2015年03月19日(木曜日)
3.19.1何とかみなさんが納得する方法をと思い、、
今日は、金沢の特設会場で”北陸”のチャンピオン決定戦と、
“新潟”のチャンピオン決定戦が新潟トレセンであり、
私は朝、福岡から金沢に飛んで、北陸チャンピオン決定戦に参加しました。
北陸にはトレーニングセンターがありませんので、
金沢のトラックセンターの駐車場を借りて、
大型のテントをいくつも張り、
雨が降っても競技が出来る特設会場を作って技術コンテストを行います。
素人が経験だけでこんな会場を作ってしまうのですから、
ほんとにすごいですね。自分の会社のスタッフながら感心してしまいます。
しかし、それが裏目に出たのかもしれません。
テントにボルト止めしたはずの「掛け時計」が、
風にあおられたテントから落ちてしまい、
競技中の車の前に落ち、時計のガラスが割れてしまったのです。
幸いにも、競技中の選手に当たって怪我をさせることはなく、
競技車両にも直接当たることもなかったのですが、
選手に少なからず動揺を与えてしまい、競技に支障を与えてしまったのです。
後になって悔やむことは、
時計が落ちたあの時点で、いったん競技全体を止めて、
ガラスを片付けてから競技を再開すれば良かったのですが、
競技を続けたまま、スタッフが車の前で割れたガラスを片付けたのです。
しかも、
その競技選手が、
北陸の予選会で、
去年の全国チャンピオン戦に出場いした選手を抑えて優勝し、
このチャンピオン決定戦でも優勝候補の筆頭であった選手だったのです。
このままでは。公正さを欠いた状態で競技をしたことになります。
しかし、選手に怪我をさせなかったことだけは良かったと胸を下します。
この結果をどうするのかは、
土曜日に行う、常務会で議論し、決定する事にしました。
とりあえず、
すべてのチャンピオン戦において、
「大丈夫だと思っても、少しでも危険性のあるものは競技場から排除すること」
これを徹底することにしました。
みんながあれだけ苦労して作り上げているコンテスト競技を、
つまらぬミスで台無しにしてしまったのでは、本当につらいものがあります。
もう一つ問題点が浮かびました。
チャンピオン決定戦は1班と2班に別れて、2回の競技で、競います。
審査員は1班も2班も同じなので、公平性は損なわれません。
37回の予選会もこの方法でやってきて大丈夫でした。
しかし、こんかいから「時間」が競技の要素に加わって、
こんな問題提起がありました。
「1班が競技をしたタイムを2班は見て、
そのタイムを意識して競技が出来るので、2班の方が有利ではないか。
1班の競技のタイムを、2班には見せない時計の配置で競技すべきだ。」
というものです。
この問題は、このチャンピオン決定戦の競技の間に私も気が付きました。
優勝候補であるコスモ自動車の二人の選手が、
抽選で1班と2班に別れて競技をしたのですが、
1班の金谷選手が出したタイムを、
最強のライバルであり、同じコスモ自動車の高田選手が、
そのタイムを目標にして競技し、わずかに金谷選手のタイムを上回ったのです。
人間は目標が出来ると、行動がしやすくなります。
たしかに、そういう意味では1班は、2班の目標にされて不利かもしれません。
このことについても、競技が終わってからの反省会で議論しました。
電話で、他の会場の人間とも議論しました。
そして、
取りあえずの結論は、
「タイムにしろ、技術にしろ、何にしろ、
1班は、2班に目標を与えることになる。
しかしその代りに2班は1班の競技を待つ間、緊張を持続しなければならない、」
などなど、
1班は1班としてのメリットとデメリットがあり、
2班は2班のメリットとデメリットかある。
これでいいのではないか。
だいいち、目標のタイムが解かっても、
あくまでも技術得点で上位5位に入らなくては時間順位も関係ないし、
下手に急げば、慌ててしまって技術が雑になり技術得点が減る。
沢山の要素を考えれば、これは不公平にはならないのではないか。
参加者の方の意見も聞いて、
こんなところに落ち着きました。
しかしそれにしても、
たった5点といっても、
初めて取り入れた作業時間をポイントに入れる「時間順位加点方式」は、
難しさがいっぱいです。
競技は、コスモ自動車の二人が抜きんでて1位と2位を獲得し、
全日本チャンピオン決定戦に進出しました。