谷 好通コラム

2014年12月07日(日曜日)

12.07.【否定力】久しぶりに飛行機に乗ったら、色々変わっていました。

久しぶりに飛行機に乗ったのは、
10月の末にドイツに行った国際便の飛行機以来で、
まだ2か月も経っていませんが、
国内便に乗るのは3か月ぶりくらいでしょうか。
ひと月に少なくとも二三回は飛行機に乗っていたので、
3か月間も国内便に乗っていないのは、
二十数年前に頻繁に飛行機に乗り始めてから初めてでしょう。
そうしたら、変わっていることがいくつかありました。

 

電波を発信しない電気製品の使用が、
色々な制限を付けていましたが、基本的に出来るようになったようです。
これはスマフォの普及の影響でしょう。
それから、
有料の機内サービスの種類が増えていました。
おいしそうな何とかいうクリームスープや、ブルーベリーワインとか、
何種類かを機内放送で言っていました。
頼みたいですが、カロリーオーバーになるのでやめておきましょう。

 

国内線も、お客様のニーズに合わせて変化しているのでしょう。
昔の飛行機会社は規制が厳しくお役所的なところがあって、
顧客ニーズに合わせてサービスをきめ細やかに変化させるなんてことは、
考えられませんでしたが、時代が変わってきました。
いつまでも既成概念にとらわれて、

 

今の自分を否定できずに、
自己防衛的に自分を肯定し、言い訳を言い続ける者は、
自分の回りの変化にも着いてこれません。
会社も時代のニーズに応える形で、どんどん発展し、変化していきます。
何年か前、何か月か前に肯定されたことが、
今は完全に否定されることもあります。
あるいは反対に、過去に否定されたことが、
今はむしろ推進すべきとされることもあります。

 

過去、ジェット燃料が高騰した時、
経費の節減と言って、
コーヒーの無料サービスが撤廃されました。
コーヒーを有料にしたぐらいでどれくらいの経費が節減できるのか、
もっと他にやるべきことがあって、そんな些細な節減を、
お客様に直接関わるところでやるのは愚かな事だと思っていました。

 

今は無料のコーヒーサービスが復活しています。
いつ復活したのかは覚えていませんが、
原油の価格が安くなったからではないことは違いありません。

 

時代と、今自分が置かれている状況は、刻々と変化していきます。
特に成長する組織の中では、激しいスピードで事態が変化していきます。
変化とは、今の肯定されていることが否定されることであり、
否定から新しいものが生まれます。

 

今あるものには、
必ずいつかは否定するものが生まれ
今あるものと、否定してできた新しいものとの闘争の結果、
新しい時代に即した、新たなるものが出来上がる。
しかし、それも、
その未来においては、必ず否定される時が来て刻々と時代が変わっていく。
昔よく読んだ本にそんなことが書いてありました。

 

進化する力、
あるいは新たなるものを実現する力とは、
あるいは企業力と言ってもいいかもしれませんが、
そのスタート地点に「自己否定力」があり、
経営とはまさに、組織の内なる自己肯定力との闘いであると思います。
自己防衛的な発想にある者は、企業力にとって明確にマイナスです。

 

機内無料サービスのコーヒーを砂糖付きでもらいました。

 

 

日曜日の中部→博多の飛行機はガラガラです。10%も乗っていません。

 

 

離陸するときに写真を撮りました。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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