2015年03月08日(日曜日)
3.08.「ビジネスは・・・あなたもそれを知っているんでしょ。」
自分の心の中に小さな空が出来て、
ちょっとの間だけ、話を書けないでいましたが、
しかし、その隙間が広がってこないことを確かめ、
また、その存在を持て余すことも案外ないようなので、また書き始めました。
こちらの気持ちと相手の気持ちを一致させることは、
あらゆる商売において、大原則のようなものです。
大きく事業に成功されたある会社の社長から、
お会いしたとたんに、
「ビジネスは相手の気持ちになれば勝ち、あなたもそれを知っているんでしょ。」と、
ニコニコしながら言われ、びっくりしました。
こちらが売りたいものが、
向こうが買いたいものと一致することは、
“売りたい”目的と、
”買いたい”目的が、
目的として一致しないので、
そのままでは、売れないし、買わないでしょう。
お互いが自分の持っている目的を、主張し合っていたのでは、
ずっと売れないし、買わないままです。
でも解決は簡単です。
売れるには、それが買いたいものであればいいわけです。
でも、これは一方通行です。
売るか買うかは、
買う側に絶対的な選択権があるのですから、
売れるには、それが買いたいものである必要が一方通行であります。
それが買いたいものであることを理解するには、
買う人の価値観と気持ちを自分のものとして、
それを売る側として、
コントロールできればOKです。
具体的に言うと、
自分の思考の中、あるいは売る側の会話の中で、
「自分が、買う時…」
「好きなあの人が食べるなら・・・・」
「知っているあの人が乗るなら・・・・・」
「家族の○○が買うなら・・・・」
この思考パターンが自然の中で出現して、本気で思い、話していると、
買う側の答え「買いたいもの」が、当たり前のように出てきます。
その途中で、
それは私たちの売れるものであるかどうか、が入ってもかまいません。
それがビジネスの実現性となるわけですから、
それが入らないと、
実現性のない買う側のわがままな空想だけで終わってしまうので、
途中でも「それは出来るか。作れるか。売ることが出来るか。」と入るべきです。
その上で、思考を進めるべきです。
しかしここで、
仕事をやらされている不幸な人は、すぐに「出来ない理由、」を並べて、
せっかく思いついた買う側に立った答えを潰してしまいます。
このパターンは結構よくあります。
当たり前のようなことですが、
相手のあることで、何かを実現したいなら、
そしてそれが相手に決定権があるのなら、
相手の立場に自分の思考を合わせることです。そんなに難しいことではありません。
しかしたぶん、
これが恋愛ということになると、
男と女がそれぞれの違う感性と欲求とで、
「好きだ。」とか「愛してる。」とか、
自分の気持ちばかりが相手に発せられるので、なかなかダメなんでしょう。
そう思えば、
普段の生活の中で、
場面によって、売る側と買う側に逆の立場になっている商売なんて、
ずっと実現が簡単です。きっと。
一生懸命、仕事をします。