2015年02月21日(土曜日)
2.21.まさかもう一度、IPSで走るとは思いませんでした。
二か月前からスケジュールソフト・サイボウズの2月21日の予定に、
「どうでもいいが、FISCOの走行枠がいっぱいある。」と書きました。
たまたま、富士スピードウェーの走行枠の表を見ていて、
たまたま、私たちの走る車のカテゴリーの走行枠が、
2月21日の予定にいっぱいあることを見つけて、なんとなく書入れたのです。
1年以上前に腰に椎間板ヘルニアを患って、
最初の頃は自分で寝返りを打つこともできないほどひどい状態でした。
病院にも1年以上通いましたが、なかなか完全には回復せず、
レース活動なんて、もう、絶対にできないだろうとあきらめていました。
そうこうしているうちに、
仕事もIPOで忙しくなってきて、
忙しくなってくるほど、
痛めている腰が負担にもなってきていました。
レースなんて、もう、考えもしませんでした。
しかし上場の後、お礼と報告で伺った中に、、
私と同じ年代なのに、一代で私たちの会社の30倍以上の大きさに成長された社長がいて、
しかも、スーパーGTのGT300に現役で出場している人がいました。
その人の話を聞いていて、
レースの話はほとんど何もなかったのですが、、
私も、もう一度サーキットをレーシング走行しなければ。と思ったのでした。
自分の弱みを、
自分で負けていたのでは、イカンと思ったのです。
それでも、今日は、
単に普通のスポーツカーに乗って軽くスポーツ走行だけのつもりだったのですが、
1年前に腰を痛める前まで乗っていた「IPS(インタープロトスポーツ)」に、
サーキットに着いてから、もう一度、乗ろうと思ったのです。
「IPS」は、半端な車ではありません。
単なるスポーツカーではなく、
スポーツカーを改造したレースカーでもなく、
むしろ、
レースの為だけに作られた「フォーミュラ」に近い車です。
そんな車に、もう一度乗ってみようとなぜ思ったのかは、
自分でもよく解かりませんが、
つい、そのIPSに乗ってしまったのです。
このIPSには
会社の畠中君が、乗って、レースに出て、
それなりの結果を出しています。
レースでは1周1分47秒位のタイムで走ったこともあります。
それでも優勝はできませんでしたが、
これは中々すごいタイムです。
私の今日のIPSでの1本目は、
走り始めて一周目の100Rの出口でスピンしました。
「あー、やっぱりだめか。」
それから、めげそうになるのをすごく頑張って、
10周走ってタイムはやっと2分10秒。
路面が極端に冷えていたこともありますが、ただ単に乗っただけでした。
それから2本目で、やはり10周くらい走って
2分5秒までタイムが上がりました。
それでも、とてもレースに出られるような走りではありません。
それでも、
5秒速くなるというのは、まったく違う走り方で走れたということであり、
1年前には、1分57秒まで走れたことがありました。
これなら。ある程度までは速く走れそうな手ごたえを感じたのです。
IPSのレースは、
プロクラスより遅いジェントルマンクラスでも、
非常に高いレベルのレースなので、私にはレースそのものにはとても出られません。
しかし、
少なくとも、
1年前、腰を痛めて、
乗ること自体が別次元のIPSに、
もう一度乗るなんて絶対にできないと思っていたのに、
「死ぬまで現役で馬車馬の様に働いて下さい。」の言葉の主と話して、
励まされたかのように、
あるいは背中を押されたように乗ろうかなと思って、
乗ったら、乗れたのです。
もう一度、100%のパワーを出せる自信が戻りました。
私もすごくびっくりしています。
しかも、意外にも腰にダメージがありません。
体中の筋肉がバラバラになりそうになっているだけです。
一本目を出る寸前。
二本目を走って帰ってきた直後。畠中君に迎えられる。