにしろ、軽いにしろ、症状がほとんど無いにしろ、
感染してから、発症するまでに、あるいは「陽性」と出るまでに
数日間、あるいは最長12日間もかかるということ。
つまり、空白期間が長いという事。
そしてもう一つ、決定的なのは
その空白期間にある感染者も、
他者にウィルスをうつす力、感染力がある事。
つまり、ある時、
不本意にも”感染した”が、元気であって、
だから本人は感染したとは思わずに、元気に勉強し、働き、元気に遊んで、
本人が気が付かない間に、たくさんの人にウィルスをばらまいて、
うつしてしまい
無症状か、軽症のまま、体の中に「抗体」が出来て、自分で治ってしまい、
本人はそのことに気が付かない。
それが、多くの感染者であって、
軽い症状の自覚のある感染者も入れて、90%もの人。
しかし、10%の人は、
例えば老齢者であり、糖尿病患者であったり、基礎疾患を持っていて
そんな人は、感染後、重症に陥って人工呼吸器がなければ生きていられず、
人工呼吸器をつけても短期間で死に至り、
その死に目にも家族ですら会えず、
死後、死骸にすら会えない悲惨な結末となる。
この新型コロナウィルスの怖いところは、
100人の感染者が発生したら、
10人は、
重症化して大変な目に合うか、悲惨な死を迎えることになるが、
90人‼は、
元気で、自覚症状も少ないか無いまま元気に動き回ってウィルスをまき散らし、
無自覚のテロリストと化して、その末に、自力で治ってしまう。
つまり、
100人の感染者が発生したら、
10人がそのウィルスに負けて病むか、死ぬが、
90人は概して若者であり、
無自覚のテロリストとなってウィルスをまき散らし、自分で治る。
うつされても元気で
ウィルスをうつし、感染症を拡げる元気な人の方が、
うつされたことによって弱り、活動しなくなる人の9倍もいるのだから、
だから、感染爆発が起きるのであって、
この感染爆発を未然に抑え込むには、
この無自覚の元気なテロリストを抑え込むことが唯一の方策だ。
だから、私たちに出来る事は、
マスクをかけ、手を洗って、人との接点を減らし遠ざけて、自分を守る事と、
それ以上に、
外見からは全く分からない無自覚のテロリストに、
マスクをかけさせ(これはすごく効果があるらしい)、
手を洗わせて(これも効果が大きい)
人との接点を減らし、遠ざけて、まだ無感染の人たちを守る事だろう。
重症になる確率が極めて低いからと言って、
このウィルスを怖がらない者たちを、
不本意にも、自覚無きテロリストにしてしまわないように、
もう早く、緊急事態宣言を出すべきだろう。
うつったらまず間違いなく惨めな10%の内に入る爺さんである私としては、
切実にそう思う。
最高権力者は、
強権を奮う自分をかっこよく演出しようと思ってはいけない。
強権をためらい、時機を逸することが一番かっこ悪い。早く出した方がいい。
もう春だ。